No. |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
1 |
温度応答性・形状記憶能を有するゲルの物質送達材料としての応用 |
沼田 ゆかり |
旭川工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
主目標である物質保持・放出の制御についてはある程度見とおしが得られている。当初予定に挙げたデータを一部取得できなかったが、原因を追及しており、今後の展開が期待できる。 |
2 |
リサイクルアルミニウムを用いた硬質化合物分散ポーラス素材の開発 |
岩渕 義孝 |
釧路工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
成果が得られているが実用化までは時間がかかると思われる。具体的な数値の明示とさらなる進展が期待される。 |
3 |
スチーム回収に伴う温度差発電の制御システム |
浦家 淳博 |
釧路工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
データに基づく実験結果の具体的な説明や、企業化の判断材料として、エネルギー収支や変換効率が求められる。 |
4 |
フォトニック結晶デバイス設計支援に関する研究 |
佐藤 慎悟 |
釧路工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
従来法との比較を実施しているが、当初計画した成果が得られておらず、克服すべき問題点の検討が望まれる。 |
5 |
放電プラズマ焼結法による高強度炭化ホウ素セラミックスの開発 |
高澤 幸治 |
苫小牧工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
知的財産権の確保と共に企業化へ向けた一層の展開が望まれる。 |
6 |
傾斜シックナーの供給面を改良した高効率沈降分離装置の開発 |
平野 博人 |
苫小牧工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
実験規模での可能性が見い出せており、実用化に向けての課題が明らかになった。 |
7 |
身障者用在宅運転技術訓練システムの開発 |
小山 慎哉 |
函館工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
今後の研究計画ならびに実施内容によっては、特許化へつながる可能性がうかがえる。データに基づく結果の記述が望まれる。 |
8 |
広帯域ホワイトノイズ発生器の高感度刺激検出システムへの応用 |
高田 明雄 |
函館工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
感度向上に関して定量的評価と研究目標の小型化、それに伴う3桁の低価格への取り組みが今後期待される。 |
9 |
イカ墨色素粒子を用いた色素増感型太陽電池の開発 |
上野 孝 |
函館工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
光電変換効率向上に向けた課題が明確であり、工業的応用としての研究開発という視点での再検討と今後の研究開発の進展が期待される。 |
10 |
糖尿病網膜症における炎症性サイトカインの網膜循環への影響と新規治療法開発 |
長岡 泰司 |
旭川医科大学 |
尾川 直樹 |
旭川医科大学 |
試験が充分に実施できたとは言い難く、具体的研究成果がほとんど示されておらず、今後の展開の再検討が望まれる。 |
11 |
低酸素応答性転写因子を標的とする新規糖尿病性腎症治療法の開発 |
牧野 雄一 |
旭川医科大学 |
尾川 直樹 |
旭川医科大学 |
当初予定の2つの試験の一つは、十分に達成され成果も出ているが、もう一方は方向性を決めるにとどまった。しかしながら、今後に繋がる成果も出ているので期待でき、HIFについてはより高いオリジナリティが望まれる。 |
12 |
内皮前駆細胞抑制剤drug delivery systemの開発 |
川辺 淳一 |
旭川医科大学 |
尾川 直樹 |
旭川医科大学 |
計画を一部変更したことにより、遅れてはいるが成果が出つつあり、知財化の可能性もあると思われる。この種の研究でもっとも大切な正常血管への影響をより深く解析しつづけることも期待される。 |
13 |
薬物の血中濃度予測のためのトランスポーター遺伝子変異解析技術の開発 |
神山 直也 |
旭川医科大学 |
尾川 直樹 |
旭川医科大学 |
オリジナリティも比較的高く、かつ実用性も低くないと思われ、今後の展開が期待される。 |
14 |
バレット食道における異常遺伝子の正常化に基づく新規食道癌予防法の開発 |
盛一 健太郎 |
旭川医科大学 |
尾川 直樹 |
旭川医科大学 |
企業化には時間がかかると思われるが、当初の目標を達成し、さらに特筆すべき成果が得られている。今後の展開と知財化が期待される。 |
15 |
血管平滑筋弛緩作用物質の簡易スクリーニング法の開発 |
仙葉 慎吾 |
旭川医科大学 |
尾川 直樹 |
旭川医科大学 |
一部の研究で予想どおりには進まなかったが、ある程度の成果を得ており、今後の応用研究発展性が期待される。 |
16 |
一塩基多型特異的な増幅反応に基づくABO式血液型判定法の開発 |
浅利 優 |
旭川医科大学 |
尾川 直樹 |
旭川医科大学 |
当初予定されていた試験はほぼ達成されている。成果も出ており、今後の展開次第で特許化できる成果もあがっており、さらなる進展が望まれる。 |
17 |
Podmapを用いた地図情報メディアの作成・配信手法 |
Michael Vallance |
公立はこだて未来大学 |
宮嶋 克己 |
公立はこだて未来大学 |
当初の試験項目をおおむね達成できており、企業化展開への検討が望まれる。 |
18 |
ユビキタスネットワーク向けの信頼性の高いルーティングプロトコルの開発 |
高橋 修 |
公立はこだて未来大学 |
宮嶋 克己 |
公立はこだて未来大学 |
シミュレーションにより本手法の効果が確認され、関連学会の優秀発表賞を受賞する等の成果があがっている。知財化等の検討が望まれる。 |
19 |
電子認証局による証明書を必要としない公開鍵暗号方式の開発 |
高木 剛 |
公立はこだて未来大学 |
宮嶋 克己 |
公立はこだて未来大学 |
成果が得られており、当初計画はほぼ達成されているといえる。早期の実用化にむけた検討が望まれる。 |
20 |
受動歩行理論により歩行転倒防止を実現する安定靴底形状の研究開発 |
三上 貞芳 |
公立はこだて未来大学 |
宮嶋 克己 |
公立はこだて未来大学 |
評価のできる提案であり、予定していた試験項目を達成し、次のステップへ進む足がかりができていおり、更なる進展が期待される。 |
21 |
超高精細文化財アーカイビングシステム |
川嶋 稔夫 |
公立はこだて未来大学 |
宮嶋 克己 |
公立はこだて未来大学 |
当初の試験項目を概ね達成できており、独自技術が創成できていると思われる。今後は企業化に向けた検討が望まれる。 |
22 |
車葉草を利用した地域ブランド食品の開発 |
美馬 のゆり |
公立はこだて未来大学 |
宮嶋 克己 |
公立はこだて未来大学 |
地域に密着したテーマであり、良い成果が得られている。今後は事業化にむけた検討が期待される。 |
23 |
糖尿病患者の個人特徴に追従できるインスリン量の予測器の開発 |
Hartono Pitoyo |
公立はこだて未来大学 |
宮嶋 克己 |
公立はこだて未来大学 |
試験計画はほぼ実施された。今後は競合技術に対する優位性の検証が望まれる。 |
24 |
装着容易性と位置最適性を両立した同時多点筋電計測システムの開発 |
櫻沢 繁 |
公立はこだて未来大学 |
宮嶋 克己 |
公立はこだて未来大学 |
当初計画はほぼ達成されている。安全性の確保など、実用化、企業化へ向けて、今後の継続的な研究が期待される。 |
25 |
耐量子計算機暗号の高速実装に関する研究 |
白勢 政明 |
公立はこだて未来大学 |
宮嶋 克己 |
公立はこだて未来大学 |
学術上の新展開から計画変更を行い、当初目的が達成できていないが、、原因が判明したため今後継続しての研究が望まれる。 |
26 |
新規レスベラトロール誘導体の開発と応用 |
堀尾 壽幸 |
札幌医科大学 |
一瀬 信敏 |
札幌医科大学 |
より高活性の誘導体合成の可能性が示唆され、企業化に繋がる可能性が期待される。ターゲットを絞りこんでの更なる研究が望まれる。 |
27 |
腸管炎症と発癌に対する新規幹細胞治療の開発 |
有村 佳昭 |
札幌医科大学 |
一瀬 信敏 |
札幌医科大学 |
研究計画の実施状況は不十分だが、一部重要な成果を得たため、他制度への展開が図られており、更なる研究が望まれる。 |
28 |
コンブに付着する刺胞動物ヒドロゾアの生活史解明とその対策 |
高橋 延昭 |
札幌医科大学 |
一瀬 信敏 |
札幌医科大学 |
基礎的なレベルでの試験としては非常に重要であると思われる。現場への具体的な応用、企業化への見通しの検討が期待される。 |
29 |
心拍変動に基づく睡眠時無呼吸症監視装置の開発 |
高塚 伸太郎 |
札幌医科大学 |
一瀬 信敏 |
札幌医科大学 |
基礎研究は進展しており、更なるデータの蓄積と製品化および技術の企業化の可能性の検討が望まれる。 |
30 |
超高速並列処理による次世代シーケンサ結果解析技術の開発 |
明石 浩史 |
札幌医科大学 |
一瀬 信敏 |
札幌医科大学 |
安価なPCを利用して、ゲノム配列マッピングを並列化する試験研究がなされたが、更なる検証により有効性の実証が望まれる。 |
31 |
臨床応用可能な高精度反応時間計測システムの研究開発 |
大柳 俊夫 |
札幌医科大学 |
一瀬 信敏 |
札幌医科大学 |
当初計画をほぼ達成できている。今後は、当該システムによる基礎データ収集を行うと共に、知財確保に向けた検討が望まれる。 |
32 |
記憶と興味の相互作用を利用した記憶障害に対する訓練機器の開発 |
竹田 里江 |
札幌医科大学 |
一瀬 信敏 |
札幌医科大学 |
当初目標は達成されており、特許出願もされている。ソフトは改良の余地があると思われるので、商品化等に向けてもさらなる検討が期待される。 |
33 |
廃棄物処分場温度による温暖化ガス発生予測手法と排出削減シナリオの構築 |
吉田 英樹 |
室蘭工業大学 |
朝日 秀定 |
室蘭工業大学 |
良好な研究成果が得られており、社会的ニーズと緊急性が高く、企業化に向けた企業等との連携が期待される。 |
34 |
超音波の音響放射力を利用した低温燃焼システムの開発と応用 |
廣田 光智 |
室蘭工業大学 |
花岡 裕 |
室蘭工業大学 |
目標とするデータが一部取得できなかったが、その原因は判明しており、企業との共同研究計画があり今後の進展の可能性が期待される。 |
35 |
構造用温度補償リアルタイムFBG歪センサシステムの開発 |
佐藤 信也 |
室蘭工業大学 |
朝日 秀定 |
室蘭工業大学 |
研究成果は得られており、今後は、想定される応用に必要とされるスペックを検討し、性能向上などについて数値目標を明確にして、成果等が評価できるようにすることが望まれる。 |
36 |
心の健康問題を早期発見するためのWebカメラシステムの開発 |
沖井 廣宣 |
室蘭工業大学 |
鈴木 雍宏 |
室蘭工業大学 |
研究は進展しているが、当初の目標である「データベース化」および「プロファイリングシステムの設計」までは達成できておらず、今後は明らかになった問題点を実用化に向けて解決することが期待される。 |
37 |
省資源・省エネ型高抵抗電熱薄帯の開発 |
桑野 壽 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
当初の目標は完全に達成されており、コーディネータおよび知財部の適切なサポートによる次のステップへの進展が期待される。 |
38 |
裸眼立体視ペン入力による実用的3D幾何モデリング装置の試作 |
佐賀 聡人 |
室蘭工業大学 |
鈴木 雍宏 |
室蘭工業大学 |
技術の成熟度は高いが、研究の本命である部分で制約を受けて実現に至らないのが残念である。CADとの連携を増やすとともに改良により広視野の実現が望まれる。 |
39 |
耐塩素性・耐窒素性分解触媒の開発によるプラスチックリサイクル技術の高度化 |
上道 芳夫 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
目標が達成できたことから、実用化プロセスに向けての発展や知的財産取得への検討が期待される。 |
40 |
廃アルミニウムを利用したグリーン水素製造法の開発 |
杉岡 正敏 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
計画は達成されており、廃アルミの処分・活用、水素製造との一石三鳥効果があり、今後は企業化への検討が期待される。 |
41 |
鋳型急速凍結法による精密極薄肉球状黒鉛鋳鉄の開発 |
桃野 正 |
室蘭工業大学 |
石坂 淳二 |
室蘭工業大学 |
一定の成果が上げられており、今後は知的財産権等の検討が望まれる。 |
42 |
LNGの冷熱を利用した高性能ガスタービン発電システムの小型化 |
吹場 活佳 |
室蘭工業大学 |
花岡 裕 |
室蘭工業大学 |
特許取得のデータ収集には至らなかったが、具体的な構想も示しており、今後の進展が期待される。 |
43 |
新規のテトラクロロエチレン分解菌の分解特性及び土壌浄化の実用化に向けたメカニズム糾明 |
チャン ヨンチョル |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
当初の目的は概ね達成している。企業化に向けて更なるデータの蓄積が望まれる。 |
44 |
マグネシウム合金の耐食性コーティング方法の開発 |
佐伯 功 |
室蘭工業大学 |
石坂 淳二 |
室蘭工業大学 |
途中で計画が変更となったが、新たな方法の発見により当初設定された目標はほぼ達成されている。また、今回の研究で見い出された新しい耐食性皮膜法は、知的財産権確保の期待も高い有用な成果と思われ、今後の進展が期待される。 |
45 |
農業用水の地下かんがいシステム用簡易流量測定装置の開発 |
大平 勇一 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
計画は忠実に実施されており、今後の企業化に向けた連携プログラムが望まれる。 |
46 |
遺伝子発現情報に基づく新規病気識別法の開発 |
岡田 吉史 |
室蘭工業大学 |
鈴木 雍宏 |
室蘭工業大学 |
当初の目標を予定通り達成しており、今回判明した課題を克服し、企業化への検討が望まれる。 |
47 |
マイクロ構造を用いた高効果光触媒薄膜の開発と応用 |
Karthaus Olaf |
千歳科学技術大学 |
大沼 友一郎 |
千歳科学技術大学 |
当初の目標を達成しており、今後は企業化、知財権確保に向けての早めの検討が望まれる。 |
48 |
節足動物における病原体コントロール用生菌剤の開発 |
嘉糠 洋陸 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
計画どおりに試験は実施されたが結果が想定外となっており、今後は問題点の解決に向けての検討が望まれる。 |
49 |
血液及びマダニ検体から小型ピロプラズマ原虫を検出するイムノクロマト法の開発 |
河津 信一郎 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
計画は実施されたが、今後は実用化に向けてデバイスの試作とイムノクロマトの性能評価が期待される。 |
50 |
トキソプラズマ症に対するTh1免疫誘導型ワクチンの開発 |
西川 義文 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
当初予定した結果が得られており、今後はより高い独創性が期待される。 |
51 |
豆煮汁オリゴマー型ポリフェノールを利用した高肥満作用のある健康食品の開発 |
小嶋 道之 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
ポリフェノールの活性の評価はできており、今後は残った課題と利用法やコストに関する検討が望まれる。 |
52 |
ナガイモからの大腸ガン抑制素材の開発 |
木下 幹朗 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
試験は充分に実施されたとはいえず、具体的な数字の記載と、更なる検討、知的財産への配慮が望まれる。 |
53 |
3次元CAD・機構解析ソフトを利用したビートタッパの高速化技術の開発 |
佐藤 禎稔 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
農業機械の高速化という業界ニーズに具体的に対応するものであり、今後は現場での検証が望まれる。 |
54 |
乳牛におけるβ-カロテンの卵巣機能および肝機能への効果の解明と酪農現場への応用 |
川島 千帆 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
試験はほぼ実施されており、コストを含め、既存の本州で使用されているβカロチン製剤との、具体的な優位性を明確にすることが望まれる。 |
55 |
北海道産希少肉用品種のおいしさ評価に関する研究 |
口田 圭吾 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
当初の試験目的は達成されており、地域的な特性が高く有意義な結果を得られている。今後はさらなる官能試験との対応、知財権の確保等が期待される。 |
56 |
肥育牛用バイオマス飼料の開発と応用 |
日高 智 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
従来有効利用されていなかった地元産のバイオマスを、輸入飼料の代替として使えることを実証したことは、自給率向上の観点から大きな成果である。知財権の検討と、さらなる進展が期待される。 |
57 |
牛白血病発症牛の早期診断摘発法の開発と応用 |
猪熊 壽 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
目的のモノクローナル抗体ができており、目標達成にむけて新たな課題が明確になった。今後は解決方法の検討とキット作成による特許化が期待される。 |
58 |
魚類の腸内発酵生理を利用した魚類体表面粘液増加飼料の開発 |
木原 稔 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
当初予定の重要な試験項目で、終了できなかったものがあるが、今後も継続した検討が望まれる。 |
59 |
オーガニック畜養システムを用いた流氷接岸期におけるオホーツク産魚介類の地場活用 |
松原 創 |
東京農業大学 |
西澤 信 |
東京農業大学 |
計画より対象魚数は少ないが、特筆すべき成果を得た。今後の計画が具体的であり、更なる進展が期待される。 |
60 |
木本性植物の香りのブランド化に関する研究 |
妙田 貴生 |
東京農業大学 |
西澤 信 |
東京農業大学 |
当初の目標をほぼ達成し、一部において特筆すべき結果を得た。企業化へのアクションもとられており、特許化の検討が望まれる。 |
61 |
ウニ/ナマコの腸内細菌酵素を用いた昆布フコイダンの低分子化 |
中川 純一 |
東京農業大学 |
西澤 信 |
東京農業大学 |
フコイダン分解物の機能性が明らかになれば、企業化につながることが期待される。 |
62 |
ソバ幼植物の高度利用に関する研究 |
山崎 雅夫 |
東京農業大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
ある程度の成果が得られており、今後は具体的検討と知財権確保の検討が望まれる。 |
63 |
微細径唾液腺内視鏡に挿入できる超微細バスケット鉗子の開発 |
中山 英二 |
北海道医療大学 |
蛸島 武広 |
北海道大学 |
新規な材料の導入など研究計画を適切に変更して当初目標の達成を目指しており、目標の一部を達成できていないが、目標仕様のバケット鉗子の試作ができている。今後は、適切な企業との迅速な連携関係のコーディネートが望まれる。 |
64 |
超音波検査プローブの口腔内用多機能密着カバーの開発 |
大西 隆 |
北海道医療大学 |
蛸島 武広 |
北海道大学 |
当初の目標に対し未達成部分がある。より具体的な成果の報告が望まれる。 |
65 |
閉塞性唾液腺炎の治療のためのステント療法の開発 |
杉浦 一考 |
北海道医療大学 |
蛸島 武広 |
北海道大学 |
当初計画が達成できなかったが、臨床的に重要な研究であり、今後は実用化へのより活発な成果が望まれる。 |
66 |
歯肉線維芽細胞を用いた骨再生医療への実用化研究 |
新井田 淳 |
北海道医療大学 |
蛸島 武広 |
北海道大学 |
当初予定を概ね達成しており、今後の進展が期待される。 |
67 |
薬用植物「甘草」における機能性フラボノイド成分生成手法の開発 |
高上馬 希重 |
北海道医療大学 |
蛸島 武広 |
北海道大学 |
当初目標を達成し、特許出願を終え、企業化に向けての戦略が示されており、更なる進展が期待される。 |
68 |
標識反応の収率・再現性と選択的集積性の高いがん治療用放射性標識ペプチドの開発 |
秋澤 宏行 |
北海道医療大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
この分野の実用化までのハードルは極めて高く、より高いオリジナリティと新規性が望まれる。 |
69 |
バイオマーカーを志向したアデノシンデアミナーゼ2の測定法開発 |
江川(岩城) 祥子 |
北海道薬科大学 |
東 市郎 |
北海道薬科大学 |
当初予定がほぼ実施されており、今後は研究の新規性と進捗性により、明瞭な前進が望まれる。 |
70 |
薬物肺送達システムの担体となる新規エアゾール型リポソームの開発と応用 |
丁野 純男 |
北海道薬科大学 |
東 市郎 |
北海道薬科大学 |
学会発表しているため原理では特許化は難しいが、投与形態などでの特許化の検討が望まれる。 |
71 |
画像解析による道路区画塗り直し診断システムの開発 |
亀山 修一 |
北海道工業大学 |
鴨田 秀一 |
北海道立工業試験場 |
当初目標までは到達していないが、計画に基づいて研究が進んだ理想的なケースであり、実用化に向かっている。知的財産権の確保についての検討が望まれる。 |
72 |
地域を活かす次世代型生産ネットワーク構造設計・検証システムの開発 |
川上 敬 |
北海道工業大学 |
坂井 俊文 |
北海道工業大学 |
当初目標はほぼ達成しており、実用化に向けて、解決すべき問題点が明らかになってきている。今後は知的財産権の早めの取得が期待される。 |
73 |
CUDAを利用した汎用音響シミュレーションシステムの開発 |
松崎 博季 |
北海道工業大学 |
坂井 俊文 |
北海道工業大学 |
当初目標を完全には達成していないが、別の実験により本質的な成果については実証しており、問題点があきらかになってきており、実用化に向かっている。今後は知財権の検討が望まれる。 |
74 |
含酸素物質を混合した際の微粒子抑制に関する基礎研究 |
亘理 修 |
北海道自動車短期大学 |
山崎 信行 |
