拠点
日本の文化立国と国際的な共生社会の実現
プロジェクトリーダー
- 山本 耕志
(株)JVCケンウッド
ブランド戦略広告宣伝部
部長
研究リーダー
- 桐山 孝司
東京藝術大学
大学院映像研究科
メディア映像専攻
教授・映像研究科長
目指すべき将来の姿
拠点概要
本拠点では、芸術と科学技術の融合によって次世代のインフラとなる豊かな文化的コンテンツの開発を行い、教育産業を通した文化教育コンテンツの社会実装ならびに国際関係の構築に資する文化外交アイテムの社会実装を目指します。美術・音楽・映像・身体表現という五感を有する芸術表現を培ってきた東京藝術大学を中核機関とし、教育産業や情報産業に専門性を有する企業との産学連携による組織となっています。拠点で開発されたコンテンツやアプリケーションは、教育産業や情報産業に専門性を有する企業との協働によって広く国内外での社会実装を図ります。社会実装による貢献は、義務教育、高等教育、社会教育をはじめとして福祉や医療、さらに国際理解という多領域にわたって行い、芸術(感動)の力による日本の文化立国と国際的な共生社会の実現を目指します。
研究開発テーマ
- 1.文化共有研究
- 芸術、歴史、科学分野の成果を統合した文化のDNAまで復元するクローン文化財や移動型美術館等の共感覚コンテンツを創造し、初等教育での教材化やパーソナル学習システムへの展開を見据え、モバイル端末やウェアブル端末への実装をおこないます。
- 2.共感覚メディア研究
- 質感を表現した印刷技術や3D印刷技術との組み合わせにより、映像、音響、振動が連動するインタフェースを開発し、視覚、聴覚、触覚などを同時に刺激する様々な教育体験システムを構築します。
- 3.文化外交/アートビジネス
- 国際的に協調して研究開発を実践する体制づくりと、国際関係の構築および地方創生に資する文化外交アイテムの社会実装をおこないます。
- 4.ロボット・パフォーミングアーツ研究
- 最先端の「ロボット・パフォーミングアーツ」作品の制作と上演を行い、教育的コンテンツを開発するとともに、ロボットを配置することで町全体を演出する新たなロボット観光拠点の開発や、障がい者福祉、医療分野へ貢献します。
- 5.障がいと表現研究
- 感動と脳機能の関連性を探索しながら、芸術に触れる感動を障がい者から学ぶことにより、すべての人達に夢をもたらす共生社会の実現を目指します。
- 6.2020 構想
- 2020年東京オリンピック・パラリンピックにおいて、スポーツと芸術を通して新たな「感動」を創造するコンテンツおよびプログラム策定の計画を立案するとともに、日本の多様かつ斬新な文化資源のより効果的な活用・発信方法を実践します。