2010年の夏、「第42回国際化学オリンピック」がここ日本で開催されます。世界約70ヵ国から280名の高校生が集まり、筆記、実験問題(各5時間)に取り組んで化学の実力を競います。会期は7月19日~28日の10日間にわたり、東京で開催されます。
国際化学オリンピックへの挑戦は、国内大会である「全国高校化学グランプリ」に参加することから始まります。この国内大会は“化学の甲子園”とも呼ばれ、毎年2,000人を超える参加者が熱い戦いを繰り広げます。一次選考の筆記試験では、学校で習う基礎的な内容は押さえつつも、教科書では扱われない化学の一面に触れられるような問題が出題されます。
二次選考で実施される合宿形式の実験試験では、参加者が実験手順を自分で考えて答えを導き出します。生徒の化学への興味を呼び起こし、意欲や能力を高める絶好の機会です。参加申込みが2009年の5月18日~619日までとなっていますので、ぜひ多くの生徒に参加を呼びかけてください。
大会への参加は、ホンモノの化学を身につける自己訓練にもなります!
化学オリンピック日本委員会 実行委員会委員長
東京大学 渡辺 正 先生
化学と化学技術は暮らしや産業を支えてきたし、それは今後も変わりません。化学オリンピックは、将来の化学のリーダーとなるヒーロー・ヒロインを発掘するとともに、世界の仲間との交流を通じて精鋭たちが国際理解を深めるための一大イベントです。また、もう国内予選の段階から、ホンモノの化学を身につける自己訓練の場でもあります。多くの生徒が挑戦して世界に通じる化学を知り、貴重な体験を今後の人生にぜひ活かしてもらいたいと思います。世界も日本も、生徒のチャレンジを待っています。