北海道自動車短期大学 |
当初計画にたいして実施できていない項目があるが、燃焼効率が高いディーゼルエンジンの拡大に不可欠な技術であり、早期実用化が期待される。知的財産権についても検討が望まれる。 |
75 |
リポソームを利用した核酸治療薬の局所投与法の開発 |
西平 順 |
北海道情報大学 |
伊藤 征也 |
財団法人北海道科学技術総合振興センター |
細胞実験が着実に実施されており、ある程度の方向性が見いだされている。マウスを用いた実験データの補完等、今後の展開が期待される。 |
76 |
ミガキニシンに含まれるこく味の付与物質 |
高橋 是太郎 |
北海道大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
出口を意識した内容となっている。味の分野における新たな高付加価値化となる可能性があり、企業化における具体的戦略が示されている。 |
77 |
スルメイカ内臓の酵素を利用した水産残渣からのペプチド生産 |
今野 久仁彦 |
北海道大学 |
三井 良一 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
計画はほぼ実施されており、今後はコスト面の検討等、商品化の具体的な戦略が望まれる。 |
78 |
魚肉タンパク質由来の抗炎症機能素材の開発 |
佐伯 宏樹 |
北海道大学 |
小川 晴也 |
北海道大学 |
当初計画がほぼ実施されており、今後は事業化にむけての更なる検討が望まれる。 |
79 |
神経性疼痛治療薬開発を目指した海洋天然物の探索 |
酒井 隆一 |
北海道大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
水産科学をおし進めている独自性の高い研究と思われる。今後は製品化への具体像の検討等、更なる進展が期待される。 |
80 |
アラキドン酸カスケードを用いる海藻の化学分類法の開発 |
板橋 豊 |
北海道大学 |
東 陽介 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
計画をほぼ実施して予定のデータを取得し、一部、新規の知見を得ている。企業化へつながる可能性があり、知財権確保に向けて調査も進めており、今後は企業化の具体的検討が望まれる。 |
81 |
ホタテガイ未利用部由来ラミナリナーゼを用いた高効率β-オリゴ糖製造法の開発 |
尾島 孝男 |
北海道大学 |
東 陽介 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
試験計画はほぼ実施されており、今後は具体的な用途の開発等による早期の企業化が期待される。 |
82 |
高鮮度食資源の安全保障に寄与するカンピロバクターの定量的蛍光イメージング法の開発 |
澤辺 智雄 |
北海道大学 |
東 陽介 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の目標達成には不足だが、基礎的検討を進めて一定の成果を得ている。成果次第で、企業化と知財権も期待され、キット等現場で使える型の検討が望まれる。 |
83 |
魚類養殖及び放流事業の性統御を可能にする魚類の遺伝的雌雄判別技術の開発 |
井尻 成保 |
北海道大学 |
東 陽介 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
計画内容をすべて実施して、目標達成に極めて近づいた。要素技術を確立しており、企業化の可能性もみられ、知財権についても準備しており、今後の進展が期待される。 |
84 |
水産物由来の血糖値上昇抑制剤の開発と応用 |
岸村 栄毅 |
北海道大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
試験研究の実施内容には不十分な点があるが、論文等の成果は認められ、知財権についても検討されている。今後の展開が期待される。 |
85 |
抗糖尿病作用を示すキサントフィルの簡易濃縮法の開発 |
細川 雅史 |
北海道大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
計画はほぼ実施されており、簡便な濃縮方法を開発したことは企業化への可能性が期待できる。更なる進展が望まれる。 |
86 |
ノリの無性生殖強化による簡便・高効率生産技術の開発 |
水田 浩之 |
北海道大学 |
東 陽介 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
基礎的なレベルでの試験としては非常に発展の可能性を秘めている。今後は実際の現場で実証試験を積み重ね、研究や企業化について掘り下げた検討が望まれる。 |
87 |
免疫グロブリンとは異なる新規抗体試薬の開発 |
笠原 正典 |
北海道大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
計画通りに試験は実施されており、独自性が高い研究であり、より早い進捗が望まれる。 |
88 |
酢および発酵食材の体内での生理機能と付加価値化 |
岩永 敏彦 |
北海道大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
基礎研究として重要であり、今後はさらなる研究の進展、企業化への視点の検討が望まれる。 |
89 |
診断用X線被曝線量測定のための小型線量計の開発と応用 |
石川 正純 |
北海道大学 |
須佐 太樹 |
北海道大学 |
研究成果はある程度達成されており、実用化の為の基礎特性が評価できる。早期の実用化が期待される。 |
90 |
エンドサイトーシス制御因子を標的とした抗ウイルス療法の開発と実用化 |
大場 雄介 |
北海道大学 |
蛸島 武広 |
北海道大学 |
試験は予定どおり実施されており、充分な成果が得られている。早期の実用化と発展性が期待される。 |
91 |
1次抗体直接標識プローブの開発と実用性に関する検討 |
山崎 美和子 |
北海道大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
研究達成度は高く、有用性が認められる。今後は企業化や知財権確保への更なる検討が望まれる。 |
92 |
生体内特異的な癌抗原の同定とそれを標的とした治療法の開発 |
津田 真寿美 |
北海道大学 |
蛸島 武広 |
北海道大学 |
独自性に根ざした提案であり、特筆すべき成果が得られている。更なる進捗が期待される。 |
93 |
DING蛋白質を用いた難結晶性蛋白質の結晶化法の開発 |
田中 良和 |
北海道大学 |
城野 理佳子 |
北海道大学 |
予想外の実験結果のため、一部実験が実施できていない。研究の方向性の変更が望まれる。 |
94 |
電極表面の炭素析出浄化機能を有する革新的SOFCシステムの開発 |
中村 祐二 |
北海道大学 |
奈良林 直 |
北海道大学 |
高効率なSOFC普及の強力な要素技術であり、実用化による波及効果は多大と思われる。今後の更なる進展が期待される。 |
95 |
フルオロアダマンタンの合成と医薬、機能性材料原料への利用 |
原 正治 |
北海道大学 |
吉田 光則 |
北海道大学 |
申請時の研究計画をほぼすべて実施できており、実用化の可能性が高いことが伺える。企業との共同研究への発展が期待される。 |
96 |
光応答スイッチング機能を有する新規高分子の開発 |
中野 環 |
北海道大学 |
吉田 光則 |
北海道大学 |
研究計画に達成できていない項目もあるが、企業化の可能性を残す良好な結果が得られている。既存の材料と比較しての優位性の明確化が望まれる。企業との共同研究に発展する可能性があり、今後の進展が期待される。 |
97 |
ハイパーブランチポリマーを用いた高性能潤滑剤の開発 |
佐藤 敏文 |
北海道大学 |
吉田 光則 |
北海道大学 |
当初の試験項目を予定どおり終了しており、目標が達成できている。今後は特許申請への取り組みが期待される。 |
98 |
ガス印加法による細胞の常温保存技術の開発 |
内田 努 |
北海道大学 |
吉田 光則 |
北海道大学 |
研究計画に記載された事項はほぼ遂行されており、今後は企業化まではさらに詳細な条件設定などの検討と、特許出願の早期の検討が望まれる。 |
99 |
直径1インチ大口径高性能GPSシンチレータ単結晶の合成 |
金子 純一 |
北海道大学 |
奈良林 直 |
北海道大学 |
目標とした数値でのGPS単結晶の引き上げに成功するなど、当初予定の成果が得られている。実用化・企業化へむけた一層の研究継続が望まれる。 |
100 |
ミツバチ由来スーパー抗菌ペプチドの創製 |
松本 謙一郎 |
北海道大学 |
須佐 太樹 |
北海道大学 |
全体的に目的はほぼ達成している。合成ペプチドのため、今後の展開の中で安全性について検討が望まれる。 |
101 |
針状窒化チタン導入による高靭性窒化ケイ素セラミック複合体の作製 |
清野 肇 |
北海道大学 |
吉田 光則 |
北海道大学 |
当初の研究項目を終了しており、課題が整理されている。企業化・特許申請への次のステップが望まれる。 |
102 |
中温作動型薄膜燃料電池のための電解質薄膜/金属アノード接合技術の開発 |
青木 芳尚 |
北海道大学 |
吉田 光則 |
北海道大学 |
目標の効率は達成していないが、次世代燃料電池をリードする要素技術の期待は大きい。得られた成果の具体的記述が望まれる。 |
103 |
新規磁性カーボンナノチューブによるナノカーボンの体内動態・安全性評価 |
阿部 薫明 |
北海道大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の目的である基礎的知見は得られている。これらの知見の応用には多くの可能性が考えられるが、企業化には企業との連携を含めた具体的ターゲットの検討が望まれる。 |
104 |
3次元デジタルプロトタイプを用いた情報機器の超短期間ユーザビリティ評価システムの開発 |
金井 理 |
北海道大学 |
栗原 正仁 |
北海道大学 |
当初の試験項目を概ね達成できており、今後の戦略次第では企業化につながる可能性もあると思われる。更なる進展が期待される。 |
105 |
抗酸化性・耐摩耗性を強化した人工関節用ポリエチレンの開発 |
西村 生哉 |
北海道大学 |
栗原 正仁 |
北海道大学 |
試験結果の詳細なデータと分析による更なる検討が望まれる。実用化には時間がかかると思われる。 |
106 |
Srcチロシンキナーゼを標的とした滑膜肉腫の新規治療法の開発 |
渡部 琢哉 |
北海道大学 |
蛸島 武広 |
北海道大学 |
計画をほぼ実施し、優れた成果を得ている。今後の計画も具体的で、アクションもとられており、既出願特許の審査請求もしている。臨床治験による更なる進展が期待される。 |
107 |
ドコサヘキサンエン酸含有ホスファチジルセリンの発酵生産技術の開発 |
奥山 英登志 |
北海道大学 |
須佐 太樹 |
北海道大学 |
計画の達成目標が適切であり、研究成果、企業化、知財確保等に特筆すべき成果が得られている。 |
108 |
輝度向上フィルムを目指した光応答性キラル液晶の実用化開発 |
玉置 信之 |
北海道大学 |
佐藤 完二 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
機能性評価には至っていないが、製法面で着実な成果が得られ、特許化も予定されている。事業化の意欲が高く、独自性の強い技術であることから、今後の研究が期待される。 |
109 |
強磁性ナノ接合を用いた熱電高変換効率材料の開発とその応用 |
海住 英生 |
北海道大学 |
蛸島 武広 |
北海道大学 |
強磁性ナノ接合の物性を理解する上で重要な研究結果が得られ、基礎特許も確保され、技術基盤は確保できたと考えられる。実用化のためには集積化等に関する技術課題の検討が必要と思われ、更なる進展が期待される。 |
110 |
RNAサイレンシング促進剤によるアスパラガスのウイルスフリー化技術の開発 |
鈴木 正彦 |
北海道大学 |
土方 健二 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
最終目標までは到達していないが、実施計画の一部は一定の成果が得られている。研究の継続が望まれる。 |
111 |
MRアーチファクトフリーのインプラント材設計手法の確立 |
山本 徹 |
北海道大学 |
須佐 太樹 |
北海道大学 |
試験研究は概ね遂行できているが、実用化に向けた更なる検討が望まれる。 |
112 |
皮膚・粘膜上皮でのがんや感染症の予後診断法の開発 |
吉田 繁 |
北海道大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
計画内容の実施は不十分だが、新規のモノクローン抗体を作成し、今後の研究の足がかりができている。重要なテーマに絞り、企業化や知財権を検討することが望まれる。 |
113 |
積雪地域におけるヘアリーベッチの冬枯れ残渣を利用した減肥料栽培技術の開発 |
平田 聡之 |
北海道大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
有用性の高い研究で、積極的な情報発信が更なる成果の発展につながるものと期待できる。 |
114 |
プロテアソームを分子標的とする新規制がん薬の開発 |
周東 智 |
北海道大学 |
伊藤 征也 |
財団法人北海道科学技術総合振興センター |
当初予定していた試験の一部は実施できていないが、今後につながる成果が得られており、次の展開を充分に考えて研究を進める方針が検討されている。特許出願予定もあり、更なる進展が期待される。 |
115 |
うつ・不安のメカニズム解明のための実験動物モデルの開発 |
南 雅文 |
北海道大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の計画を実施したが、予想と異なる結果を得たため、引き続き改善している。ヒトの病態とどう関連づけるかの視点をより明確にすべきと思われ、課題を解決した際に、企業化と知財権についての検討が望まれる。 |
116 |
エボラウイルス制圧を目的とした抗ウイルス薬スクリーニング法の開発 |
南保 明日香 |
北海道大学 |
蛸島 武広 |
北海道大学 |
当初計画を概ね達成し、将来の抗ウイルス薬開発の基盤となりうる成果を得ている。研究の実質的進捗も見られ、更なる進展が望まれる。 |
117 |
麻薬性鎮痛薬の受容体結合の新規解析法の開発 |
井手 聡一郎 |
北海道大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の予定とは異なる結果を得たため、予定を変更している。今後は更なる研究成果の蓄積や企業化への視点が望まれる。 |
118 |
病態時血液脳関門に作用する薬物探索のためのインビトロ評価系の開発 |
片山 貴博 |
北海道大学 |
清水 條資 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
非常にレベルの高い提案だったため、計画の達成度が低くなってしまっているが、重要な知見が得られている。成果によってはきわめて将来性の高い重要な分野への展開が期待され、今後の更なる進展が期待される。 |
119 |
大腸菌を用いた抗ガン剤生産と酵素を用いた高活性誘導体合成法の開発 |
及川 英秋 |
北海道大学 |
蛸島 武広 |
北海道大学 |
計画のほとんどが達成され、学術的に興味深い結果が得られている。次の段階へ進む基礎固めができており、早い段階で特許化、企業との共同研究へと移行することが望まれる。 |
120 |
大型氷単結晶を育成する簡易装置の開発 |
百武 欣二 |
北見工業大学 |
鞘師 守 |
北見工業大学 |
目標はほぼ達成されている。積極的な企業へのコンタクトにより製品化の可能性は高いと思われ、企業化への戦略の検討が望まれる。 |
121 |
中性電解質を用いた相補型エレクトロクロミック調光ガラスの開発 |
阿部 良夫 |
北見工業大学 |
内島 典子 |
北見工業大学 |
実用化までに解決しなければならない課題は多いが、改善の余地があることを示唆する研究成果が得られており、今後の展開が期待される。 |
122 |
プロテオミクスに基づく発酵乳製品の機能性評価と生産プロセスの高度化 |
堀内 淳一 |
北見工業大学 |
有田 敏彦 |
北見工業大学 |
到達目標が明確でないので、ターゲットを絞る必要がある。基盤技術の確立であり、今後の展開が期待できる。 |
123 |
スラリー埋入加熱処理を利用した高密着性ナノアパタイト被覆チタン材料の開発 |
大津 直史 |
北見工業大学 |
内島 典子 |
北見工業大学 |
特許が出願されており、知財権については充分検討されている。実用化へ向けての具体的な基礎データの記述が望まれる。 |
124 |
食用担子菌の光誘導性タンパク質発現系の開発 |
佐藤 利次 |
北見工業大学 |
有田 敏彦 |
北見工業大学 |
計画は概ね遂行されたが、有用性の確認が必要と思われる。更なる継続が望まれる。 |
125 |
3次元Si貫通配線のための新規成膜手法の開発 |
武山 眞弓 |
北見工業大学 |
有田 敏彦 |
北見工業大学 |
知財・共同研究など関連する展開の状況を踏まえると、当所の目的は達成できていると判断される。手法・装置開発に係る知財の取扱も慎重に検討されており、具体的な成果の記述と、今後の展開が期待される。 |
126 |
キシリトールを糖質原料としたアスタキサンチン生産プロセスの開発 |
多田 清志 |
北見工業大学 |
内島 典子 |
北見工業大学 |
取得されたデータの数値が実用化に向けて有用かの明確な記述が望まれる。企業化に繋がる可能性の高い研究である。今後の特許出願が期待される。 |
127 |
北海道に生息する野生動物の進化系統学的検討と新規診断法の開発 |
平田 晴之 |
酪農学園大学 |
山田 龍翁 |
酪農学園大学 |
当初計画のうち、予想していなかった結果を除いて概ね達成されている。課題が明確になり、診断法の確立の見通しが明らかとなった。今後の特許出願が期待される。 |
128 |
寒冷地で通年利用可能なバイオディーゼル燃料の開発 |
西條 大輔 |
財団法人十勝圏振興機構 |
飛川 剛 |
財団法人十勝圏振興機構 |
当初目標が達成され、企業化の可能性も見いだされている。早急な知財権確保が望まれる。 |
129 |
長いもを原料とした有用乳酸菌保護剤の開発 |
川原 美香 |
財団法人十勝圏振興機構 |
飛川 剛 |
財団法人十勝圏振興機構 |
当初の計画に対して確実に成果を達成しており、実用化への可能性が期待できる。企業化への戦略の検討が望まれる。 |
130 |
水分種分布・燻煙ハイブリッド制御による食品設計技術の開発 |
小西 靖之 |
財団法人函館地域産業振興財団 |
澤谷 拓治 |
財団法人函館地域産業振興財団 |
今回の研究では従来品との明確な製品特定の差別化を得るまでには至っていないと思われるが、ある程度の方向性を見いだしている。類例のない独創性の高い試みであり、今後の研究の進展と更なる特許出願が期待される。 |
131 |
低酸素ストレスを応用した水産軟体動物の呈味強化技術の開発 |
吉岡 武也 |
財団法人函館地域産業振興財団 |
澤谷 拓治 |
財団法人函館地域産業振興財団 |
逆転の発想による新たな可能性を探っていることは高く評価できる。今後の取り組み次第では企業化へつながる可能性があり、更なる検討が望まれる。 |
132 |
デジタルカメラを用いた単画像計測システムの開発 |
高橋 正義 |
独立行政法人森林総合研究所 |
福山 研二 |
独立行政法人森林総合研究所 |
立体計測での距離の情報をどう取得するか等、問題点が明らかになってきている。問題点の解決による実用化への進展が期待される。 |
133 |
レアアース含有廃棄物からのディスプロシウム回収およびLED用蛍光体の合成 |
高橋 徹 |
北海道立工業試験場 |
作田 庸一 |
北海道立工業試験場 |
時宜を得た研究である。実用化に必要とされる技術課題の明示と、企業化の可能性についての検討が望まれる。 |
134 |
ホタテガイ副産物を利用した新規貴金属吸着剤の開発と応用 |
富田 恵一 |
北海道立工業試験場 |
作田 庸一 |
北海道立工業試験場 |
計画の達成が認められる。貴金属及びレアメタルの高次リサイクル技術としての優位性の検討が望まれる。 |
135 |
磁気冷凍ヒートポンプにおける充填構造体の熱移動特性に関する研究 |
平野 繁樹 |
北海道立工業試験場 |
作田 庸一 |
北海道立工業試験場 |
次世代の冷凍装置の基礎資料は評価でき、実用化が期待できる。 |
136 |
エレクトロスピニング法によるナノファイバーチューブ自動成形機構の開発 |
吉川 毅 |
北海道立工業試験場 |
長尾 信一 |
北海道立工業試験場 |
初期の目的は概ね達成し、今後の実用化を目指した具体的な課題設定がされている。今後の展開が期待される。 |
137 |
屋内自律移動体のための時空間画像を用いた自己位置同定システムの実用化開発 |
橋場 参生 |
北海道立工業試験場 |
長尾 信一 |
北海道立工業試験場 |
計画はほぼ実施できている。既存技術との競合には、さらなる新しい要素を加えた新規性の検討、あるいは無駄をそぎ落とし最後に残った最小要素だけで必要な機能を達成する等の検討が必要と思われ、企業化に向けた更なる検討が望まれる。 |
138 |
プロセス代数に基づく組込みシステム向けソフトウェア開発・検証技術の開発 |
堀 武司 |
北海道立工業試験場 |
長尾 信一 |
北海道立工業試験場 |
一定の目的を達成できており、ソフトウェア検証の重要性、ニーズが高まるなか、当該研究で得られた知見は広く活用することが期待できる。技術移転の検討段階にあり、ビジネスモデルを検討に入れながら事業化に向けた展開が望まれる。 |
139 |
農作業軽労化支援スーツの開発 |
吉成 哲 |
北海道立工業試験場 |
長尾 信一 |
北海道立工業試験場 |
農作業の軽労化支援ツールに係わる基本技術の成果が得られたことは、今後の製品開発段階に進む上で大いに評価できる。装着製の改善が期待される。 |
140 |
二酸化炭素ガス弱加圧処理の殺菌スペクトル評価 |
八十川 大輔 |
北海道立食品加工研究センター |
長島 浩二 |
北海道立食品加工研究センター |
当初の試験項目を終了し、次のステップに進む足がかりができた。企業化の見通しができ、今後の応用展開によって知財権の検討が期待される。 |
141 |
抗腫瘍活性を有するガゴメ含有多糖を高度に活用した機能性食品の開発 |
佐々木 茂文 |
北海道立食品加工研究センター |
長島 浩二 |
北海道立食品加工研究センター |
当初計画を達成していると思われるが、加工食品のターゲットを絞っての研究課題の設定が望まれる。 |
142 |
エゾシカ利用による凝乳酵素の開発 |
川上 誠 |
北海道立食品加工研究センター |
長島 浩二 |
北海道立食品加工研究センター |
研究成果はほぼ達成されている。今後は、実用化、知財確保についての検討が望まれる。 |
143 |
抗菌ペプチドを利用した発酵食肉製造技術の開発 |
山田 加一朗 |
北海道立食品加工研究センター |
長島 浩二 |
北海道立食品加工研究センター |
近年特に必要とされている技術であり、今後継続的な研究が望まれる。更なる新規性が望まれる。 |
144 |
耳石微細構造解析によるカラフトマス稚魚の成長履歴解析法の開発 |
虎尾 充 |
