国際科学技術コンテスト

科学オリンピックだより 2020 Vol.20

リモート大会ならではの取り組み「国際グループプロジェクト」

国際科学オリンピックで試験と同様に重要なのが、主催国の文化に触れ、他国の生徒たちと交流する機会です。
IBOチャレンジ2020では直接交流に代えて、「国際グループプロジェクト」を企画しました。国籍の異なる4名の代表生徒に、大会OB・OG1名がファシリテーターとして加わり、「進化、多様性と海洋、ゲノム編集、感染症」の4テーマから1つを選び2ヶ月間リモートで議論した後、ポスター発表をします。 「若くて優秀な生徒たちが、その柔軟な頭で何を考え、どのようなアイデアを出してくれるのか非常に楽しみです」と浅島委員長。

続いて、栄光学園高等学校3年の末松万宙(すえまつまひろ)さんが、リモート大会と現地大会の両方に参加した代表生徒として、その貴重な体験を語りました。 末松さんは「IBO Challenge2020」で金メダル獲得し、昨年の国際化学オリンピック・パリ大会にも参加し同じく金メダルを手にしています。 「IBO Challenge2020」に参加したこと自体が貴重な体験でしたし、そこに至るまでの学習期間にも多くを学びました。特にバイオインフォマティクスは、ふだん学校では勉強しない内容だったので新鮮でした。 一方で、昨年参加したパリでの化学オリンピックに比べると、実際に器具を使う実験試験がなかったことや、そのための研修がなくなってしまったことが残念でした。 また、観光やほかの生徒との交流はできませんでしたが、代わりに「国際グループプロジェクト」は他国の生徒と議論できる機会が設けられたので、取組みをとても楽しみにしています。

IBO2020日本代表の4人(左端が末松さん)

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