「光・酸協働分解性」を有するポリマー材料
~光加工性と光安定性のトレードオフを解消したポリマー~
正井 宏(東京大学 大学院工学研究科)
発明の背景とポイント
・光加工性と光安定性をスイッチングできる光分解性ポリマー材料。
(従来の「光分解性ポリマー」):光分解による微細加工が可能 ⇔ 長期(環境)光安定性に課題
光と酸の2刺激で協働的に分解可能なポリマー材料の創製

光と酸の共存時のみ分解 ⇒ 酸の有無で光分解性切替


光の下で利用する材料に光分解性/光加工性を付与
発明の概要
・ジピレニルケイ素骨格を導入した高分子化合物

種々のポリマーに協働性分解性を付与可能
✓種々の導入形態可能



✓種々の高分子に適用可
ex.PA、PC、PVA、PMMA、etc
✓種々の官能基導入可
ex.各種フェノール誘導体より導入可
[合成例:架橋点にジピレニルケイ素を導入したゲル]

酸共存下でのUV照射実験

酸の有無による光反応性
| Condition | GC yield |
| HCl&UV | >99% |
| UV | N.D. |
| HCl | N.D. |
(UV : 365 nm, 0.2 W/cm2)
HCl 1.8 M (DMF:H2O =10:2)

酸共存下で光照射により、ゲルが協働分解されゾルに変換された。
想定される用途
光スイッチ材料

各種ポリマー材料に導入
⇔ 酸と光共存時の分解による機能切替
光加工用材料


光造形ポリマーorサポート材に導入
⇔ 酸/光共存下で除去・微細加工
光剥離性接着材料

接着材組成物に導入
⇔ 酸と光共存時に剥離可能
ライセンス可能な特許
発明の名称:高分子化合物、反応性化合物、高分子架橋剤、高分子変性剤、架橋部形成方法、高分子修飾方法、高分子化合物の重合方法および分解方法
国際公開番号:WO2023/145203