北海道立水産孵化場 |
竹内 勝巳 |
北海道立水産孵化場 |
当初計画の目標を達成していると判断される。知的財産権についての検討が望まれる。 |
145 |
廃棄物系バイオマスによる木質ペレットの高カロリー化の検討 |
山田 敦 |
北海道立林産試験場 |
加藤 幸浩 |
北海道立林産試験場 |
当初の目標を達成している。企業化への計画も明確である。知的財産に関して成果の普及活動前に取得することが望ましい。更なる進展が期待される。 |
146 |
セラミド高生産性担子菌菌糸体の増殖技術の開発 |
米山 彰造 |
北海道立林産試験場 |
加藤 幸浩 |
北海道立林産試験場 |
企業化に向けた課題が明らかになり、今後の方向性を見出している。更なる菌株数の検討が望まれる。 |
No. |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
169 |
ローズマリー由来のカルノシン酸のグルタチオンを介した脂肪細胞分化の抑制機構 |
佐藤 拓己 |
岩手大学 工学部 |
小川 薫 |
岩手大学 |
ローズマリー由来のカルノシン酸を脂肪抑制に応用しようとする試みは独創性があり、データも着実に蓄積されている。今後は知的財産化、臨床への応用等、実用化に向け着実な研究の進展が見込まれる。 |
170 |
3次元形状データ流通を加速する高効率な圧縮技術開発 |
今野 晃市 |
岩手大学 工学部 |
今井 潤 |
岩手大学 |
従来の方法よりも高い圧縮率を実現できる技術であり、短期間でソフトウェアの実装と評価まで進めたことは評価できる。今後、更なる改良を継続することで優れた技術として実用化が期待される。 |
171 |
白色有機EL照明用低電位駆動型フレキシブル有機薄膜トランジスタの試作 |
小川 智 |
岩手大学 工学部 |
近藤 孝 |
岩手大学 |
当初計画は充分に達成された。材料の統合化によりEL発光デバイスとフレキシブル有機TFTの試作品での性能確認にまで発展させた点は特に評価できる。今後、企業との連携強化による早期実用化が期待される。 |
172 |
ホランダイト型MnO2を用いた高容量かつ低コスト新規正極材料の開発 |
門磨 義浩 |
岩手大学 工学部 |
中戸川 明広 |
岩手大学 |
当初の計画は充分に達成され、放電容量では目標以上の成果が得られた。しかし、実用化にはまだ課題があり今回の成果を基に着実な研究の展開が望まれる。 |
173 |
新規ナノコンポジット水素透過膜の開発と応用 |
山口 明 |
岩手大学 工学部 |
小川 薫 |
岩手大学 |
水素透過量において目標値を上回わり、連続使用でも透過量減少が認められない結果を出した点は評価できる。今後の研究継続により知財権確保や、実用化に向けた取り組みが望まれる。 |
174 |
新規ナノワイヤーの合成と高出力リチウムイオン二次電池への応用 |
明 承澤 |
岩手大学 工学部 |
小川 薫 |
岩手大学 |
当初予定していたワイヤーの電子伝導性の最適化までは至らなかった。今後リチウムイオン電池への応用に向け表面改質等更なる基礎的検討が望まれる。 |
175 |
高機能組織制御鋳鉄材料の複合化技術開発と応用 |
平塚 貞人 |
岩手大学 工学部 |
酒井原 啓人 |
岩手大学 |
鋳鉄とSUSとの接合において強度低下の原因であるチル組織を生じない条件を見出すことができた。今後、特許出願等実用化に向けた進展が期待される。 |
176 |
MgB2超伝導バルク体を用いた超強力磁石開発 |
内藤 智之 |
岩手大学 工学部 |
中戸川 明広 |
岩手大学 |
当初の目標は達成されていない。しかし、磁気分離などの応用に向けて課題解決の方向性が得られており今後の研究の進展が望まれる。 |
177 |
X線量計測用高品質ZnO系電極膜の開発 |
越後谷 淳一 |
岩手大学 工学部 |
小川 薫 |
岩手大学 |
当初計画は達成された。基板処理と成膜条件の特性把握により課題抽出と解決策を見出すことができた。今後、ZnO系の優位性を活かして実用化に向けた展開が期待される。 |
178 |
迅速安価で簡単なマイクロ金型の製造に関する研究 |
清水 健司 |
岩手大学 工学部 |
小川 薫 |
岩手大学 |
シリコンウエハをMEMS加工する従来の金型に対し、分子接着技術を用い、迅速・安価にマイクロ流路成形用の金型技術を確立出来た。企業化へ向けたデータの取得もなされており今後の展開が期待される。 |
179 |
マルチ超伝導バルク磁石を用いた高精度磁気分離技術の開発 |
藤代 博之 |
岩手大学 工学部 |
近藤 孝 |
岩手大学 |
当初の計画はほぼ達成できた。実際の現場での地下水中の鉄分除去を行い従来技術より効果があることが確認できた点は評価できる。企業化には処理量等の課題があり、今後の研究の継続が望まれる。 |
180 |
オンタイム金型加工品質診断技術の研究 |
清水 友治 |
岩手大学 工学部 |
中戸川 明広 |
岩手大学 |
当初計画は概ね行われたが、測定精度においては目標未達であった。オンタイムの金型品質診断は有効な技術であり、今後センシングも含めた測定方法等を改善し、データの蓄積を行うことにより実用化につなげていくことが望まれる。 |
181 |
高透明性有機・無機自発的交互積層厚膜の開発と応用 |
土岐 規仁 |
岩手大学 工学部 |
小川 薫 |
岩手大学 |
当初の研究計画どおり概ね進行した。有機高分子の交互積層膜の形成制御指針を得た。企業との連携も始めており、今後、実用化に向け更なる基礎的研究の継続が望まれる。 |
182 |
児童および成人の運動能力の向上を支援するプログラムと計測法の開発 |
大川井 宏明 |
岩手大学 工学部 |
酒井原 啓人 |
岩手大学 |
身体機能維持・向上のための運動プログラムを習熟機能と身体制御機能の視点で年齢層別化をすることにより開発できた。今後の継続的なデータ収集と精度の向上が望まれる。 |
183 |
ナノ複合フード材料としての香味成分/層状複水酸化物複合体の創製 |
成田 榮一 |
岩手大学 大学院工学研究科 |
小川 薫 |
岩手大学 |
食品に用いられる香味成分を層状複水酸化物に取り込む条件及び複合体の熱安定性が確認された。今後、着実な研究の蓄積により実用化が期待される。 |
184 |
歩行パターン再学習による犬脊髄損傷新規治療法の開発 |
神志那 弘明 |
岩手大学 農学部 |
中戸川 明広 |
岩手大学 |
当初の計画に対し、ほぼ期待された成果が得られている。今後は実用化に向け症例数を増やし、より詳細なデータを集積することで、有効性・優位性を明確にしていく取り組みが望まれる。 |
185 |
培養細胞を用いたインフルエンザワクチン生産系の開発 |
山下 哲郎 |
岩手大学 農学部 |
小川 薫 |
岩手大学 |
当初予定の研究計画が充分に達成されたとはいえないが、方向性を示す基礎的データが得られていることは評価できる。今後、培養条件の最適化に向け更なる研究の継続および企業との連携により実用化に向けた研究の加速が望まれる。 |
186 |
脳神経系疾患診断のためのクレアチンキナーゼBサブユニットの免疫学的定量法の確立 |
安田 準 |
岩手大学 農学部 |
牧野 平 |
岩手大学 |
当初計画とは試供材料を変更しているが、研究は概ね実施された。今後、企業化に向け測定系の有効性及び既存技術との優位性をより明確にした取り組みが必要である。 |
187 |
カリンポリフェノールの抗糖尿病、抗肥満作用機構の解明と製品への応用 |
長澤 孝志 |
岩手大学 農学部 |
小川 薫 |
岩手大学 |
本研究成果によりカリンポリフェノールの優れた生理活性機能が明らかになった。今後、有効性等のデータの蓄積により実用化が期待される。 |
188 |
重水トレーサおよび近赤外線分光計による簡易植物内水移動測定法の開発 |
松嶋 卯月 |
岩手大学 農学部 |
小川 薫 |
岩手大学 |
当初計画が十分に達成されたとはいえないが、植物体内の水の動態を調べる新たな手法を開発することは評価できる。今後、更なる基礎的な知見を集積することが望まれる。 |
189 |
砂漠化が進行する高塩類アルカリ条件下での耐性イネ科植物シオチガヤの生理機能 |
河合 成直 |
岩手大学 農学部 |
小川 薫 |
岩手大学 |
当初計画はほぼ遂行され、植物材料の特性を明らかにできたことは評価できる。今後は既存の材料に対する優位性、利用技術など実用化に向けた検討が必要である。 |
190 |
誰にでもできる簡易な家畜の血中下垂体前葉ホルモン濃度測定系の完成 |
橋爪 力 |
岩手大学 農学部 |
中戸川 明広 |
岩手大学 |
時間分解蛍光免疫測定法(TR-FIA)の特異性と感度を放射免疫学的測定法(RIA)と比較し、高い相関性を証明したことは評価できる。今後、より簡便で迅速診断可能な測定系の開発および知的財産権を視野に入れた検討が期待される。 |
191 |
遺伝子発現を指標とした牛体外受精胚の新規体外培養法の開発 |
澤井 健 |
岩手大学 農学部 |
今井 潤 |
岩手大学 |
予定していた実験計画が充分に達成されていないが具体的に指標とする機能性遺伝子の発現動態を明らかにし、胚培養条件の評価基準を得ることが出来た点は評価できる。今後、実用化に向け更なる基礎的知見の蓄積が望まれる。 |
192 |
遠心力を利用した向流クロマトグラフの開発と応用 |
北爪 英一 |
岩手大学 人文社会科学部 |
小川 薫 |
岩手大学 |
高速向流クロマトグラフの新しい応用として、気液界面利用の環境負荷物質濃縮法の開発が進められており、ほぼ目標は達成された。今後、企業等との連携にて装置の大型化の検討を行うことで実用化が期待される。 |
193 |
Ti-S結合を利用した機能性色素錯体の集積とその機能評価 |
木村 毅 |
岩手大学 地域連携推進センター |
小川 薫 |
岩手大学 |
誘導体の選定に時間がかかり当初の目標は達成できなかったが、最終的に目的物を得たことは評価できる。今後、機能面での評価等、研究の継続が望まれる。 |
194 |
リハビリ診断支援のための歩行動作変化の定量化に関する研究 |
松田 浩一 |
岩手県立大学 ソフトウェア情報学部 |
岸本 輝昭 |
岩手県立大学 |
当初の計画が充分に達成されたとはいえないが、歩行動作のデータ取得の可能性が見出されたことは評価できる。今後、実用化に向けては、測定結果の解析自動化に向けた取り組みが望まれる。 |
195 |
血管内膜損傷の新規診断システムの構築;白血球S100A遺伝子群のmRNA解析 |
人見 次郎 |
岩手医科大学 医学部解剖学講座発生学・分子探索学分野 |
早川 信 |
岩手医科大学 |
血管内膜損傷の有無を区分できる遺伝子群を抽出でき、その有効性も確認された。今後更なるデータの蓄積が必要ではあるが、特許申請や企業との共同研究も計画されており、新たな診断方法の実用化が期待される。 |
196 |
エネルギー弁別高速X線回折装置の開発 |
佐藤 英一 |
岩手医科大学 共通教育センター物理学科 |
早川 信 |
岩手医科大学 |
エネルギー弁別によるX線カメラ、X線センサー等にて当初の目標を達成できた。本技術は低線量・高速スキャンできるという技術的特徴があり医療から材料分析と幅広い応用が考えられる。企業との連携も図られており早期実用化が期待される。 |
197 |
リンパ管を利用した抗癌剤投与経路の開発とその剤形 |
藤村 朗 |
岩手医科大学 歯学部口腔解剖学第一講座 |
早川 信 |
岩手医科大学 |
当初の目標は達成されていないが、リンパ管を薬剤投与の経路として使う取り組みは意義のある研究課題である。今後の基礎的研究の進展が望まれる。 |
198 |
細胞接着・遊走促進作用をもつ新規インプラント材料の開発 |
鍵谷 忠慶 |
岩手医科大学 歯学部口腔解剖学第二講座 |
早川 信 |
岩手医科大学 |
塩基性蛋白質の一種に骨芽細胞の増殖の促進作用等が認められた。しかし石灰化物形成に対する効果は充分ではなかった。今後、実用化に向け研究を継続し更なるデータの蓄積が望まれる。 |
199 |
金属イオンを用いた新規口臭予防薬の開発 |
吉田 康夫 |
岩手医科大学 歯学部歯科薬理学講座 |
早川 信 |
岩手医科大学 |
当初の目標は達成されていないが、本試験での検討を通じて食品中に新たな有効物質の存在が示されたことは評価できる。今後、新たな有効物質の同定、機序の解明等基礎的な研究が望まれる。 |
200 |
DNA鑑定技術による放流用ナマコ標識法の実用化に向けた開発 |
奥村 誠一 |
北里大学 海洋生命科学部 |
及川 善裕 |
北里大学 |
当初の計画は概ね達成されている。ナマコ標識技術確立の要望は高いことから、自然環境での評価実施とともに資源管理等への応用が期待される。 |
201 |
メカノケミカル法で調製した高活性複合金属酸化物触媒によるバイオディーゼル燃料の合成 |
福村 卓也 |
一関工業高等専門学校 その他部局等 |
佐藤 昭規 |
一関工業高等専門学校 |
実用化に向けた新たな技術課題とその対応策を明らかにできた。今後、最終的な触媒の開発等、実用化・知財の権利化に向け共同研究企業と基礎固めとなる研究の加速継続が望まれる。 |
202 |
高輝度変調LED光源を活用したプラスチック種類判別器の開発 |
貝原 巳樹雄 |
一関工業高等専門学校 一般教科 |
佐々木 蔵寿 |
(財)いわて産業振興センター |
本試験にて装置の試作が出来、携帯型判別器の実用化への目処がついたが、各種樹脂スペクトル実験まで至らなかった。今後、スペクトルの実測データの蓄積により廃品回収の現場で使える機器として、企業と連携した装置開発が期待される。 |
203 |
氷点下苗貯蔵による抽だい回避技術を利用したネギの新作型の開発 |
山崎 博子 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター 寒冷地野菜花き研究チーム |
児島 清 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター |
本研究成果は5〜6月のネギ栽培の空白期間を回避する技術として高く評価できる。今後、現場の生産者等に当該技術を普及させるための検討が必要である。 |
204 |
網羅的ウイルスRNA単離法を利用した花きウイルス病害診断アレイの開発 |
小林 括平 |
(財)岩手生物工学研究センター 生命科学研究部 |
勝部 和則 |
(財)岩手生物工学研究センター |
当初の計画は達成できなかったものの、植物病原ウイルスを網羅的に検出する技術開発は画期的な試みである。今後、更なる基礎的データーの蓄積が望まれる。 |
205 |
イチゴ一季成り性品種の夏秋期安定生産に向けた連続出蕾技術の確立 |
佐藤 弘 |
岩手県農業研究センター 技術部南部園芸研究室 |
古川 勉 |
岩手県農業研究センター |
株当たりの収穫量を増収させる目標を達成したことは大いに評価できる。今後、生産現場において本成果の普及を視野に入れたマニュアル化等の取組が望まれる。 |
206 |
トマトの生産性向上を可能とする3段摘心新栽培様式の確立 |
藤尾 拓也 |
岩手県農業研究センター 技術部南部園芸研究室 |
古川 勉 |
岩手県農業研究センター |
当初の計画については充分に達成され、データが得られている。今後、現場の生産者等に当該技術を普及させるための検討が必要である。 |
No. |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
207 |
微細加工基板による毛細管現象を利用したジョセフソン接合の開発 |
内山 哲治 |
宮城教育大学 |
藤田 慶一郎 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の研究計画で実施できなかった部分もあるが、結晶性、電気特性において成果を得ることができた。実用化へ向けて未実施の特性評価を行い、知的財産権を確保することが望まれる。 |
208 |
高血糖新規脂質糖化産物マーカーの生理作用究明と当該指標の実用化検証 |
庄子 真樹 |
宮城県産業技術総合センター |
木村 恒夫 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の研究計画を完遂することができず、脂質AGEの作用濃度についても解明することができなかったことは残念である。今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
209 |
ウイロイド感染株の治療によるキクの無病苗生産 |
瀬尾 直美 |
宮城県農業・園芸総合研究所 |
木村 恒夫 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の計画通りに研究は進められたが、期待した結果を得ることができなかったのは残念である。実用化へ向けて、データの蓄積等継続して研究を進めることが望まれる。 |
210 |
がんで異常に発現亢進する形質膜型シアリダーゼを標的としたがん診断薬の開発 |
宮城 妙子 |
東北薬科大学 |
佐藤 郁郎 |
宮城県立がんセンター(研究所) |
当初挙げた目標に対して未達成の部分もあるが、がん患者血清中のNEU3を測定することでがん診断薬の可能性を得ることができた。今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
211 |
大豆の発芽プロテアーゼ生成条件の解明と工業的応用 |
金内 誠 |
宮城大学 |
山口 一良 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の目標において、未達の部分があるものの、ほぼ達成されている。取得したプロテアーゼの大量生産が可能になれば、実用化へ大きく近づくので継続して研究を進めて頂きたい。知的財産権の確保も望まれる。 |
212 |
ヒト口腔内から分離されたSelenomonas sputigena 由来のプラズマローゲン調整法の確立 |
神尾 好是 |
尚絅学院大学(4月退職) |
木村 恒夫 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の研究計画において、実施まで至らなかった部分もあるが、ヒト口腔内から分離した産生菌について、実用化へ向けた成果が得られたことは評価できる。特許出願も終えており、今後の進展に期待する。 |
213 |
β-酸化ガリウムとZnOを用いた自立GaN膜の形成技術の開発 |
中込 真二 |
石巻専修大学 |
斉藤 方達 |
株式会社 テクノプラザみやぎ |
比較的良好な結晶性の自立GaN膜が得られたことは成果であるが、2インチ基板の実験まで行えず、目標とする低欠陥・低歪の確認にまでは至っていなことは残念である。今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
214 |
大変形ヒンジを用いた多重球面連鎖関節機構の内視鏡先端関節への応用 |
大泉 哲哉 |
仙台電波工業高等専門学校 |
庄司 彰 |
宮城工業高等専門学校 |
射出成形とレーザ加工の両者に適する材料が見出されなかったため、目標を達成することができなかったことは残念である。今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
215 |
アセチルアセトン錯体の配位子の脱離反応機構を制御した高品質MO-CVD 原料の開発 |
關 成之 |
仙台電波工業高等専門学校 |
山口 一良 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
本研究に必要な装置作製ができず、製造条件の確立、薄膜作成・評価が一部の実施に止まってしまったことは残念である。未実施の検討事項については継続して研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
216 |
a 軸配向ZnO 透明トランジスタの新規製造プロセス開発 |
羽賀 浩一 |
仙台電波工業高等専門学校 |
山口 一良 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の目標であるa軸配向 ZnO-TFTの動作が確認できなかったのは残念である。実用化へ向けた課題は明確になっており、それらを解決すべく、継続して研究を進めることが望まれる。 |
217 |
電流検出型熱電対と振動を利用した薄膜ピラニ真空センサの測定域拡大の研究開発 |
木村 光照 |
東北学院大学 |
宮尾 俊三 |
(財)仙台市産業振興事業団 |
本試験研究を通して、課題の解決策が明らかになり、実用化の見通しが得られたことは高く評価できる。ベンチャー企業も設立され、大きく進展している。薄膜ピラニ真空センサとしての製品化実現に大いに期待する。 |
218 |
コンクリートに埋め込めるマイクロ磁気センサを用いた配線フリー振動診断ユニットの開発 |
芳賀 昭 |
東北学院大学 |
村上 雄一 |
(財)仙台市産業振興事業団 |
一部遂行できなかった検討事項はあるが、当初の目標を概ね達成し、磁気センサーとして、実用化の可能性を見出した。企業との共同研究も進んでおり、今後の進展に期待する。 |
219 |
降圧と独立した新規「腎障害改善薬」の開発 |
米城 淑美 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
期待された実験結果が得られなかったことは残念である。今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
220 |
携帯型Brain-Computer Interface (BCI) システムの開発と実用化 |
加納 慎一郎 |
東北工業大学 |
町田 博 |
(財)みやぎ産業振興機構 |
携帯型ブレインコンピュータインターフェイスのモックアップを作成し、フィールド環境においも十分使用に耐え得ることを実証した。実用化へ向けて今後も継続して研究を進めて頂きたい。早急に知的財産権を確保することも望まれる。 |
221 |
低侵襲治療実現へ向けたニッケルフリー形状記憶合金を応用したカテーテルナビゲーションシステムの開発 |
金高 弘恭 |
東北大学 |
町田 博 |
(財)みやぎ産業振興機構 |
新しい形状記憶合金の特性向上、ナビゲーションにおけるマーカーの高精度化について当初の目標を達成することができた。実用化へ向けて課題を解決すべく、継続して研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
222 |
大面積X線CT用Nd:LuLiF4単結晶の量産化技術の開発 |
横田 有為 |
東北大学 |
町田 博 |
(財)みやぎ産業振興機構 |
当初の目標を超える成果が得られたことは評価できる。既に企業との共同研究に入っており、引き続き実用化へ向けて研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
223 |
超微小サイズ不揮発性MRAM素子の性能評価 |
大兼 幹彦 |
東北大学 |
松本 初男 |
株式会社東北テクノアーチ |
当初の計画である微小CoPtナノドットの形成技術の確立、原子間力顕微鏡を用いたMRAM素子の特性評価において、大きな成果を得ることができた。実用化へ向けて、早急に知的財産権を確保して頂きたい。今後の進展に期待する。 |
224 |
小型風力発電用超多極永久磁石リラクタンスジェネレータの開発 |
中村 健二 |
東北大学 |
松本 初男 |
株式会社東北テクノアーチ |
当初の研究計画である試作ならびに実機試験を実施することができなかったが、出力、効率において目標値をクリアし、実用化へ向けた成果を得ることができた。今後は未達成の実証研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
225 |
養殖へのキャビテーションテクノロジーの新展開 |
祖山 均 |
東北大学 |
田附 匡 |
株式会社東北テクノアーチ |
装置の開発、キャビテーション発生の最適化については、当初の計画を上回る成果が得られており、高く評価できる。さらに目的とするプランクトンの殺滅試験を行ない、その成果が確かとなれば実用化に向けた展望が開ける。今後の進展に期待する。 |
226 |
窒化物半導体を用いた超高効率「太陽電池要素技術」の開発 |
劉 玉懐 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
InGaNの薄膜成長技術において、当初の目標値をクリアすることができたが、実用化へ向けた課題は多く、今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
227 |
高強度レーザー場による「サブナノ合金粒子」の作製・評価 |
中村 貴宏 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
高強度レーザーパルス照射により、合金ナノ粒子を作製でき、レーザー光の偏光制御により、粒子径の制御が可能であることを見出した。早急に知的財産権を確保し、継続して研究を進めることが望まれる。 |
228 |
中耳・内耳疾患診断用「新生児難聴スクリーニング装置」の開発 |
和田 仁 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
新生児の中耳・内耳疾患診断用のスクリーニング装置について、計画通り試作開発し、成果を得ることができている。知的財産権も考慮されており、実用化へ向けて継続して研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
229 |
「純チタン薄膜」を用いた新規歯周組織再生バリアメンブレンの開発 |
石幡 浩志 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
当初目標としていた薄膜フィルターの作製に成功し、歯周組織由来細胞を用いた評価で、良好な生体親和性と増殖能を確認することができた。実用化へ向けて知的財産権の確保についても検討して頂きたい。今後の進展に期待する。 |
230 |
書換消費電力の低減を目指した「PRAM用:新規Ge-Cu-Te合金」相変化材料の開発 |
須藤 祐司 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
新合金Ge-Cu-Te素子として耐久性、安定性の向上を目指し、その可能性を見出せたことは評価できる。デバイス評価など引き続き実用化へ向けた研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
231 |
紫外線遮蔽機能を有する新規「有色光輝性体質顔料」の開発 |
佐藤 次雄 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
形態制御と着色に関して、当初挙げた目標をクリアし、実用化へ向けて大きく前進できたことは高く評価できる。現在計画している特許出願について早急に進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
232 |
神経新生を促進する「バナジウム化合物」の前臨床試験とメカニズムの研究 |
福永 浩司 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
当初の研究計画を着実に遂行し、臓器毒性、細胞毒性の検討、神経新生促進作用のメカニズム解明において、大きな成果を得ることができたことは評価できる。残された課題を解決し、実用化へ向けて進展することを期待する。 |
233 |
iPS細胞使用の安全装置としての「細胞運命制御遺伝子治療法」の有効性評価研究 |
佐藤 岳哉 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
当初挙げた研究計画を遂行できていない点はあるが、目指した第一の目標は達成でき、次のステップに進む足がかりができた。さらなるデータを蓄積し、実用化へ向けて研究を進めることが望まれる。 |
234 |
網膜変性疾患治療用の薬物徐放性に優れた「強膜上移植型」インプラントの開発 |
永井 展裕 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
綿密な計画に基づく展開により、網膜変性疾患治療への応用が可能であることを見出し、必要な知的財産権を確保することができたことは評価できる。今後も治療用デバイス開発のため継続して研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
235 |
TSLPの産生誘導剤の開発と応用 |
平澤 典保 |
東北大学 |
伊藤 則子 |
東北大学 |
当初期待された高活性化合物が得られなかったことは残念である。実用化・知的財産権確保を考慮して、さらなるデータの蓄積等を図り、今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
236 |
がんの悪性度を機能的に診断する新しい評価法の開発 |
鈴木 孝幸 |
東北大学 |
伊藤 則子 |
東北大学 |
目的の細胞への導入が成功しなかったことは残念であるが、他の細胞のおいて成果を得ることができ、展望が開けた。今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
237 |
がん早期診断へ向けたメチル化miRNA遺伝子による遺伝子診断セットの開発 |
福重 真一 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
本試験研究の成果により、メチル化miRNA遺伝子による新規診断法として、実用化の可能性を見出したことは評価できる。早急に知的財産権を確保して頂きたい。今後の進展に期待する。 |
238 |
培養乳腺上皮細胞を用いた乳房炎予防用機能性飼料評価システムの開発 |
萩野 顕彦 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
上皮細胞の酸化ストレス応答を評価できることを明らかにし、乳房炎予防に有用な化合物を見出すことができた。今後も引き続き、試験系の改良、実際の牛への応用など研究を進めて頂きたい。今後の進展を期待する。 |
239 |
FPD搭載IVR用X線装置のための品質保証管理法の開発 |
千田 浩一 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
計画していたQCQAファントムや動画像ファントムに関して、実用化へ向けて大きな前進があったことは高く評価できる。本成果をベースに継続して研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
240 |
母体血による非侵襲的インプリント異常症出生前診断システムの開発 |
有馬 隆博 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
当初予定された研究計画の着実な遂行に加えて、診断システムの開発も開始し、知的財産権を確保したことは評価できる。既に企業との共同研究に入っており、実用化へ向けて引き続き研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
241 |
ナノバブルを用いた転移リンパ節遺伝子治療法の開発 |
小玉 哲也 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
研究計画を変更し、当初挙げた目標をクリアすべく試みたが、結果として十分な成果を得ることができなかったのは残念である。実用化へ向けて今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
242 |
組織幹細胞機能維持液の開発 |
久保 裕司 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
当初の研究計画をすべて遂行するには至っていないが、優れた成果が得られ、実用化の可能性を見出した。移植医療に向けた新たな共同研究の予定もあり、今後の進展を期待する。早急に知的財産権を確保することが望まれる。 |
243 |
3次元非接触型ヒューマンインターフェースの開発 |
枦 修一郎 |
東北大学 |
佐藤 一樹 |
東北大学 |
短期間で装置を試作し、トータルシステムを完成させて実験を行うことができたが、精度目標が達成できなかったのは残念である。今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
244 |
ネオジム磁石からのジスプロシウムの非加熱回収法の開発 |
加納 純也 |
東北大学 |
佐藤 一樹 |
東北大学 |
研究計画で予定した全項目の試験を実施し、非加熱において、Nd、Dyの回収が可能なことを確認できた。実用化へ向けた課題も明確になり、分離回収など引き続き研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
245 |
ハイラディアルフォース(高拡張力)Ti−Ni合金ステント |
山内 清 |
東北大学 |
佐藤 一樹 |
東北大学 |
前処理としての形状記憶合金チューブの真直化はできたが、そのレーザカットによるステントの製作に至らなかったのは残念である。今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
246 |
肺コンプライアンスの新しい非侵襲的計測方法の開発と実用化 |
出口 真次 |
東北大学 |
佐藤 一樹 |
東北大学 |
当初の目標である肺疾患の患者への応用までは至らなかったが、装置の改良、基本性能、健常者に対する測定については良好な成果を得ることができた。知的財産権も確保しており、今後の進展に期待する。 |
247 |
X線点集光モノクロメータの短焦点化・高効率化 |
中嶋 一雄 |
東北大学 |
平塚 洋一 |
東北大学 |
当初の目標を達成することができたのは評価できる。本研究はX線利用測定装置の小型化、利便性に大きな貢献をする可能性が高く、実用化へ向けて引き続き研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
248 |
高靭性ハイブリッド型繊維補強セメント複合材料を用いた耐震補強要素の開発と応用 |
三橋 博三 |
東北工業大学 |
平塚 洋一 |
東北大学 |
当初の研究計画はほぼ遂行され、実用化へ向けて、基礎的データを十分に収集できたことは評価できる。既に基本特許は出願されており、今後の開発計画も綿密に検討されていることから、早期の実用化が期待できる。 |
249 |
Mo基複合材料で得られた鉄鋼用摩擦攪拌ツールの高性能化 |
佐藤 裕 |
東北大学 |
平塚 洋一 |
東北大学 |
当初挙げた目標値を大きく上回る成果を得ることができた。他法と比較しても多くの優位性があり、引き続き研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
250 |
フラーレンを使った合金鋼に対する新規な低温固体浸炭技術の開発 |
吉見 享祐 |
東北大学 |
山口 一良 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初目標としていた合金鋼への浸炭効果が得られたことは評価できる。しかしながら、実用化へ向けて解決すべき課題もあり、継続して研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
251 |
石炭からのフッ化水素の発生速度の定量化と排出抑制法の開発 |
坪内 直人 |
東北大学 |
山口 一良 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
石炭ガス化複合発電において重要な課題である腐食問題への対処のためにHFの発生機構を明らかにし、その除去法について実用化の可能性を見出したことは評価できる。企業との共同研究も計画されており、今後の進展に期待する。 |
252 |
自然由来重金属類汚染リスク評価システムの開発と仙台地域での実用化 |
土屋 範芳 |
東北大学 |
山口 一良 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
仙台地域をモデルとして、既存の地質、土壌汚染データ、地下鉄建設に関わる調査データ等を活用し、さらに土壌中重金属類の含有量や溶出データを組み込むことで、汚染状況を三次元的に可視化する評価システムを構築できたことは評価できる。システムの精度向上など今後の進展を期待する。 |
253 |
微小磁気抵抗素子のダイオード機能を利用した高感度検波素子の開発 |
永沼 博 |
東北大学 |
藤田 慶一郎 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
目標とする垂直磁化膜の作製には至らなかったが、積層フェリ自由層構造の有効性、GHz帯のマイクロ波の検波実証等の成果を得ることができた。実用化へ向けてさらなるデータの蓄積等、継続して研究を進めることが望まれる。 |
254 |
大気圧水蒸気プラズマ滅菌法による次世代オートクレーブの開発 |
佐藤 岳彦 |
東北大学 |
木村 恒夫 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
減圧プラズマオートクレーブによる新たな滅菌法を見出し、当初の目標についてもほぼ達成することができた。企業との共同研究も進んでおり、今後の進展に期待する。減圧に関する知的財産権の確保も望まれる。 |
255 |
熱音響エネルギー変換を用いた冷却技術開発 |
琵琶 哲志 |
東北大学 |
藤田 慶一郎 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
同軸二重管構造をもつクーラーの特性と新開発の音響ドライバーの特性を科学的に明らかにし、実用化へ向けた基礎的な成果を得ることができた。今後もさらなるデータの蓄積等、継続して研究を進めることが望まれる。 |
256 |
アルドステロン合成酵素遺伝子安定発現株を用いたオーダーメイド高血圧治療 |
菅原 明 |
東北大学 |
木村 恒夫 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の研究計画は概ね予定通りに行われ、ヒトアルドステロン合成酵素遺伝子プロモーター/ルシフェラーゼキメラ発現ベクターの細胞安定発現株の樹立に成功し、病態識別法の確立へ向けて着実に前進した。今後の進展に期待する。 |
257 |
緑膿菌の新規タンパク質分泌系を標的とした抗菌剤のスクリーニング系の開発 |
米山 裕 |
東北大学 |
木村 恒夫 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の目標である新規タンパク質分泌系を標的としたハイスループットスクリーニング系の構築について、達成できなかった部分もあるが、成果が得られたことは評価できる。他方との優位性も考慮しつつさらなる研究が望まれる。 |
258 |
天然物アナカルド酸を利用した抗炎症機能飼料の開発 |
豊水 正昭 |
東北大学 |
木村 恒夫 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
鶏にアナカルド酸を含むカシューナッツを投与することにより、抗炎症作用の確認を行っているが、その効果については明確でない部分もある。実用化へ向けて今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
259 |
癌疾患モデルマウスの in vivo ナノイメージング法の開発とナノ医療への応用 |
権田 幸祐 |
東北大学 |
木村 恒夫 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
目標は完全には達成できなかったが、目的とする蛍光体発光と自家蛍光を区別する方法を確立し、実用化へ向けた成果を得ることができた。具体的な最終製品像を考慮しつつ、継続して研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
260 |
腎特異的セリンプロテアーゼ阻害因子メグシンを標的とする創薬研究 |
段 孝 |
東北大学 |
木村 恒夫 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
目標とするリード化合物の発見には至ったが、in vivo薬効評価は行うことができなかったのは残念である。実用化へ向けて今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
261 |
認知症周辺症状を改善する薬剤の創製 |
中澤 孝浩 |
東北薬科大学 |
木村 恒夫 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
研究計画に従い、目的とする誘導体の合成を試みたが、すべて成功するに至らなかったことは残念である。実用化へ向けて継続して研究を進めることが望まれる。 |
262 |
スフィンゴ糖脂質蓄積症の新規治療薬としてのケミカルシャペロン療法剤の開発 |
高畑 廣紀 |
東北薬科大学 |
木村 恒夫 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
目的の2−アルキルイソファゴミンの合成は達成できたが、治療薬としての機能を確認することができなかったのは残念である。安全で効能の高い薬剤開発のニーズは高いので、継続して研究を進めて頂きたい。今後の進展に期待する。 |
263 |
鎮痛耐性を形成しない新規難治性疼痛治療薬の開発 |
溝口 広一 |
東北薬科大学 |
森本 進治 |
福島大学 |
研究計画で掲げた事項について未実施であるものが多いのは残念であるが、鎮痛耐性形成能のない強力鎮痛剤には至らなかったものの、モルヒネに勝る性能を部分的に証明することができた。今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
264 |
iPS細胞を用いた薬物代謝酵素誘導評価可能な新手法の開発 |
永田 清 |
東北薬科大学 |
森本 進治 |
福島大学 |
当初の研究計画をすべて遂行することができず、目標とする細胞分化が達成できなかったことは残念である。今後も継続して研究を進めることが望まれる。 |
265 |
牛乳房炎早期発見のためのウシケメリン高感度検出方法の開発 |
盧 尚建 |
東北大学 |
木村 恒夫 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
予定通りに研究計画を遂行し、目標をクリアすることができた。ウシケメリンの高感度検出法として、実用化の可能性も見出されており、引き続きデータの蓄積等、継続して研究を進めることが望まれる。 |
No. |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
399 |
加速器質量分析によるクリアランス対象物のI-129測定法の開発 |
天野光 |
(財)日本分析センター |
池内 嘉宏 |
(財)日本分析センター |
AMS分析により、クリアランスレベルを6桁下回る定量測定を実証したことを高く評価する。しかし、バラツキ等の検討課題が残っているので、次ステップで解決し実用化まで持って行くことを期待する。 |
400 |
脳機能改善薬としてのNMDA受容体チャネルブロッカーの創製 |
柏木敬子 |
千葉科学大学 |
小野 洋一 |
千葉大学 |
対象としたアダマンタンーポリアミン誘導体には強いチャネルブロック活性が見られなかった。トリベンジルスペルミジンには、メマンチンより強い抗脳梗塞効果が期待できるとあるが、データが示されていない。また、当初の計画書に記載してあったアルツハイマー病モデルを使った実験をしていない等、不明確な個所が多い報告書である。 |
401 |
磁気ビーズ上に異種金属を配列した有機−無機ハイブリッドポリマー被覆型新規触媒の開発 |
荒井孝義 |
千葉大学 |
間野 純一 |
(財)千葉県産業振興センター |
ほぼ目標を達成することができた。金属イオンの溶出の問題は残るが、磁気分離により再利用可能な薗頭カップリング用触媒を開発できたこと、特にPd(U)塩とCu(U)塩の組み合わせでも触媒作用を得たことは大きな成果である。 |
402 |
燃料電池反応に高活性な表面構造をもつナノ触媒の開発 |
中村将志 |
千葉大学 |
古屋 敏昭 |
(財)千葉県産業振興センター |
目標であった「カーボン粒子に担持させた触媒」は開発できなかったが、Au担持で飛躍的な比表面積の増大(約5倍)を得たことは成果であり、今後、コアシェル型としてPt修飾したAu微粒子をカーボン粒子に担持させる提案に期待する。 |
403 |
Wntシグナル阻害剤エレウテリノシドの開発と応用 |
石橋正己 |
千葉大学 |
石塚 勝巳 |
(財)千葉県産業振興センター |
有望な生理活性天然物質の探索に着実な進展が見られる。目標とした育毛剤または脱毛剤につながる成果だけでなく、制癌剤につながる成果も挙げている。特許も3件出願している。医薬品なので、企業化には時間がかかるが期待が持たれる。 |
404 |
ケミカルフリーを目指した微生物を用いる野菜苗の栽培技術の開発 |
坂本一憲 |
千葉大学 |
中小路 尚匡 |
(財)千葉県産業振興センター |
EU株のキャベツに対する生育促進については詳細な検討が成され、実用に向けた前進が認められる。キャベツ、トマト苗に対する病害減少効果も有望である。ケミカルフリーは有望市場なので、今後の進展を期待している。 |
405 |
森林浴効果が期待される病院屋上森林の開発 |
朴範鎭 |
千葉大学 |
中島 康彦 |
(財)千葉県産業振興センター |
病院屋上森林セラピーフィールドが持つ生理的リラックス効果が実証された。これにより病院屋上の森林化という新たな市場が開けるものと期待している。屋上緑化は省エネルギー効果もあり、期待は大きい。 |
406 |
調理・加工工程での組織構造変化を利用した食品改質技術の開発 |
小川幸春 |
千葉大学 |
中島 康彦 |
(財)千葉県産業振興センター |
成分分析機器が経年劣化から使用不能になり,急遽新規機器を購入した結果、計画した炊飯装置の試作を止めるなど実験計画が大幅に変更されたことは残念である。しかし、関連する新たな知見が得られたので、進展はあったと評価する。 |
407 |
チューブワイヤ駆動式小型腹腔内移動手術補助ロボット |
兪文偉 |
千葉大学 |
金田 欣亮 |
(財)千葉県産業振興センター |
「小型化」、「自動化」の目標はほぼ達成され、計画していなかった駆動の問題も解決され、実用化に向けて進展したと評価できる。医療機器なので、安全性の試験など企業化までに時間がかかるが、ユニークな構造なので期待している。 |
408 |
スプライシング阻害による新規抗癌作用メカニズムの解明と新規抗癌剤スクリーニング用アッセイ系の構築 |
松下一之 |
千葉大学 |
富岡 登 |
(財)千葉県産業振興センター |
計画通り進展し、その成果はJST新技術説明会で紹介された。新規抗癌剤の開発につながる有用な研究であり、理化学研究所との共同研究に進展したことは評価される。ただ、医薬品であり、企業化には時間がかかるが、期待が持たれる。 |
409 |
赤外分光法による血中カイロミクロン濃度の無試薬測定法の開発 |
野村文夫 |
千葉大学 |
井上 里志 |
千葉大学 |
血清中に含まれるあらゆる成分が同時に測定できる点で画期的である。未だ誤差がやや大きく、実用化までにはその改善が望まれる |
410 |
フロー反応システムによる実用的C-Hホウ素化反応の開発 |
西田篤司 |
千葉大学 |
井上 里志 |
千葉大学 |
目標とした収率(80%以上)、長期連続運転(30日)は目標値以上に達成され、イリジウム漏出も低かった。変換速度の目標は達成されなかったものの、企業と共同研究中であり、企業化が期待される。 |
411 |
鉄アルミナイド基複合材料からなる切削工具材の創製 |
糸井貴臣 |
千葉大学 |
井上 里志 |
千葉大学 |
概ね計画通り実験を終え、切削工具材として従来のSKH57に匹敵する炭化物分散型FeAl基複合材料を開発できたことは評価される。この材料はSKH57と違ってレアアースを含まないので、企業化への期待は高い。 |
412 |
ライフライン予防・防災システムへの適用を目指した電位観測によるリアルタイム |
服部克巳 |
千葉大学 |
小柏 猛 |
千葉大学 |
斜面崩壊前後における土壌・水文学的属性を電磁学的手法によって計測することが実証され、所期の目的は達成できている。異常気象が懸念されている今日、企業化が期待される。 |
413 |
可視光応答金属ナノ粒子の規則細孔内構築と選択酸化触媒の開発 |
泉康雄 |
千葉大学 |
小柏 猛 |
千葉大学 |
予備実験で見出した別の系に実験を進め、結果として、目標(CO濃度10ppm以下)は達成されなかったものの、新たな光PROX反応に優れた触媒系(TiO2ナノチューブ)を見出したことは評価できる。この系での進展を期待する。 |
414 |
非整数次フーリエ変換を利用した高速情報暗号化システムの開発 |
吉村博幸 |
千葉大学 |
小寺 宏曄 |
千葉大学 |
非整数次フーリエ変換の次数に関する検討および光演算処理システムによる暗号システム構築に関する検討も共にほぼ目標を達成し、実用化の可能性が実証された。しかし、ハード面が基礎段階に留まり、更なる開発が望まれる。 |
415 |
神経ペプチドシグナル伝達を指標にした下咽頭癌遠隔転移予測システムの開発研究 |
花澤豊行 |
千葉大学 |
小野 洋一 |
千葉大学 |
osteopontin, prolactinが頭頸部癌マーカーとして有用である可能性を見出した点は評価できる。遠隔転移マーカーの有効性検討は実現していないが、もともと難度の高い課題であり、研究を継続する意義は大きい。 |
416 |
作物の硝酸態窒素含量を低減させる天然物由来物質の探索と開発 |
児玉浩明 |
千葉大学 |
小野 洋一 |
千葉大学 |
当初、予想しなかった結果、即ち、本資材による土壌の硝酸含有量が低下が植物の硝酸含有量低下の主要因である可能性が明らかになった。低下のメカニズム解明が待たれるが、本資材の適用可能性が広がったと言える。期待したい。 |
417 |
高温環境下におけるトマト着果率低下の分子機構解明 |
園田雅俊 |
千葉大学 |
小野 洋一 |
千葉大学 |
マイクロトムは大型トマトに比べ高温耐性であることを実証したので、高温耐性に関わるマーカー配列開発の道が開け、高温耐性に関わる遺伝子マーカー作成の可能性を示した意義は大きい。しかし、まだ基礎的研究段階に近く、今後の研究進展に期待する。 |
418 |
真菌細菌相互作用の新規分子機構に基づく抗真菌薬のシード化合物の探索 |
川本進 |
千葉大学 |
中筋 公吉 |
千葉大学 |
黄色ブドウ球菌の細胞表層にTPIが存在することを実験的に確認できた。これにより抗真菌薬の創出に向けて、新しいメカニズムを用いたアプローチが可能となった。今後の進展が期待される。 |
419 |
コレステロール低下薬の迅速スクリーニング |
梅野太輔 |
千葉大学 |
片桐 大輔 |
千葉大学 |
目標どおり、カロテノイド経路の2つの新しい酵素遺伝子を加えて赤⇒白を負う視認性の高い手法を開発したことは評価できる。成果は「テルペン合成酵素遺伝子のスクリーニング方法」として特許出願が成され、企業への技術移転に期待する。 |
420 |
省資源を志向した卑金属分子触媒の開発と応用 |
濱田康正 |
千葉大学 |
片桐 大輔 |
千葉大学 |
αアミノケトン類が動的速度論分割を経由して反応が進行し、ラセミ体の基質から可能な4種の立体異性体のうちほぼ1種を生成することが分った。この反応は貴金属では進まず、ニッケルに特徴的な反応である。今度の研究進展が期待される。 |
421 |
翻訳とカップルしたワンステップ膜タンパク質合成技術の開発 |
車兪K |
東京大学 |
宮嶋 俊平 |
東京大学 |
活性を保持した膜タンパク質を高度に簡略化・純化された無細胞系を用いることで作成するという当初の目標は達成された。実用化が期待される。 |
422 |
高精度3次元画像変位計測を用いた社会インフラ保全センシング技術の開発 |
新津靖 |
東京電機大学 |
小松原 進 |
東京電機大学 |
実写真・研究成果が明確に示されており、成果はある程度評価できる。しかし、目標の達成が1/3であり、当初目標に対して正面からの取り組みが不足していると思われる。結果報告書の中身も当初目標に比べ派生的な報告が多い。 |
423 |
マルチモーダル適応型のインテリア・コーディネート・システム |
柴田滝也 |
東京電機大学 |
鈴木 通夫 |
東京電機大学 |
照明と形状の相互関係を明らかにできている。しかし、良い成果が得られてるのに比し、企業化に向けた具体的活動が見えない。その一方で、本研究の当面の実用化分野(インテリア販売会社他)には期待が持てる。 |
424 |
AEセンサを利用した液体流量計測法 |
中田毅 |
東京電機大学 |
鈴木 通夫 |
東京電機大学 |
流量変動周波数は当初目標の8Hzは実現できなかったが、4Hzまでの変動流量を達成できた。診断手法を開発・付加することにより、パイプラインの流量計測と健全性を評価する診断システムを一体化したパイプライン状態監視システムに発展することを期待する。 |
425 |
化学物質の環境リスクを迅速に評価するための藻類細胞バイオセンシングチップの開発 |
四反田功 |
東京理科大学 |
山内 進 |
東京理科大学 |
従来の試験法との相関性評価が未完であるが、他の3つのテーマをクリアし実効ある成果を上げている。システム化、装置化について企業と連携しているようなので、刈り取って欲しい。 |
426 |
テネイシン−Cを分子標的とした難治性炎症性疾患治療薬の開発 |
深井文雄 |
東京理科大学 |
船越 安信 |
東京理科大学 |
抗体医薬の開発は難易度の高い開発課題である。研究計画の管理に不備があったと説明しているが、中和抗体の作成まで達成された事は評価される。治療効果の検証と確認を今後に進めることが重要である。 |
427 |
炎症誘発物質の検出による牛乳房炎早期診断法の開発 |
水田龍信 |
東京理科大学 |
船越 安信 |
東京理科大学 |
牛の乳房炎ミルク中にマーカーとなるHMGB1を見出したことは高く評価できるが、簡易で低価格の初期乳房炎検査キットの開発に至らなかったことは残念である。この点は連携できる企業を見つけて今後の研究推進に期待したい。 |
428 |
新規虚血再灌流障害保護薬の開発 |
石毛久美子 |
日本大学 |
渡辺 麻裕 |
日本大学 |
候補化合物を見出すために時間を要し、期間内にin vivoの検討まで完了できていない。報告書に具体的データが十分記載されておらず、成績についての評価が難しい。しかし、in vivoの検討で良い結果が出れば、企業化、特許出願の可能性は十分考えられる。 |
429 |
レール状態診断装置 |
綱島均 |
日本大学 |
渡辺 麻裕 |
日本大学 |
本事業に相応しい有益な成果が得られており、実用性の高い研究である。今後、海外への普及が期待される。 |
430 |
籾殻セラミクスにより強化された成形プラスチック歯車の開発 |
高橋秀雄 |
木更津工業高等専門学校 |
正木 昭弘 |
木更津工業高等専門学校 |
RHSC添加量や粒子の大きさと温度上昇、騒音特性は評価出来ており、添加が効果的であることがが分かったが、当初目的の強度評価ができていないのは残念de。強度評価を進め、企業との共同研究により実用化を目指して欲しい。 |
No. |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
431 |
フォトリソグラフィー技術を指向した高分子表面のフルオロアルキル化法の開発 |
矢島知子 |
お茶の水女子大学 |
河村 哲也 |
お茶の水女子大学 |
当初計画された試験項目について、一部未達であり、実施した内容についても目標の達成には至っていない。企業化に向けた技術的課題や特許戦略等を明確にしつつ、更なる展開が必要と判断される。 |
432 |
潅水栽培のための刺入型植物水分量センサの開発 |
三木則尚 |
慶應義塾大学 |
湯浅 洋二郎 |
慶應義塾大学 |
目標に対する成果が具体的に記述され、ほぼ計画通りに遂行されている。権利化について戦略的に取り組んでおり、企業との共同研究も推進中である。実用化の可能性を見出していると判断する。 |
433 |
組織選択的薬物分布促進剤の創薬に向けたP-糖タンパク分子複合体の解明 |
登美斉俊 |
慶應義塾大学 |
堀内 正 |
慶應義塾大学 |
組織選択的な薬物分布促進剤の開発を目指す創薬のシーズは十分得られている。今後、企業化や特許出願に向けて、実用化を意識した検討を加えることが期待される。 |
434 |
神経細胞をin vitroで増殖させる技術の開発 |
味岡逸樹 |
東京医科歯科大学 |
堀内 正 |
慶應義塾大学 |
本研究で、網膜水平細胞のin vitroでの増殖については、一定の前進が認められる。ただし、実用化に対しては多くの課題があると思われる。なお、iPS細胞との比較検討にも言及することが望ましい。 |
435 |
乳癌の悪性決定因子に対する阻害剤の探索と治療戦略の開発 |
有馬好美 |
慶應義塾大学 |
堀内 正 |
慶應義塾大学 |
300化合物のスクリーニングで目的とする阻害剤を見いだせた事は評価される。さらに、大手製薬企業との共同研究の展開も計画され、今後の展開が期待される。 |
436 |
高感度大腸癌マーカーの開発 |
藤田知信 |
慶應義塾大学 |
堀内 正 |
慶應義塾大学 |
基礎的検討ではマーカーの特異性は確認されたが、目的とした診断法の開発には至っていない。感度を上げることが不可欠であり、患者血清を用いた検討もまだ不十分である。研究の展開次第では新たなバイオマーカーの開発につながる興味深いシーズであり、今後の研究の進展に期待したい。 |
437 |
寄生虫感染診断薬を目指した糖鎖抗原の構築 |
羽田紀康 |
慶應義塾大学 |
堀内 正 |
慶應義塾大学 |
目標はかなり達成されている。しかし、寄生虫の抗原として糖鎖に関しては、これをを同定、合成している段階であり、有用性への方向は未だ不明瞭である。臨床系との連携が望まれる。 |
438 |
ダンパーと弾性素材を使用した底屈筋低下者のための短下肢装具の開発 |
山本澄子 |
国際医療福祉大学 |
田野 健一 |
国際医療福祉大学 |
積み残した課題(耐久性、実証)はあるが、この短下肢装具にマッチする障害者がいるのは確かなので、共同研究企業を中心に改良を進め、実用化することを期待する。 |
439 |
活性型・非活性型マイクロRNAの探索システムの開発と応用 |
北条浩彦 |
国立精神・神経センター |
小野 洋一 |
千葉大学 |
全体的な枠組みと取組みは理解できるが、臨床で通用し得るマイクロRNA検出ができたかどうかが不明瞭であり、研究計画の達成度も低い。 |
440 |
微生物捕集デバイスへの応用を目指した集束陽子線描画による三次元微細構造体の開発 |
西川宏之 |
芝浦工業大学 |
村松 瑞 |
芝浦工業大学 |
研究者はコミットした成果を上げたが、基礎研究的性格が強い。本技術の実用化に向けては、企業に興味を持ってもらい、密な連携のもとに推進することが求められる。 |
441 |
雰囲気酸素分圧制御下における合金融体の表面張力測定 |
小澤俊平 |
首都大学東京 |
栗田 良夫 |
首都大学東京 |
計画した実施項目は未達であり、解決すべき課題が残っている。ブーメラン効果の実験的検証に成功するなど、基礎的成果は創出できたが、実用材料融体の測定に至らないなど、実用化の可能性を見出すには更なる展開が必要である。 |
442 |
パラジウム−窒化物半導体接触型高感度水素ガスセンサの高信頼性化 |
中村成志 |
首都大学東京 |
栗田 良夫 |
首都大学東京 |
機械の故障により最適化はできていないが、約300℃程度までの温度範囲でセンサの水素検知特性を評価することができたので、さらに研究を進めて、MEMSヒーターおよび湿度補償機構を確立して実用化することを期待する。 |
443 |
新型流動床バイオマスガス化装置の開発と太陽エネルギー加熱源の適用 |
村上和彦 |
首都大学東京 |
栗田 良夫 |
首都大学東京 |
得られた成果が具体的に記載されていないので判断ができず、また、太陽光からのエネルギー供給方法の開発ができなかったのは残念である。今後の重要な分野であり、企業化を念頭に置いた研究活動を推進することを期待する。 |
444 |
CFRP板接着による疲労き裂補修のための表面処理方法とストップホールの穿孔条件 |
中村一史 |
首都大学東京 |
国府 勝郎 |
首都大学東京 |
やや定量性に乏しい点もあるが、当初計画を概ね達成している。実用化に向けた更なる研究が必要であるが、その可能性は大である。 |
445 |
運動のインスリン感受性亢進効果を媒介する分子の同定とその活性化薬の探索 |
藤井宣晴 |
首都大学東京 |
室山 丈夫 |
首都大学東京 |
研究成果が申請内容と一致していないが,そのことについての記載がない。申請内容の実験結果が記載されておらず、一候補物質を見出したとあるが、その実態は明らかでない。今後の展望を踏まえた計画全体の見直しの必要がある。 |
446 |
パーキンソン病患者起立支援のための移動手すりの開発と実用化 |
青村茂 |
首都大学東京 |
宗木 好一郎 |
首都大学東京 |
研究計画が変更になり、また、手すり試作機が当初の目標を達成したか判断しうるデータが無く評価できない。稼動型手すりが起立動作補助に有効であることを確認した、のひと言が今後の企業化活動に繋がることを信じる。 |
447 |
検疫時における有病者の高速・非接触スクリーニングシステムに関する研究 |
松井岳巳 |
首都大学東京 |
宗木 好一郎 |
首都大学東京 |
有用な研究成果といえる。また,近年防疫の要求は高まっており、ニーズも明確である。すでに実用レベルの性能を有しており、実用化に向けた活動に期待が持てる。 |
448 |
体内埋め込み医療用界面活用型マイクロ送液機構の開発 |
小原弘道 |
首都大学東京 |
宗木 好一郎 |
首都大学東京 |
定量的データや、実用化に必要な界面制御用の圧力制御技術に関する記述が無く、nl/sという微少流量のDDSへの使用可能性も不明である。マイクロ送液システムへの適用指針を得た、とのことなので、研究を継続し成果を刈り取って欲しい。 |
449 |
集積回路における配線ベース故障カバレージの高精度化手法の開発 |
岩崎一彦 |
首都大学東京 |
宗木 好一郎 |
首都大学東京 |
原理的アルゴリズムの有効性は確認できたが、実用上は処理速度が不十分である。目標達成に向けての方向性と実現性は示されているので、継続して研究を進め企業化へ結びつけることを期待する。 |
450 |
20Kg級超小型衛星搭載用一液式推進系モジュールの開発 |
佐原宏典 |
首都大学東京 |
柏原 繁郎 |
首都大学東京 |
具体的な成果の報告は無いが、概ね計画された研究は遂行されたと判断する。重要と考えられる真空中での実験について、大気中試験だけで十分と判断した根拠の記載が無く、実用化の可能性を見出すことは困難である。 |
451 |
超小型原子発振機の低消費電力化に関する研究 |
五箇繁善 |
首都大学東京 |
柏原 繁郎 |
首都大学東京 |
未達成の課題があるが、企業と検討を行っている点は評価する。実際にMEMS技術を用いて超小型ガスセルとその周辺部品の製作を行い、企業が魅力を感じ超小型原子発信機が実現することを期待する。 |
452 |
希少金属を必要としない機能性磁性材料の開発研究 |
藤田渉 |
首都大学東京 |
柏原 繁郎 |
首都大学東京 |
従来非常に難しいとされていた室温分子性フェリ磁性体について、現実的な道筋をつけたといえる。しかし、実用化にはまだ多くのステップを要するため、さらに、このアイデアをレベルアップして欲しい。 |
453 |
水の気化熱を利用した走査型電子顕微鏡用凍結乾燥装置の開発 |
桑田正彦 |
創価大学 |
長張 健二 |
タマティーエルオー株式会社 |
計画通りに研究はほぼ実施された。目標に対して課題は残っているものの、気化凍結乾燥法を実証し、実用化の可能性を示している。特許化や企業化の計画なども十分に検討され、企業との商品開発について、具体化している点も高く評価される。 |
454 |
主観的な指標に基づく学び合い教え合い支援技術の研究開発 |
加藤俊一 |
中央大学 |
今井 文明 |
中央大学 |
目標に対して、研究が着実に進んでいることが分かる。しかし、企業との協業が進んでいる割に、企業化のポイントが具体的に明確ではない。アンケートによる評価を行っているが、他手法との比較検討も必要であると考える。 |
455 |
ゴム人工筋肉を用いた固液混合流体の搬送を可能にする蠕動運動ポンプの開発 |
中村太郎 |
中央大学 |
今井 文明 |
中央大学 |
目標が一部未達成で、コスト、設置の自由度、耐久性等が明確になっていない部分がある。しかし、課題が明確であり白門技術士会とも連携しているので、今後の研究・開発活動に期待する。 |
456 |
脳波指令で動く車椅子システムの開発 |
田中一男 |
電気通信大学 |
高橋 めぐみ |
株式会社キャンパスクリエイト |
計画はほぼ達成し、さらに実用化に向けた課題も見えてきたと判断される。実用化に向けては、車いす制御のように高度な安全性を必要されるものの他に、実現性の高い食事支援やアミューズメントへの応用が期待できるので、是非、実用化することを期待する。 |
457 |
カメラ撮影時の振動計測および評価法の開発 |
西一樹 |
電気通信大学 |
高橋 めぐみ |
株式会社キャンパスクリエイト |
当初の目標を達成出来たと判断される。商品開発に向けた課題解決の過程にあるために新たな知見など特許の出願は見られないが、今回得られた性能は多くの応用が期待されるものであり、実用化が高く期待できる。 |
458 |
ナノ微粒子-ポリマーコンポジットを用いたホログラフィック光メモリ材料の開発 |
富田康生 |
電気通信大学 |
高橋 めぐみ |
株式会社キャンパスクリエイト |
本材料は重合収縮低減のみならず、屈折率変調、記録感度、耐環境性に優れたものであることが実証され、従来(有機物のみ)に比べ優位性が高いことが明らかになった。次世代大容量記録媒体として期待されるので、研究継続を望む。 |
459 |
多点・高密度電気触覚ディスプレイの汎用インタフェースへの展開 |
梶本裕之 |
電気通信大学 |
高橋 めぐみ |
株式会社キャンパスクリエイト |
研究を着実に進めていることが分かる。しかし、知財権を十分確保する前に、国際会議等でデモすることが予定されており、企業化に対する対応をもっと戦略的に進めてほしい。 |
460 |
高性能直列接続負荷形超高周波ドハティ電力増幅器の実現 |
高山洋一郎 |
電気通信大学 |
小島 珠世 |
電気通信大学 |
基地局で電力増幅に応用される技術であり、プロトタイプの制作は評価できるものである。具体的な測定結果等は十分には記載されていないため、さらに詳細なデータとシミュレーションの比較が必要である。 |
461 |
センサーネットワークによる水中ロボットの高精度位置計測技術の研究 |
伊藤雅則 |
東京海洋大学 |
石井 宏明 |
東京海洋大学 |
水槽実験で、反射の影響により十分な精度を持つ計測ができていない。また、トランスデューサの遅れにより、GPSを用いた海域試験の実施も未達である。期待は高い技術であり、特許化を図りメーカとのタイアップ等で商品化を目指して欲しい。 |
462 |
高周波誘導加熱による船舶ディーゼル機関排気物質低減装置の開発 |
畑中義博 |
東京海洋大学 |
馬場 文雄 |
東京海洋大学 |
報告書の内容が詳細であり、申請時点であげた目標に向かって研究が進められたことがよく分かる。また成果が具体的であり的確に得られている。模範となるケースである。企業化に向けた見通しも得られている。特許取得に関しても十分な成果が見込まれた。 |
463 |
積層構造基板の偏光特性を利用した抗原抗体反応の高感度検出 |
秋元卓央 |
東京工科大学 |
塚本 勝 |
東京工科大学 |
今回開発の装置による検出感度は目標に達していないが、一般的な蛍光検出に対して優位なデータも取得している。今後の開発に向け課題を明確にし、実証データを蓄積することで実用化の可能性を見出してほしい。 |
464 |
導波路型フィルム太陽電池 |
吉村徹三 |
東京工科大学 |
塚本 勝 |
東京工科大学 |
1.5倍程度の集光効率を得、通常の太陽電池に比較して1桁程度の省資源化が可能なフィルム太陽電池の可能性が示された。また、p/n 2色素増感およびポリマ量子ドット増感の可能性も実験的に示された。実用化に向けて前進が見られたと評価される。 |
465 |
電子注入型水溶性ポリチオフェン誘導体の開発 |
道信剛志 |
東京工業大学 |
上羽 良信 |
東京工業大学 |
目標3件のうち、前駆体高分子の合成とアクセプター分子の反応条件最適化という第1、第2の目標は達成できた。高分子反応における100%収率という目標値に到達できたことは産業応用を見据えた場合、意義深い。大手企業との共同研究の話もあり、期待している。 |
466 |
マイクロリアクターを活用するビタミンD3の高選択的合成法の確立 |
布施新一郎 |
東京工業大学 |
千木良 泰宏 |
東京工業大学 |
計画に従い研究は実施され、学術的に可能性を示すことが出来ているので、目標をほぼ達成したと判断される。本成果を着実に実用化へ繋げるために、知財化を検討した企業化の計画を策定し展開されることを今後に期待したい。 |
467 |
生分解性ポリマーを用いた再生医療用中空糸モジュールの研究開発 |
星和人 |
東京大学 |
小泉 祐延 |
(財)長野県テクノ財団 |
試験計画に対して試験期間が不足しているが、その中で一定の成果を挙げていることは評価できる。しかし、マウス体内で2ヶ月分解できないPLLAポリマーの材質に関する記述がなく実態が不明であり、生分解性の意味が理解し難い。この点を明らかにする必要があろう。 |
468 |
HNF4α活性阻害剤を利用した血中トリグリセリド・血糖値低下薬の開発 |
井上順 |
東京大学 |
神谷 靖雄 |
科学技術振興機構 |
計画通り研究が実施されたが、期待された成果は得られなかった。企業化のためには、本課題で選定した標的分子の機能検証を確実に行うことが必要である。新たな化合物の探索を更に継続し、創薬標的としての妥当性の検証が為されることに期待したい。 |
469 |
骨の癒合強度の定量化方法の開発と応用 |
五味健二 |
東京電機大学 |
中田 英夫 |
東京電機大学 |
計画を着実に実施し、当初目標は達成された。今後アルゴリズムの改善を行い、力学的な知見を加味した絶対評価を確立するなど、臨床応用等の実用化に向けた展開に期待する。 |
470 |
高い脱離能を持つ新規キレート樹脂の開発研究 |
田中里美 |
東京電機大学 |
中田 英夫 |
東京電機大学 |
廃液中からの重金属の回収と再利用に対する技術として期待され、これまで一定の成果が得られていると思われるが、結合・解離のデータがほとんど示されていない。誠実な報告書の記載が求められる。 |
471 |
大型・高精度レーザ干渉計システム用直角参照鏡誤差校正システムの開発 |
古谷涼秋 |
東京電機大学 |
中田 英夫 |
東京電機大学 |
具体的な実証データ等の報告が無く、目標の達成度について確認できない。報告書によれば、基本的アイデアの大型・高精度レーザ干渉計システム用直角参照鏡誤差校正システムの有効性が確認され、実用化に向けた課題も明確になりつつあるようである。 |
472 |
サファイアの高能率高品位微細切削加工機の開発 |
松村隆 |
東京電機大学 |
中田 英夫 |
東京電機大学 |
開発したサファイア微細切削加工機を用いて、サファイアの切削特性を計測し、その可能性を示すことができた。しかし、新知見が得られても企業化に有用なものでなければ負債と同じとなるので、今後のコーディネート活動が重要である。 |
473 |
高密度3値バーコード検知システムの開発 |
若海弘夫 |
東京都立産業技術高等専門学校 |
宗木 好一郎 |
首都大学東京 |
実用レベルの分解能が実現できている。実用性に向けては、読み取り率の検証が必要で、外部デコーダとスキャナの同期の検証が必要である。 |
474 |
没食子酸エステルと病原菌誘引物質を組合わせた徐放性青枯病殺菌剤の開発 |
夏目雅裕 |
東京農工大学 |
江口 元 |
東京農工大学 |
これまで以上に強力な抗青枯菌活性物質を発見している点、また同病原菌の誘因物質の存在が明らかにされており、今後の企業化は大いに期待できる |
475 |
安全で加工性に優れた次世代Liイオン二次電池用固体高分子電解質材料の開発 |
富永洋一 |
東京農工大学 |
堀野 康夫 |
東京農工大学 |
2つの目標「室温で10-4 S/cm オーダーのイオン伝導度の達成」、「イオン伝導度の長期的な安定発現」がほぼ実現されたことは評価できる。実用化に向けて更なる研究進展が望まれる。 |
476 |
茎葉散布型プラントアクチベーター実用化に向けた光環境実証実験 |
有江力 |
東京農工大学 |
江口 元 |
東京農工大学 |
研究計画の各項目が順調に遂行されたことに加え、青色LED(450nm)の利用により土壌病害の発病低減を見出すことが出来た点は評価できる。企業化と新設の「植物工場」建設と相まって、適切な企業との産学連携の早期実現を期待したい。知財出願については学内検討段階であり、一層の注力と推進が必要である。 |
477 |
RNA干渉能を強化することによるウイルス抵抗性植物の作出 |
福原敏行 |
東京農工大学 |
江口 元 |
東京農工大学 |
視覚的なRNAi効果の評価は不成功であったが、各要素のウイルス抵抗性への寄与について重要な基礎的知見が得られている。実用化に向けた研究は今後の課題と思われる。 |
478 |
アレルギーの予防と治療を目指した免疫寛容の誘導機構の解明 |
好田正 |
東京農工大学 |
江口 元 |
東京農工大学 |
当初の試験項目を予定通り終了した。新たな知見を見出してはいるが、課題も残る。本期間の目標はほぼ達成されたと判断されるが、企業化に向けては、特許戦略を検討するなど今後の更なる展開に期待したい。 |
479 |
化学物質依存的な核内受容体の応答配列探索技術の開発 |
吉野知子 |
東京農工大学 |
堀野 康夫 |
東京農工大学 |
当初計画通り研究を実施し、目標を達成している。本研究で検証された磁性粒子を用いる核内受容体の応答配列探索技術は、研究用ツールとして実用化の可能性を見出しており、特許化等の知財戦略を含め今後の展開に期待する。 |
480 |
微量血液からの白血球診断マイクロ流体デバイスの開発 |
新垣篤史 |
東京農工大学 |
堀野 康夫 |
東京農工大学 |
標的白血球の回収の目途がたち、画像解析に基づいた表現型決定法の基礎も構築できたようである。今後、装置化、画像解析ソフト開発、診断方法や測定項目の最適化・規格化を目指して、企業との共同研究・開発などステップアップを期待する。 |
481 |
畑への殺線虫剤の使用要否を判断する線虫診断技術の開発 |
豊田剛己 |
東京農工大学 |
堀野 康夫 |
東京農工大学 |
プライマーおよびプローブの設計と実証、線虫の量と種類の定量など、ほぼ計画通りに達成している。民間企業へのアプローチも検討されている。 |
482 |
導電性高分子ナノファイバーを用いた透明導電不織布の開発 |
下村武史 |
東京農工大学 |
堀野 康夫 |
東京農工大学 |
透過率は目標値を大きく上回ったが、導電率は目標値に到達できなかった。しかし、導電率を上げる方策が見えているようなので、今後の研究進展に期待している。 |
483 |
光コムを利用した高密度波長多重光LANシステムの開発 |
黒川隆志 |
東京農工大学 |
島村 太郎 |
東京農工大学 |
目標の性能はほぼ達成された。しかし、実用化には長距離伝送が不可欠であり,今後の発展に期待したい。 |
484 |
セラミック超微粒子感圧塗料による変動圧計測の高精度化 |
亀田正治 |
東京農工大学 |
島村 太郎 |
東京農工大学 |
ほぼ計画通りに研究が進展し、目標とした二層膜形成技術を実証した。課題が明確となり、実用化の見通しについても検討が加えられている。特許化など知財戦略を検討し、企業化に向けた展開を今後に期待する。 |
485 |
ウンシュウミカン高含有カロテノイドを活用した歯周病予防ケア製品の開発 |
宮浦千里 |
東京農工大学 |
木下 麻美 |
東京農工大学 |
マウス歯周病評価系で良好な結果が得られたことと、歯周病予防製品プロトタイプ作成において完成度の高い軟膏タイプ試作品ができたことは高く評価できる。 |
486 |
カプサイシンによる無痛治療を目指した骨転移癌の治療薬創出 |
稲田全規 |
東京農工大学 |
木下 麻美 |
東京農工大学 |
研究成果の記載が曖昧で、良好な成果が得られているとは思われない。具体的な進展、成果が不明で、当初の目標からはほど遠い。また、それを克服する新たな展望も記載されていない。メカニズムが解明されない限り、企業化や今後の進展は難しいと危惧される。 |
487 |
大腸菌の自己溶菌活性を用いた可溶化酵素のワンポット細胞破砕法の開発 |
黒田裕 |
東京農工大学 |
木下 麻美 |
東京農工大学 |
計画に従い研究は実施されたが、目標の達成には至っていない。有効な回収技術の可能性を示唆したことは評価するが、残された課題を着実に解決する必要がある。更なる展開を今後に期待する。 |
488 |
光を吸収することなく偏光を分離できる高効率偏光板の開発 |
戸谷健朗 |
東京農工大学 |
堀野 康夫 |
東京農工大学 |
計画通りに研究が遂行され,目標とした偏光度99%を達成した。エネルギー(光)を効率的に運用するための偏光フィルタとして,まだ基礎段階であるが十分な成果に至ったといえる。今後,実用化のための課題を明確にし,研究を進めてもらいたい。 |
489 |
高分子に固定したシクロデキストリンを利用したポリオレフィン用超分子型添加剤の開発 |
豊田昭徳 |
東京農工大学 |
堀野 康夫 |
東京農工大学 |
当初の計画に対し、一部合成等に成功しているものの、性能評価の結果など目標には達していない。技術的課題が残存し、実用化の可能性を見出したとは云えない。今後の努力に期待したい。 |
490 |
吸着冷凍機の小型化・高性能化につながる多点接触型伝熱面の開発 |
宮崎隆彦 |
東京農工大学 |
堀野 康夫 |
東京農工大学 |
シミュレーション解析が主体となり実証ができていない。しかし、COPの改善効果は見られないものの熱通過率の向上は果たせると思われるので、その成果・活用を企業にアピールして共同研究・開発に持ち込み、企業化を実現して欲しい。 |
491 |
糸球体腎炎に対する木質由来物質の有効性評価 |
矢ヶ崎一三 |
東京農工大学 |
木下 麻美 |
東京農工大学 |
腎炎モデルラットを作製し、木質由来物質(ENL)が腎炎抑制効果があることを確認し、腎炎モデルラットへの最適なENR添加量を明らかにしたと報告書にある。しかし、具体的なデータが一切示されていないため、積極的な評価は控える。 |
492 |
分解細菌による硫化カルボニル処理方法の開発 |
片山葉子 |
東京農工大学 |
木下 麻美 |
東京農工大学 |
申請書に掲げられた内容が実施されていない。第1に廃水や廃棄物の処理が対象であったものが、関心が森林や農耕地土壌にシフトしている。第2に申請書ではすでに数1000ppm程度のCOSを速やかに分解し、硫化水素を放出しない細菌を分離している点が生かされているのか疑問である。第3に分解菌の培養条件の検討を掲げながら具体的な培養条件の検討が記載されていない。 |
493 |
マイタケ脂質中の皮膚改善物質の開発と応用 |
佐藤隆 |
東京薬科大学 |
神谷 靖雄 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
ハムスター皮膚組織を用いた試験で、マイタケ残渣抽出物入りクリームが皮膚機能改善効果があることが確認できた点は研究成果が上がったと評価できる。しかし、活性成分の単離・同定に至らなかった点は残念である。 |
494 |
光を用いた微小気泡除去装置の開発 |
元佑昌廣 |
東京理科大学 |
川原 隆幸 |
東京理科大学 |
気泡操作装置のプロトタイプ機を製作し、理論解析とともに予定通りの試験を実施することにより、マランゴニ対流の応用技術として基礎固めができた。この結果を企業へ紹介し、共同研究・開発により実用化へ結びつけることを期待する。 |
495 |
分子修飾ダイヤモンド電極の高感度電解検出器への応用 |
近藤剛史 |
東京理科大学 |
川原 隆幸 |
東京理科大学 |
分子修飾ダイヤモンド電極の優位性について、端緒を示したに留まり、当初の目標は達成されていない。共同研究企業との連携を強化し、実用化に向けた計画を策定するなど、今後の展開に期待する。 |
496 |
遺伝子導入補助試薬の適用拡大 |
日臺智明 |
日本大学 |
渡辺 麻裕 |
日本大学 |
当初計画した目標の一部は達成されているが、合成ペプチドの有効性が不明である。実用化を判断するにはまだまだ道のりが遠い。ステージとしては極めて初期段階であると思える。知的財産権の確保についての検討も不足している。 |
497 |
超音波照射によるナノカルシウム化合物の開発と応用 |
小嶋芳行 |
日本大学 |
渡辺 麻裕 |
日本大学 |
超音波照射がカルシウム化合物の微細化に効果があることは実証されたが、当初計画の変更など設定した目標には達していない。応用分野を特定するなどニーズを明確にし、実用化に向けた計画の下、更なる展開を今後に期待する。 |
498 |
3次元歯科用小型X線CTによる難治性開口障害治療システムの開発 |
新井嘉則 |
日本大学 |
渡辺 麻裕 |
日本大学 |
難治性開口障害の患者の変形した顎関節を再現した精密咬合器を作成し、診断治療が実現可能であることを実証したことは今後の展開が期待できる成果である。しかし、患者の協力も必要な研究テーマゆえ、倫理規定に則り長期的かつ慎重に継続されることを期待する。 |
499 |
荷重制御アタッチメントを適用したCFRP実機構造の衝突エネルギー吸収 |
上田政人 |
日本大学 |
渡辺 麻裕 |
日本大学 |
車両の衝撃エネルギーを吸収でき、軽量化に有効である。実用化には、自動車業界等との連携が必須と思われる。今後の展開に期待したい。 |
500 |
超臨界二酸化炭素を用いた表面特性を制御したポリオレフィン系複合体の開発とその製造方法 |
星徹 |
日本大学 |
峯崎 隆司 |
日本大学 |
当初計画の溶解性試験および加水分解反応について、ほぼ目標を達成したが、応用試験に関しては評価が実施されず、条件等の最適化は未達である。実用化の可能性を見出すためには、今後の努力に期待する。 |
501 |
光変調技術による高感度粒子径・ゼータ電位計測装置の開発 |
須藤誠一 |
武蔵工業大学 |
高田 茂樹 |
(財)神奈川科学技術アカデミー |
計画の一部を削除したものの、ほぼ当初の目標は達成している。今後解決すべき課題も明確にしており、実用化の可能性を見出したと判断される。企業化に向けては、ニーズの把握や具体的製品について精査した展開を図られることを期待する。 |
502 |
オゾン・光触媒法による難分解性水質環境汚染物質の分解浄化に関する研究 |
日高久夫 |
明星大学 |
佐藤 矩正 |
明星大学 |
目標に見合った十分な成果が得られている。一定の想定があるほか、試作装置により事業化に対する効果的なプレゼンテーションが可能であり、実用化に近いと考えられる。 |
No. |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
503 |
固形がん診断用高分子ミセルMRI造影剤の開発 |
白石貢一 |
(財)神奈川科学技術アカデミー |
中村 英樹 |
(財)神奈川科学技術アカデミー |
目標はほぼ達成され、24時間後にがんにおける画像強度の顕著な上昇を確認したほか、安全性評価は良好な結果となった。実用化をにらみ本造影剤の更なる安全性確認に向けて研究継続が望まれる。 |
504 |
生体組織イメージングのためのイオン化支援磁気ナノ微粒子の開発 |
一柳優子 |
横浜国立大学 |
西川 羚二 |
横浜国立大学 |
3-10nmの微粒子を得ることができ、イメージングの解像度も100μm程度を得ることができ、目標は達成された。イオン化を支援するメカニズムは未だ明らかにされていないが、生体組織イメージングは有望な市場であるので、更なる研究進展を期待する。 |
505 |
金属コーティングナノワイヤーの作製とその太さと屈折率の測定技術の開発 |
但馬文昭 |
横浜国立大学 |
西川 羚二 |
横浜国立大学 |
プラズモニック導波路開発の基礎となる研究である。外径が120〜130nm程度のワイヤーを作成でき、外径・屈折率測定についても概ね目標の精度を達成できたと言える。高精度で測定する装置も開発された。実用化に向けて更なる研究の進展が望まれる。 |
506 |
環境調和型触媒プロセスによる二価フェノールの高選択製造 |
窪田好浩 |
横浜国立大学 |
西川 羚二 |
横浜国立大学 |
予定した開発研究を進め、ほぼ目標を達成している。学会発表などで企業が関心を寄せているようなので、今後の進展を期待している。 |
507 |
アスベスト飛散防止剤の開発 |
本田清 |
横浜国立大学 |
西川 羚二 |
横浜国立大学 |
建材からのアスベスト飛散を防ぐコーティング剤としては有望である。しかしその場合、「FT−IR法」での確認、つまり接着強度が強くなる、垂直方向内部に浸透する等のデータがなく、実施詳細も不明であり、他材との比較が困難である。研究目的が、使われている建材の飛散防止コーティングなのか、廃材の無害化処理なのか等が明確でないので、企業化の評価がしにくい。 |
508 |
ボンドコート層の組織制御による耐剥離性を有する遮熱コーティングの開発 |
長谷川誠 |
横浜国立大学 |
西川 羚二 |
横浜国立大学 |
計画に従い研究項目は実施されている。剥離強度の向上は図られたが、目標値には未達となった。実用化に向けた課題が明確になりつつあるので、知財化戦略や企業との共同研究を補強し、企業化に向けた展開を今後に期待する。 |
509 |
回転軸に磁石を備えない速度センサの開発と自動車への実装 |
竹村泰司 |
横浜国立大学 |
西川 羚二 |
横浜国立大学 |
自動車へ実装し特性評価した結果、鋼材車軸の影響により出力パルスが30%低下するもののS/Nの良好な出力が維持できることが確認できた。他方式との比較を徹底し、企業連携により、実用化することを期待する。 |
510 |
連鎖反応を利用した汎用性常温アミン合成法の開発 |
星野雄二郎 |
横浜国立大学 |
西川 羚二 |
横浜国立大学 |
研究計画の実施状況は問題なく、当初の目標を達成している。実用化に向けては、条件の最適化などデータの蓄積を図り、本基礎的成果の知財化を念頭にいれた積極的な展開を今後に期待する。 |
511 |
農業残渣である米籾殻からの高機能素材開発 |
西園啓文 |
横浜国立大学 |
村富 洋一 |
横浜国立大学 |
当初計画していた実験は行われたが、マウス精子の受精率向上を狙って米籾殻より抽出したケイ酸を添加した効果は得られず、逆に完全に受精を阻害する結果となった。 |
512 |
含水多孔質を用いた瞬間過熱水蒸気生成器の開発 |
奥山邦人 |
横浜国立大学 |
村富 洋一 |
横浜国立大学 |
加熱蒸気の生成温度、生成速度、効率に影響を及ぼすパラメータについて検討した結果、予定していた計画を遂行し、数値目標も達成できた。今後は、本技術の市場ニーズに対応した中堅・中小企業との連携による事業化を期待する。 |
513 |
高温塑性加工による高配向層状コバルト酸化物熱電変換材料多結晶体の開発 |
福富洋志 |
横浜国立大学 |
村富 洋一 |
横浜国立大学 |
高温単軸圧縮加工による多結晶体で無次元性能指数1を目指す高い目標であったが、今回の試験結果が0.2であったことは、目標とのかい離がまだ大きい。しかし、問題点が明確になったのでこれを踏まえての前進を期待する。 |
514 |
新規細胞膜透過性シグナルポリペプチドアジュバントの開発 |
武下文彦 |
横浜市立大学 |
福島 英明 |
横浜市立大学 |
臨床応用に期待が持てる成果である。すでに研究成果に基づく特許出願を終えており、なるべく早期に企業との共同研究が必須と思われる。 |
515 |
非正統的組換え抑制法の開発と標的ヒト遺伝子破壊技術への応用 |
足立典隆 |
横浜市立大学 |
福島 英明 |
横浜市立大学 |
実施計画に基づき研究はほぼ実施されたが、目標を達成するまでには至っていない。基礎的知見が見出されているが、未だ実用化の可能性については不透明である。知財化戦略など積極的な企業化開発に今後取り組んでほしい。 |
516 |
カベオリンペプチドを用いた糖尿病治療への応用 |
石川義弘 |
横浜市立大学 |
福島 英明 |
横浜市立大学 |
研究実施計画のうち「個体レベルでのカベオリンペプチド自体の投与に関する検討」については触れられていない等、未だ検討課題は多い。しかし、(遺伝子導入に基づく)カベオリンペプチドによる糖尿病の改善の可能性を示した点は充分に評価できる。製薬会社との共同研究が急務である。知的財産権の取得が期待される。、 |
517 |
抗インフルエンザ活性のある低副作用のスイッチング核酸の開発 |
片平正人 |
横浜市立大学 |
福島 英明 |
横浜市立大学 |
インフルエンザに対する抗体酵素の作製を目的としているものの、論文に出た成果はプリオンとHIVに対する抗体酵素のものである。インフルエンザに対する作用はより高度化するという申請書の記述に対して何をどこまで行ったのか分からない。 |
518 |
インフルエンザウイルスRNAポリメラーゼによる抗ウイルス剤の開発 |
朴三用 |
横浜市立大学 |
福島 英明 |
横浜市立大学 |
研究計画は予定通り遂行され、1種類の候補化合物が見出されている。PAとの結合力は未だ弱いが、一定の結果は得られている。インパクトの大きな内容であり、より結合力の強い化合物が見出されれば企業化に向けて弾みがつこう。特許出願についての具体的な記載はないが、十分期待しうる研究と思われる。 |
519 |
植物の形状から健康状態を診るカメラの開発 |
佐野元昭 |
桐蔭横浜大学 |
寺内 隆道 |
桐蔭横浜大学 |
当初の目標を達成出来ていない。遠赤外線カメラによる植物画像と背景との分離は困難であり、そもそもの研究計画が適切でなかったと思われる。 |
520 |
長距離音響発生装置を用いた極浅層地中探査システムの開発と応用 |
杉本恒美 |
桐蔭横浜大学 |
寺内 隆道 |
桐蔭横浜大学 |
地中埋設物の映像化に一定の進歩が得られ、探査システム開発の前進が見られた。目的は明確であり、探査技術の進歩は有用であるが、実用化には騒音問題と映像化技術について今後飛躍的な技術革新が求められる。 |
521 |
スペクトルディップ法による高精度和音推定の実用化 |
斎藤博昭 |
慶應義塾大学 |
佐藤 修 |
慶應義塾大学 |
スペクトルディップ法による和音推定の推定精度が著しく向上し、実用可能性は検証できた。また、自動譜めくりシステムの試作にも成功していることは評価される。 |
522 |
スマートフォンを活用した革新的な障害者支援ICTアプリケーションの開発 |
牛場潤一 |
慶應義塾大学 |
佐藤 修 |
慶應義塾大学 |
当初の目的はほぼ達成し実用化の期待が持てる。しかし、運動障害者での実機使用評価で20名中7名が利用しない、という否定的な回答をしていることについて、十分な解析を実施し、フィードバックして欲しい。 |
523 |
ソーラー駆動チップ・コンビナートによるレアメタル粒子回収システムの開発 |
佐藤洋平 |
慶應義塾大学 |
佐藤 修 |
慶應義塾大学 |
研究の計画段階から報告まで着実な研究を実施している。太陽光発電とマイクロ流路による分離技術を組み合わせた、非常に実用性の高い技術であると言える。企業化についてより具体的に取り組むことにより、今後の技術の進展が期待できる。 |
524 |
高導電性・高透明性を有するロール型交互積層薄膜の開発と応用 |
白鳥世明 |
慶應義塾大学 |
佐藤 修 |
慶應義塾大学 |
目標に対して堅実な計画の下に研究を実施し、十分な成果が創出されている。知財化の戦略もあり、導入企業との連携・共同研究が進展中である。実用化の可能性を十分に見出せていると判断される。 |
525 |
次世代型蛍光X線分析装置を用いた浮遊粒子状物質分析のための自動連続試料導入装置の開発 |
奥田知明 |
慶應義塾大学 |
佐藤 修 |
慶應義塾大学 |
計画したすべての試験を行い、当初の目的を達成したと考えられる。実際の大気粉塵サンプルを分析に用いており、実用化に近い興味深い実験結果を得ている。今後、精度アップをはじめ装置の改良等実用化に向けた取り組みに期待したい。 |
526 |
電界共役流体の流動モデルに基づく高機能マイクロ液圧源の開発 |
竹村研治郎 |
慶應義塾大学 |
佐藤 修 |
慶應義塾大学 |
電界共役流体の流動モデル等について設定した成果を挙げているが、未だ基礎研究の範疇であり、実用化の可能性について判断する段階ではない。予定されている企業との共同・連携を通じた応用研究への発展を今後に期待する。 |
527 |
誘電泳動を利用する細胞機能の識別デバイスの開発 |
宮田昌悟 |
慶應義塾大学 |
湯浅 洋二郎 |
慶應義塾大学 |
当初計画には未達であるが、細胞誘電泳動デバイスにより細胞の機能識別が可能になったことは評価できる。成果についての論文発表の記述があるが、企業化を前提とした場合の知的財産について、検討・戦略が必要と考えられる。 |
528 |
In vitro virus法を用いた翻訳後修飾酵素の標的探索技術の開発 |
堀澤健一 |
慶應義塾大学 |
藤本 弘一 |
慶應義塾大学 |
当初設定した目標に対して、効率など課題が残るが、ユビキチン化タンパク質の特異的検出システムのベースをつくることができた。標識効率の改善などの検討課題が明らかとなり、企業化に向けて研究の継続と着実な成果の創出を今後に期待する。 |
529 |
多置換シクロブタン化合物の製造方法と抗腫瘍剤リード化合物の創製 |
高尾賢一 |
慶應義塾大学 |
堀内 正 |
慶應義塾大学 |
本研究は多置換シクロブタン化合物の合成止まりであるといわざるを得ない。化合物のアルキル化能を見ただけで、抗腫瘍剤リード化合物の創製には全く至っていない。役に立つかどうか分からないものの合成スケールアップ(第2四半期)の意味や、化合物の更なる誘導(第3四半期)は抗腫瘍活性と如何なる関連を持つか等の考察も全くなされておらず、殆ど無意味に近い。 |
530 |
リファレンスマップに基づく次世代パスファインダーシステムの開発 |
松本一教 |
神奈川工科大学 |
小倉 裕司 |
神奈川工科大学 |
当初の試験項目を概ね達成できたと思われるが、具体的な中身は明確ではない。明確な課題を設定して、これを達成できることを具体的に示してほしい。 |
531 |
高品質へテロエピタキシャルダイヤモンドを用いた放射線センサの試作 |
澤邊厚仁 |
青山学院大学 |
雨森 千恵子 |
(財)神奈川科学技術アカデミー |
目標(キャリア収集効率:50%)をはるかに超える95%を達成したことは評価される。エネルギー分解能も向上し、着実に進展したと言える。ドイツ・フラウンホーファー研究所との共同研究に期待する。 |
532 |
次世代固定照明用透明蛍光体ナノ粒子の合成 |
冨田恒之 |
東海大学 |
篠崎 文明 |
(財)横浜企業経営支援財団 |
紫外励起緑色発光蛍光体YBO3:Tb系において、目標(可視光励起でき、かつ形の揃った微粒子)は達成できなかったものの、均一沈殿法によって粒子径をコントロールすることに成功したことは評価される。今後の研究進展が望まれる。 |
533 |
カーボンナノチューブ/フッ素樹脂を用いた高耐食性燃料電池用セパレータの開発 |
庄善行 |
東海大学 |
田巻 一彦 |
(財)神奈川科学技術アカデミー |
セパレータの試作、燃料電池の試作、接触抵抗の評価という計画を完全に実行し、目標(寿命:1万時間以上、最大出力電力:3W、接触抵抗:10mW/cm)をほぼ達成したことは評価される。ただ、剥離の問題が生じたので、更なる研究が望まれる。 |
534 |
高度な生体適合性を発現するリン脂質極性基含有ポリウレタン材料の合成 |
長瀬裕 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
生体適合性が高く強度の強いポリウレタンの設計に成功しており、評価できる。知的所有権確保についても新規モノマーの権利化を含め、順調であり、物質特許としての期待度は高い。今後企業との共同研究による展開を期待する。 |
535 |
摩擦低減用高耐熱硬質TiN−MoS2複合膜の開発 |
神崎昌郎 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
TiN−MoS2複合膜の高性能化が図られ、実用化の可能性を十分に見出していると判断される。知財化の戦略もあり、企業との共同研究の展開も予定されている。企業化への進展を期待する。 |
536 |
体内インプラントのMRI適合性試験装置ならびに試験技術の開発と実用化 |
黒田輝 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
計画を着実に実行しており、今後の発展が期待される。企業化に関しては未だ具体的には計画されていないが、需要、新規性がある研究であり、発展の可能性がある。 |
537 |
炭素繊維を介した異種金属接合技術の開発 |
西義武 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
炭素繊維を介した異種接合技術についてTiとAlとの接合を成功させ、ほぼ目標を達成した。他の材料に手を広げることは重要であるが、実用化にはいくつか課題があるので、まず、今回の成果を企業化して行くことを期待する。 |
538 |
高性能「色素増感太陽電池」用電解液の開発と応用 |
功刀義人 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
揮発性、熱安定性ともに目標が達成された。変換効率は目標の8割程度に留まったが、今後、セル構造の最適化によって目標を達成できるようである。企業からの問合せも来ており、実用化が期待される。 |
539 |
NiNbSnによる新熱電変換材料の開発と評価 |
ブンダリッヒビルフリド |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
CoとMnを計画したが、Coが諸事情で実行されなかった。目標(温度773K、ゼーベック定数10mV/K)も達成できなかった。ただ、基礎データを得て方向性を見出したようなので、研究継続が望まれる。 |
540 |
高効率心筋誘導因子の分子設計 |
竹内純 |
東京大学 |
松本 進 |
東京工業大学 |
当初の目標はおおむね達成され、それなりの成果が得られている。原著論文第1報を投稿し,第2報の作成中である点は評価できるが、やや学術面に偏りすぎている感は否めない。一方では,知的財産権の確保についての検討が不足している。 |
541 |
糖質単一原料からの側鎖分岐型バイオポリエステルの微生物合成 |
柘植丈治 |
東京工業大学 |
松本 進 |
東京工業大学 |
代謝系の人工的構築は未達だが、目的と目標を明確に意識し、計画に従って研究を実施している。今後は製品として期待されるべき特性等を精査し、企業化に向けた開発計画に反映させ、研究の継続による成果の創出を期待する。 |
542 |
フレキシブルデバイス用無色透明耐熱プラスチック基板の開発 |
松本利彦 |
東京工芸大学 |
雨森 千恵子 |
(財)神奈川科学技術アカデミー |
吸水率、熱膨張係数CTE、無色透明性保持特性、膜厚、平滑性などの数値目標はほぼ達成された。企業との共同研究もあるので、企業化に向けて研究の進展を期待している。 |
543 |
作物の腋芽伸長抑制剤の開発 |
梅原三貴久 |
理化学研究所 |
吉田 茂男 |
理化学研究所 |
当初の目的であるより簡単な構造の化合物による効果の確認はできているが、実用化に向かってはさらに検討が必要である。 |
544 |
uPAを用いた機能性肝細胞の効率的な分化誘導促進方法の開発 |
関泰一郎 |
日本大学 |
渡辺 麻裕 |
日本大学 |
興味深い研究であり、基礎研究の初歩として評価できる。しかし、計画の中心であるuPAの有効性が不明瞭で、uPA以外の計画にはない物質を複数検討している点は疑問である。uPAの作用メカニズムに関する具体的な成果記述もなく、分化した細胞の移植方法等の記述がないため、目標を達成できたとは言いがたい。初期の研究課題はそのまま残っていると考えられる。 |
545 |
果菜類・果実の食感(果肉硬さ)判定技術の開発 |
池田敬 |
明治大学 |
福場 一郎 |
明治大学 |
計画に従って実施し、その成果の有無、達成度、結果を評価し、次につなげている。実用化の可能性が高い点は評価できる。しかし、この種の研究は少なくはないと思うので農工連携の強みを発揮し、現場で使いやすい測定器の開発を急いでほしい。 |
546 |
遺伝子発現情報に基づくハイスループットな新規遺伝子探索法の開発 |
矢野健太郎 |
明治大学 |
福場 一郎 |
明治大学 |
膨大のデータを汎用PCで解析可能という画期的な技術と考えられる。プロトタイプ作成という目標を達成し、実用化に向けて大きく前進したと言える。企業化については関心を集めた段階であり、今後注力する必要がある。特許出願は積極的に検討されており、権利化を期待する。 |
547 |
糖脂質修飾予測とGPIアンカー型タンパク質データベースの構築 |
池田有理 |
明治大学 |
福場 一郎 |
明治大学 |
クローニングについて一部実施中の部分があるものの、ほぼ目標は達成したレベルといえる。事業化に意欲的で、大学発ベンチャーの立ち上げが検討されている。特許出願1件が実施され、更に3項目について検討されている。以上全体として高く評価される。 |
548 |
オゾンマイクロナノバブルを利用した水耕培養液の殺菌・浄化システムの開発 |
玉置雅彦 |
明治大学 |
福場 一郎 |
明治大学 |
マイクロナノバブルを適用する分野として、農業分野が取り上げられており、本研究は期待されている。実用化に向けて研究環境も整備されつつある。企業との共同研究、大学による植物工場の整備など、実用化に向けた環境が整備される方向にある。 |
549 |
油汚染土壌を効率よく浄化する景観に配慮した植物および微生物の選抜 |
登尾浩助 |
明治大学 |
福場 一郎 |
明治大学 |
目標とする浄化能を有する植物と微生物を選抜できなかった。リアルタイムモニタリングも実施できなかったが、有機液体の含有率測定方法の特許は出願できた。 |
550 |
高機能食用色素の開発と応用 |
早瀬文孝 |
明治大学 |
福場 一郎 |
明治大学 |
新たな赤色色素について構造確認されたことは高く評価される。化学的安定性が確認された時点でなるべく早く物質特許として知的所有権を取得したい。 |
No. |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
551 |
DNAマーカーを用いたイネ純度検定におけるバルク法の開発 |
田淵 宏朗 |
農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究センター |
山田 敏彦 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究センター |
計画通り試験を遂行し、対象とする16品種に対して既開発の純度検定用DNAネガマーカーを適用したバルク法により異品種混入の検出限度目標20%以下を達成している。今後は、企業化に向けた取り組みの推進が望まれる。 |
552 |
暗号鍵の生成・管理を考慮したディジタル動画像のアクセス制御 |
今泉 祥子 |
新潟県工業技術総合研究所 |
阿部 淑人 |
新潟県工業技術総合研究所 |
これまでの静止画アクセス制御の成果を基に発展させ、管理鍵の生成数を半分にできるなど、当初の目標を概ね達成している。実用化された時の効果は大きいと期待されるが、そのための企業化に向けたより実証的な試験研究が望まれる。 |
553 |
窒素含有ニッケルフリーステンレス鋼の実用化研究 |
三浦 一真 |
新潟県工業技術総合研究所 |
磯部 錦平 |
新潟県工業技術総合研究所 |
窒素吸収処理をしたオーステナイト相を有するステンレス鋼の開発に関して、ほぼ計画通りの研究が遂行され,期待された成果や知見が得られている。今後、想定している市場対象に向けた実用化と企業化への発展が期待される。 |
554 |
コーティング界面じん性値の高精度測定装置の開発 |
山崎 泰広 |
新潟工科大学 |
有本 匡男 |
長岡市 |
当初の計画に対し、界面じん性値を評価するプロトタイプ試験機と評価式に関する研究結果に関する記述が不十分である。今後は企業化に向けた具体的な道筋を明確にしていく事が望まれる。 |
555 |
大脳高次視覚野における皮質脳波双方向デバイスの開発と検討 |
戸田 春男 |
新潟大学 |
千原 恵子 |
(財)にいがた産業創造機構 |
当初の計画は概ね達成されている。本課題におけるECoG電極および計装系の成果について、今後の企業化に向けた具体的な展開が期待される。適切な企業等との共同研究開発の実施および知財の獲得が望まれる。 |
556 |
温泉熱駆動スターリング発電の小規模独立型高機能農業用ハウス制御への適用 |
小浦方 格 |
新潟大学 |
後藤 隆夫 |
新潟大学 |
当初目標に対し、試作機の設計製作および改良などを進めてきているが、フィールド試験や連続自立運転には至っていないなど、想定されたレベルに達していない。今後、試作機のスケールアップに向けた更なるデータ蓄積が望まれる。 |
557 |
微量血液中の末端リン酸化DNAを指標にした癌検診システムの開発 |
松田 康伸 |
新潟大学 |
後藤 隆夫 |
新潟大学 |
着眼点は良いが微量血液中の癌DNAを診断するシステムの開発という点で成果に至っていない。また診断精度向上の課題なども挙げられている。今後、症例数を増やすなど、更なるデータの蓄積と企業化に向けた取組に対する検討が望まれる。 |
558 |
ハイブリッド6分力計による四次元触覚センシングシステムの開発 |
尾田 雅文 |
新潟大学 |
後藤 隆夫 |
新潟大学 |
研究は意欲的に行われ、システムと人の感覚の相関を明らかにしている。今後、技術移転を計画している企業との綿密な連携により、製品化に必要な条件と課題を明らかにした上で、その解決に向けた取組や応用展開が期待できる。 |
559 |
高度増殖能を有する培養口腔粘膜細胞の自動培養/回収システムの開発 |
泉 健次 |
新潟大学 |
小浦方 格 |
新潟大学 |
本課題の培養口腔粘膜細胞の培養・回収システムの開発に関する発想はユニークで重要であるが、自動化の部分では当初目標を達成できていない。今後、本課題遂行において困難である点について、整理と再検討が望まれる。 |
560 |
強磁場を用いた無電解ニッケルめっき廃液のゼロエミッション化の研究 |
岡 徹雄 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
当初の計画はほぼ遂行されており、強磁場による分離回収に有効な新たな工程条件など成果が得られている。最終的なニッケル回収と再利用にまでは至っていないが、今後の企業化に向けての更なるデータの蓄積や新たな知財の獲得が望まれる。 |
561 |
動物の粉砕骨折固定インスツルメンツ開発 |
原 利昭 |
新潟大学 |
長濱 勝介 |
新潟大学 |
当初の計画を概ね遂行し、研究は意欲的に行われた。本課題遂行中に明らかとなったチタンメッシュの曲げ剛性の課題などを解決し、更なる臨床的なデータを蓄積していく事で今後の企業化への展開および知財の獲得が期待される。 |
562 |
インテグリン遺伝子発現定量を用いた口腔癌体外診断法の開発 |
永田 昌毅 |
新潟大学 |
長濱 勝介 |
新潟大学 |
当初の計画に従って研究が着実に遂行され、口腔癌におけるバイオマーカー候補に関する重要な知見が得られている。今後、更なる臨床試験による機能性の実証および論文投稿、追加特許出願が強く望まれる。 |
563 |
環境に応答する生分解性を持つ高強度高分子の開発 |
青木 俊樹 |
新潟大学 |
長濱 勝介 |
新潟大学 |
当初の計画に従って研究が着実に遂行され、興味ある生分解性高分子の合成は行われているが、力学的、熱的性質に関する詳細な記載が不足している。今後、企業との共同研究を通じてのニーズの把握や、実用化に向けた長期的展望が期待される。 |
564 |
脊椎立位3次元構造評価システムの開発 |
小林 公一 |
新潟大学 |
長濱 勝介 |
新潟大学 |
脊椎構造を立位で3次元評価するシステムの開発に関する当初の計画はほぼ達成しているが、今後の企業化に向けた展開に関して記述が不十分である。実用化に向けた研究推進の体制作りならびに特許申請等の推進が望まれる。 |
565 |
水素生成型太陽電池を指向した光酸素発生アノードの開発 |
八木 政行 |
新潟大学 |
長濱 勝介 |
新潟大学 |
水素生成型太陽電池を指向した光酸素発生アノードの開発について貴重な知見が得られていると思われるが、本課題の成果に関する具体的・定量的記述が十分でない。企業化に向けての研究開発への移行、知財化に関する検討が望まれる。 |
566 |
近赤外蛍光生体イメージングによる骨活性評価法の開発 |
吉江 弘正 |
新潟大学 |
長濱 勝介 |
新潟大学 |
放射線管理区域外での骨代謝活性の観察実現は意義深いが、本課題遂行過程で明らかとなった新たな課題に対する解決の見通しについての記述が十分でない。今後、本技術の確立のための更なるデータの蓄積および特許出願の推進が望まれる。 |
567 |
Auto-fluorescence imaging による新たな肝腫瘍描出法の開発 |
皆川 昌広 |
新潟大学 |
定塚 哲夫 |
新潟大学 |
当初計画が概ね遂行され、目標もほぼ達成された。消化管内視鏡AFI描出法を表在性幹細胞ガンに拡大適用する研究であり、今後の研究開発体制の構築と課題を整理して、更なるデータ蓄積により実用化への展望が期待される。 |
568 |
米ぬか由来新奇抗菌タンパク質の精製・同定とその食品素材への応用 |
高屋 朋彰 |
新潟大学 |
定塚 哲夫 |
新潟大学 |
有効な知見が得られたが、計画と実施の違いが明確でなく、複数の抗菌タンパク質の単一にまでの精製など、当初目標で達成できていない部分も残っている。今後、実用化に向けた研究および特許申請の推進が望まれる。 |
569 |
ピエゾフィルムを応用した簡便な嚥下機能評価装置の開発 |
櫻井 直樹 |
新潟大学 |
定塚 哲夫 |
新潟大学 |
本研究では、非侵襲で簡便な嚥下機能評価装置を開発し、老人保健施設等で安全かつ簡便に用いる事を可能にし、当初の目標を十分に達成していると判断される。本課題による成果を踏まえた今後の企業化に向けた展開が期待される。 |
570 |
高強度キラル超分子自立膜の開発と応用 |
浪越 毅 |
新潟大学 |
定塚 哲夫 |
新潟大学 |
高分子自立膜からキラルな超分子自立膜調製方法に関する本研究の成果、企業化への見通し、知財化の検討のそれぞれに関して、具体的記述や展望に欠けている。今後、実用化にむけた必須事項を整理し、研究の推進が望まれる。 |
571 |
チョコレートの血糖値上昇抑制効果の機構解明 |
佐藤 眞治 |
新潟薬科大学 |
佐藤 弘子 |
株式会社新潟TLO |
当初の計画を概ね達成しているが、今後、課題とされた血糖上昇抑制効果及び内臓脂肪低減効果の機構を明らかするとともに、競争優位性などの企業化に向けた課題についての整理が望まれる。 |
572 |
両親媒性物質を利用する新規皮膚疾患治療薬の皮膚浸透性の検討 |
村 菜穂子 |
新潟薬科大学 |
茂木 弘邦 |
新潟薬科大学 |
当初の計画のうち、両親媒性物質の開発は達成しているが、皮膚浸透性の評価については研究途上である。試験研究期間内での課題解決が困難な面もあったと思われるが、今後、他機関との連携により、更なるデータの蓄積が望まれる。 |
573 |
核酸アプタマーを用いたD-アミノ酸の迅速・高感度分析技術の開発 |
高橋 祥司 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初の計画の設定目標が高いために、固定化センサーチップの開発や表面プラズモン測定装置による結合特異性の解析など未達成の部分がある。今後は残された課題の解決のための研究開発推進と、企業化へ向けた見通しを立てる事が望まれる。 |
574 |
エンジン性能向上に向けた耐熱マグネシウム合金展伸材の開発 |
鎌土 重晴 |
長岡技術科学大学 |
吉野 好男 |
(財)にいがた産業創造機構 |
希土類元素のイットリウムの添加なしに高強度のマグネシウム合金押出材の開発に成功している点で評価される。今後、実用化に向けた高温特性の改善が期待される。 |
575 |
Mg合金切削屑の高機能金属間化合物へのリサイクル |
南口 誠 |
長岡技術科学大学 |
塩浦 時宗 |
長岡技術科学大学 |
当初の計画の設定目標が高く、本試験研究期間内での研究遂行と目標達成が十分でなかった面があるように思われる。今後、研究開発計画および体制を再検討し、課題を整理して、研究開発を継続・推進される事が望まれる。 |
576 |
液中でのDLC膜の損傷評価法の開発 |
赤坂 大樹 |
長岡技術科学大学 |
山田 明文 |
長岡技術科学大学 |
本課題の遂行により、DLC膜の摺動による機械的損傷の評価の問題点が確認されているが、具体的な応用展開が不明確である。今後、工業的な視点からの展開や優位性を考慮した更なる研究の進展が望まれる。 |
577 |
キノンポリマー型電子移動媒体を利用したバイオ燃料電池用酵素電極の開発 |
桑原 敬司 |
長岡技術科学大学 |
定塚 哲夫 |
長岡技術科学大学 |
バイオ燃料電池用酵素電極の開発に関する当初計画の設定目標が高く、本試験研究期間内での目標達成が十分でなかった面があるように思われる。今後、課題を整理して、企業化を念頭に置いた研究開発を継続・推進される事が望まれる。 |
578 |
触媒反応を用いた高誘電率酸化物薄膜作製手法の開発 |
安井 寛治 |
長岡技術科学大学 |
入澤 壽逸 |
長岡技術科学大学 |
計画通りの研究が遂行され,当初の目標を上回る成果が得られている。今後,企業と実用化に向けた共同研究を実施する中で,多くの特許等の申請・取得ならびに半導体産業界に波及性のある企業化が強く期待される。 |
579 |
室温で動作する全半導体トンネル磁気抵抗素子の研究・開発 |
内富 直隆 |
長岡技術科学大学 |
入澤 壽逸 |
長岡技術科学大学 |
貴重な知見が得られていると思われるが、基礎的研究の積み上げ段階と見受けられ、知財化検討の記述も十分でない。実用化にはまだ距離があると思われるので、今後、本成果を足掛かりにして更なるデータの蓄積を進める事が望まれる。 |
580 |
シールドテール内グリス流動抵抗把握によるシールドトンネル長期耐久性の向上 |
杉本 光隆 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初計画に従って研究は遂行されたが、目標としているシールド機動力学モデルによる制御方法や必要な対策の検討にまで至っていない。今後、知財化の検討と企業化に向けた更なる研究の推進が望まれる。 |
581 |
組織形態改質処理によるガスタービン翼超合金部材の寿命延伸技術の開発 |
阪口 基己 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
研究は意欲的に行われ、それなりの成果が得られているが、当初の目標が高すぎたため、組織形態改質処理法の開発とその実証など、達成が困難な項目もあった。今後は残された課題の解決と企業化へ向けた見通しを立てる事が望まれる。 |
582 |
パルス細線放電法による銀ナノ構造体開発と異方的導電材料応用 |
末松 久幸 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初計画していた研究はすべて順調に遂行され、液中パルス細線放電装置の試作、銀ナノ構造体スラリー・ナノシートの作成するなど、当初目標を上回る結果が得られた。今後は、連携企業との企業化が期待される。 |
583 |
高効率化絶縁型DC/DCコンバータを実現する直列補償技術の開発 |
伊東 淳一 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初計画の目標である変換効率の向上、変換器の小型化などを十分に達成している。共同研究企業との連携も開始されており、今後、産業界への波及性の高い企業化が大いに期待される。 |
584 |
フレキシブル熱電変換素子の高性能化 |
武田 雅敏 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初計画を着実に遂行し、熱電変換効率向上の目標を超える成果が得られており、更に特許出願の準備も進めている。今後、関心を示している企業との共同研究を推進する計画を早急に実現する事により、研究成果の企業化が期待される。 |
585 |
せん断と伸張が複合する流れ場における複雑流体の粘度評価法の開発 |
高橋 勉 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初計画に対して、評価試験装置の構築がなされ、評価データを取得したが、測定結果の解析など実施されていない項目がある。今後は、残された項目を実施して技術の確立を推進する事が望まれる。 |
586 |
河川監視装置電源用の縦渦励振駆動型マイクロ発電機の開発 |
白樫 正高 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
縦渦励振駆動型マイクロ発電機の開発に関する当初計画の設定目標が高く、本試験研究期間内での目標達成が十分でなかった。今後、研究開発計画および体制を再検討し、課題を整理して、研究開発を推進される事が望まれる。 |
587 |
超音波温度センシング手法を用いた高温成形加工のプロセスモニタリング |
井原 郁夫 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初の計画遂行の中で、超音波パラメータを用いた温度分布同定手法に関する原理的な実験検証の姿勢は評価できるが、実用化にはまだ距離があり、継続的なデータの蓄積が望まれる。 |
588 |
発光強度の時系列解析を利用したメタン火炎挙動同定技術の開発 |
門脇 敏 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
見え難いメタン火炎挙動の同定に関する成果は得られているが、当初目標にしたデータ処理時間が、時間内におさまっていないなど、達成できていない部分がある。今後、企業化に向けての課題の検討など、更なる研究の継続が望まれる。 |
589 |
機能遺伝子のmRNAを標的とした脱窒素細菌群の網羅的検出技術の開発 |
荒木 信夫 |
長岡工業高等専門学校 |
友野 健士 |
(財)にいがた産業創造機構 |
当初の計画遂行の中で、多くの課題が顕在化した。本課題の試験期間中に目標としていた汚泥から安定した脱窒素細菌を検出する方法が未達であったなど、実用化にはまだ距離があり、課題の再検討と継続的なデータの蓄積が望まれる。 |
No. |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
590 |
ドライエッチングによるポリマー3次元ナノ構造形成技術の開発 |
鍋澤 浩文 |
富山県工業技術センター |
谷野 克巳 |
富山県工業技術センター |
ポリスチレン(PS)微粒子をマスクとするプラズマエッチングによる3次元ナノ構造形成という着想は評価される。しかし、チップ蓋の接合技術が未達であり、その改良が望まれる。 |
591 |
バイオチップ用レジストの開発とマイクロデバイスへの応用 |
横山 義之 |
富山県工業技術センター |
谷野 克巳 |
富山県工業技術センター |
当初計画はほぼ達成されている。企業化に向けてのアクションも取られており今後の進展が期待される。早急な特許出願が望まれる。 |
592 |
ビスマス系セラミックス材料を用いたマイクロ圧力センサの開発 |
角田 龍則 |
富山県工業技術センター |
谷野 克巳 |
富山県工業技術センター |
非鉛系のBi4Ti3O4圧電厚膜の作製とエッチングによるキャビテイ構造の作製については成果が出ている。圧電体厚膜の共振特性とシリコン基板での気密性の改善が望まれる。 |
593 |
軽金属用ダイカスト用崩壊性中子の開発 |
林 千歳 |
富山県工業技術センター |
谷野 克巳 |
富山県工業技術センター |
マグネシウム合金については、中子の特性・崩壊性、鋳造品の性状等の必要要因での試験を実施し良い成果がでているが、アルミニウム合金での実用化には課題が残っている。 |
594 |
超精密非球面形状測定のためのバリアブル・シア・デバイスの開発 |
野村 俊 |
富山県立大学 |
定村 茂 |
富山県立大学 |
研究目標をかなりの程度まで達成出来ていると思われる。今後は、工学機器メーカーとの共同研究などで継続することが望まれる。 |
595 |
マイクロ流体チップのメカニカル・リソグラフィー製造技術の開発 |
前田 幸男 |
富山県立大学 |
定村 茂 |
富山県立大学 |
目標を具体的に達成しており、今後の知的財産権の確保、および企業との共同研究を通じた、早期の実用化が望まれる。 |
596 |
操作力や反力の提示によりパソコンの利用支援が可能なタッチパッドの開発 |
小柳 健一 |
富山県立大学 |
定村 茂 |
富山県立大学 |
当初計画の内、ハードウェアは目標を達成しているが、ソフト開発が遅れている。実用化に向けて、ヒューマンインターフェースの面からも研究を進められることが望まれる。 |
597 |
高効率ネットワーク構造形成による高熱伝導性ポリマー系複合材料の開発 |
真田 和昭 |
富山県立大学 |
定村 茂 |
富山県立大学 |
当初の目標は一応達成され、学会賞を受ける成果も得られている。企業との共同研究を行い、実用化への取り組みを進めることが望まれる。 |
598 |
準マイクロ波スペクトル計測によるコンクリート内部検査装置の開発 |
岡田 敏美 |
富山県立大学 |
山田 恵宣 |
富山県立大学 |
実際の建築現場でテストを行うなど、実用化への取り組みに期待が持てる。知的財産権の確保など更なる進展が望まれる。 |
599 |
視覚障害者のための遠隔からの移動支援システムの開発 |
松本 三千人 |
富山県立大学 |
山田 恵宣 |
富山県立大学 |
実用化の見通しがついたことは評価できる。公益とは言え、知的財産権の確保について検討することが望まれる。 |
600 |
廃木材からのクエン酸処理による不純物除去による木炭の開発 |
立田 真文 |
富山県立大学 |
山田 恵宣 |
富山県立大学 |
最終の実証実験を行うには、データ精度、再現性の点で不十分である。緻密な論理的な進め方が望まれる。 |
601 |
1形方式(煙道内排ガス採取法)による窒素酸化物(NOx)測定法の開発 |
鳥山 成一 |
富山工業高等専門学校 |
定村 誠 |
富山工業高等専門学校 |
当初の計画はほぼ達成されているが、再現性等に未だ問題を残している。そのために企業化については今後の検討を要する。次のステップへの進展を期待する。 |
602 |
In, Gaを用いない紫外透明電極によるUV-ELの開発 |
喜多 正雄 |
富山工業高等専門学校 |
定村 誠 |
富山工業高等専門学校 |
当初目標である電極の「短波長での透明性」、及び「高い導電性」の2点が達成されなかった。電気伝導性を得るための設計指針をより明確にすべきである。 |
603 |
自己学習機構を有するインテリジェンスモータドライバの開発 |
金子 慎一郎 |
富山工業高等専門学校 |
上坂 摂 |
富山工業高等専門学校 |
研究結果を基にして、モータドライバーにニューラルネットワークを使用する意義を再吟味することを期待する。 |
604 |
肢体不自由者用ハンズフリーポインティングシステムの開発 |
塚田 章 |
富山商船高等専門学校 |
赤座 治郎 |
富山商船高等専門学校 |
当初の計画は達成されている。既に特許査定も受けており、今後、商品化を目指し、様々な展示会等への出展や企業へのPRを行い企業化の実現を期待する。 |
605 |
マイクロマルチLDV法を応用した動脈血流情報による動脈硬化検査装置の開発 |
八賀 正司 |
富山商船高等専門学校 |
赤座 治郎 |
富山商船高等専門学校 |
企業化へは、反射型の装置の開発と人体での実証実験が必要とされる。空間分解能を100μmまで高めたことは評価される。企業化と特許出願への具体的な方策が望まれる。 |
606 |
温度差発電を伴う温水の温度制御システムの開発 |
義岡 秀晃 |
富山商船高等専門学校 |
赤座 治郎 |
富山商船高等専門学校 |
当初計画はほぼ達成されており、発電量に関しては計画より大幅に上回る値を得ている。温泉、工場排水の有効利用など企業化の実現が期待される。知的財産権の確保についての検討も期待する。 |
607 |
新開発CrAlN/BN複合膜のメタルソーへの応用展開 |
野瀬 正照 |
富山大学 |
永井 嘉隆 |
富山大学 |
明確な目標、緻密な計画で実施され、既に成果も特許・論文にまとめられている。実用化に向けて企業との一層のコラボを進め、経済性も考えて進めることが望まれる。 |
608 |
電子スピンを利用した磁気断熱消磁による極低温生成技術の開発 |
石川 義和 |
富山大学 |
永井 嘉隆 |
富山大学 |
同種の研究は数多くなされており、本研究の優位性がどこに、どの程度あるのかを明確にした上で研究を進められることが望まれる。 |
609 |
入浴事故防止のための呼吸の無意識評価法創成 |
中島 一樹 |
富山大学 |
永井 嘉隆 |
富山大学 |
当初計画はほぼ達成されている。知的財産権の確保、企業化に向けた研究が望まれる。 |
610 |
海藻分解菌による廃棄海藻を原料とした新奇な養殖用餌料の開発 |
中村 省吾 |
富山大学 |
岩瀬 洋一 |
富山大学 |
海産廃棄物の餌化を図った着眼点は評価される。摂取する海産生物の種類が少ない点が欠点と言える。更にどのような分解副産物があるのかなど検討されることが望まれる。 |
611 |
インクジェット方式によるドラッグ・デリバリー・システム作成装置の開発 |
中村 真人 |
富山大学 |
岩瀬 洋一 |
富山大学 |
発想に新規性があり、今後の進展が期待される。モデルはあくまでモデルであり、実用化に向けての開発研究とともに、学術的な研究も平行してなされることが望まれる。 |
612 |
細胞単位の非破壊断層撮影を可能にする超精細計測技術の開発 |
広林 茂樹 |
富山大学 |
岩瀬 洋一 |
富山大学 |
この技術の高感度性は確認されている。今後、リアルタイムイメージングに対する目標設定とその課題の解決することによって、実用化に向けた努力が期待される。 |
613 |
飛躍的に元素選択効率を向上させる画期的な有価元素分離回収剤の開発 |
加賀谷 重浩 |
富山大学 |
岩瀬 洋一 |
富山大学 |
当初の計画は実施されており、今後は実廃液での実証実験、知的財産権の確保が望まれる。 |
614 |
次世代SiC半導体デバイス開発に向けた短パルス金属イオンビーム技術の確立 |
伊藤 弘昭 |
富山大学 |
岩瀬 洋一 |
富山大学 |
これまでに数回の公的資金を受けており、実用化に向けての更なるスピードアップ、知的財産権の早期確保が望まれる。 |
615 |
動脈硬化の初期判定ができる血管内皮機能検査機器の開発 |
北島 勲 |
富山大学 |
佐貫 大三郎 |
富山大学 |
当該診断プログラムの市場性は高いが故に、成果の具体的な記述が望まれる。企業化に向けて一層の進展が望まれる。 |
616 |
ピロソームによる膜蛋白質の膜間移行を利用したインフルエンザ人工膜ワクチンの製造 |
上野 雅晴 |
富山大学 |
佐貫 大三郎 |
富山大学 |
結果的に期待された成果には結びついていない。今後の研究推進においては、知的財産確保、企業のニーズも考え併せた取り組みが望まれる。 |
617 |
IV 型アレルギー性疾患迅速診断法の開発と応用 |
安東 嗣修 |
富山大学 |
佐貫 大三郎 |
富山大学 |
着想は興味深いが、未だ仮説の検証も終わっていない段階にある。早くシーズとして目に見える形にされることが望まれる。 |
618 |
強い抗癌作用、高い細胞選択性を合わせ持つアポトーシス誘導剤の分子設計と活性評価 |
松谷 裕二 |
富山大学 |
佐貫 大三郎 |
富山大学 |
計画に沿って研究は行われたが、結果的に期待した成果が得られなかったのが残念である。 |
619 |
脳における蛋白質の活性化を可視化できるマウスの作製と解析 |
石本 哲也 |
富山大学 |
佐貫 大三郎 |
富山大学 |
研究の発想は評価されるが、トランスジェニックマウスが作成されず、提案内容は実現されていない。今後の進展を期待する。 |
620 |
フルオロチアゾリジンジオン構造を基盤とした新型血管新生阻害薬の開発 |
藤原 朋也 |
富山大学 |
佐貫 大三郎 |
富山大学 |
研究が当初目標にまで至っていない。医薬品開発の判定が出来るまでの進展が望まれる。 |
621 |
選択的ALR2阻害に基づく副作用発現の少ない抗がん剤の開発とその評価 |
加藤 敦 |
富山大学 |
佐貫 大三郎 |
富山大学 |
ヒト由来がん細胞を用いた検討などで感受性を評価するなどの基礎研究は効果をあげている。実際の薬剤となるまでには、数多くのステップを踏むことになるので、引き続きそれらをクリアすべく、知的財産権確保も念頭に進められることが望まれる。 |
622 |
超音波と海洋深層水を応用した組織固定保存法の開発 |
八田 秀樹 |
富山大学 |
佐貫 大三郎 |
富山大学 |
権利化しようとするシーズ、応用分野が明確になっていない。本研究のメリット・デメリットを再度見直し、進めることが望まれる。 |
623 |
機能性に富む低・未利用地域特産資源(規格外ジャンボ西瓜)を活用した加工製品の開発 |
深井 康子 |
富山短期大学 |
渡邉 博佐 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の計画は達成しており評価できる。今後も、自治体らとの連携を継続し更なる研究と、その他の食品についても開発を行う事が望まれる。 |
624 |
新規タンパク血中および尿中濃度測定による精神疾患早期診断キットの開発 |
新田淳美 |
名古屋大学 |
三浦 英靖 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
研究者の所属変更により実験が中断され、目標の検体数に達していないが、概ね当初の試験項目は達成できている。特許取得に向けて具体的な検討がなされており、今後の進展を期待したい。 |
No. |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
625 |
赤血球脱核誘導方法の開発 |
八田 稔久 |
金沢医科大学 |
増田 浩子 |
金沢医科大学 |
安全な人工赤血球の開発に大きな成果が見られ、今後の進展が楽しみである。知的財産権を早期に確保されることが望まれる。 |
626 |
糸状菌を用いた脂肪族鎖の高選択的水酸化技術の開発 |
小田 忍 |
金沢工業大学 |
西村 五宏 |
金沢工業大学 |
当初の目標は達成されているが、企業化のためには微生物利用による水酸化反応収率、効率についての評価が必要となる。さらなる継続検討が望まれる。 |
627 |
食品に含まれる最終糖化蛋白の健康評価法の開発 |
山本 博 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
報告書にはモデルマウスへの投与実験の結果が開示されておらず、健康評価法の開発に繋がったのか否かの判断が出来ない。今後はそれらの効果を動物実験で確認し、知的財産権の確保に繋げ、治験研究に発展することが望まれる。 |
628 |
脂質メディエーターS1P受容体のサブタイプ選択化による新しい血管新生療法の開発 |
岡本 安雄 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
新しい血管新生作用を持つ低分子化合物を探索する上で、対象とした薬品が医療用治療薬として有望であることを明らかにした成果は評価される。更なる研究継続を行い、知的財産権の取得を期待する。 |
629 |
損傷神経修復を促す天然型培養基材の開発 |
横山 茂 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
当初の試験計画の充分なデータが取得されていない。更に、計画変更後のデータの提示が無い。今後研究を進めるためには、計画の再検討が望まれる。 |
630 |
新規細胞外マトリックスタンパク質を用いた中枢神経再生・修復の技術開発 |
郡山 恵樹 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
当初の試験項目を概ね達成している。市場性が高いテーマであり、今後は知的財産権の確保が望まれる。 |
631 |
骨腫瘍に対する抗がん剤・カフェイン含有リン酸カルシウムペーストの実用化 |
白井 寿治 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
抗癌剤とカフェインの併用療法の治療効果を定性的に確認し、薬剤徐放性を有するリン酸カルシウム(CPC)にカフェインを含有させることで、局所的抗癌治療効果が期待できる骨補填剤を開発した。知的財産権の確保と併せ、今後の治験の進展に期待したい。 |
632 |
薬物の組織移行性に影響する複数の血清蛋白結合状態の同時測定法 |
川井 恵一 |
金沢大学 |
中村 尚人 |
有限会社金沢大学ティ・エル・オー |
当初の試験項目を達成している。知的財産権の確保や企業化への検討が着実になされており、今後の進展が期待される。 |
633 |
言語聴覚障害児の訓練用文章カード作成に関する開発研究 |
能登谷 晶子 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
当初の試験項目は概ね達成されている。これをどのように適用していくかの実証試験が望まれる。知財権も含めビジネスモデルを検討することを期待する。 |
634 |
鼻腔原発性悪性黒色腫を標的とした内用放射療法の開発 |
鷲山 幸信 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
当初計画に比べて研究が遅れている。本研究の有用性を鑑みて、今後は治療法の確立へ繋がる研究の進展が望まれる。 |
635 |
創薬支援ツールとしてのトランスポーター中和抗体作成技術の開発 |
加藤 将夫 |
金沢大学 |
奥野 信男 |
金沢大学 |
抗体産生の最適化は計画変更されたが、抗体価の差異が不鮮明であり、未了となっている。企業化や、知的財産権の確保に向けて、数値データを更に取得し、研究を継続することが望まれる。 |
636 |
医薬品開発に有用な自動縮合反応剤の開発 |
国嶋 宗隆 |
金沢大学 |
奥野 信男 |
金沢大学 |
目標をどの程度達成できたのか具体的な記述が不足している。企業化へのプランの策定、市場ニーズの把握や、知的財産権確保への取り組みが望まれる。 |
637 |
新しい高純度有機酸化試薬の開発 |
松尾 淳一 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
試験結果に対する評価・検討について記述が不十分である。しかしながら、課題が明確であり、共同研究企業も見つかっていることから、今後計画が達成されることを期待する。 |
638 |
化学物質の非遺伝毒性検出時間を大幅に短縮する方法の開発 |
山下 克美 |
金沢大学 |
五十嵐 泰蔵 |
有限会社金沢大学ティ・エル・オー |
申請時の計画方針は異なったが実用性を高める方向で研究が推進した。充分なデータの取得ができていないので、現段階では企業化の想定はできないが、新たな計画の策定と、更なる努力が期待される。 |
639 |
ラジカル反応を基盤とする新規な分子標的型抗がん剤の創生 |
谷口 剛史 |
金沢大学 |
中村 尚人 |
有限会社金沢大学ティ・エル・オー |
ラジカル反応を基盤とする分子標的型抗がん剤は、新規化合物を開発する方法上でそれなりに簡便かつ迅速であるという利点を有する。ただ、有望化合物を絞り込んだ段階で、実験動物などを用いた複数の評価系を是非とも併用することが望まれる。知的財産権の確保には時間がかかりそうであるが、その将来性に期待する。 |
640 |
GSK3β阻害効果に基づく新しいがん治療法の開発 |
源 利成 |
金沢大学 |
海野 徹 |
有限会社金沢大学ティ・エル・オー |
当初の計画をほぼ達成しており、企業化の可能性がやや見えてきている。知的財産権の確保が望めるよう、実験を継続し、医療機関・製薬会社との密接な連携を取るなど、今後の進展を期待する。 |
641 |
がん患者の予後判定のための DNAメチル化高感度定量測定技術開発 |
川上 和之 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
基礎研究の段階であり、真に求められるアッセイ法の提案は、今後の進展に期待する状況にある。将来の特許化、企業化に向けて研究を継続することが望まれる。 |
642 |
木質バイオマスを利用した天然保存料ポリリジン発酵プロセスの開発 |
国本 浩喜 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
当初の目標がある程度達成されているが、未だ十分でないものも残されている。研究を継続することによって、知的財産権を確立することが望まれる。また、本研究成果に基づく実用化・企業化への一層の努力が期待される。 |
643 |
次世代型安全運転支援を目指した車内ヘルススクリーンシステムの開発研究 |
山越 憲一 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
注目すべき点の多い研究開発であり、計測項目などに計画以上の成果が見られる。さらに、実用的な観点からの評価が望まれる。 |
644 |
個人被爆監視用「パーソナル・ナノ粒子サンプラ」の開発 |
古内 正美 |
金沢大学 |
奥野 信男 |
金沢大学 |
フィルター性能が高い分離径(130μm)に達し、目標値をクリアしている。ナノ粒子個人暴露評価装置の開発試験がなされており、これらに関する特許獲得への取組も十分であることが評価される。 |
645 |
光周波数掃引法による高分解能レーザ光距離センシングシステムの開発 |
飯山 宏一 |
金沢大学 |
奥野 信男 |
金沢大学 |
当初の目標を上回る空間分解能をもつ高性能レーザ光距離センシングシステムの開発に成功している。医療機器、工作機械やその他産業機械における位置制御のための距離センサにも適用できる。さらに現状の「点」測定から、「線」「面」測定への発展が期待できる。早急に、知的財産権の確立を期待したい。 |
646 |
能登珪藻土の吸湿能を活用したデシカント調湿空調システムの開発 |
児玉 昭雄 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
能登珪藻土中の硫酸分の安定化に多くの時間を費やしたために未実施の試験項目がある。製品化に向けた努力を継続することが望まれる。 |
647 |
電磁場変動形熱プラズマによるナノ粒子の新しい高速選択生成法の開発 |
田中 康規 |
金沢大学 |
平野 武嗣 |
金沢大学 |
新しい電磁場変動形熱プラズマによるナノ粒子生成法の開発に成功している。具体的には、その安定条件の拡充、クエンチング効果の影響等を考慮することによって、触媒活性が高いナノ粒子を高い収率で得られる手法を開発している。実用化が期待できる。 |
648 |
電磁界ベクトル「その場可視化」センサの開発 |
八木谷 聡 |
金沢大学 |
中村 尚人 |
有限会社金沢大学ティ・エル・オー |
電磁界ベクトルの可視化に関する基本原理の検証がなされている。この手法を利用した表示方法、新しい通信手段や小型化等への技術移転に向けた積極的な活動を期待する。 |
649 |
高速高密度自由曲面板厚評価システムの開発 |
浅川 直紀 |
金沢大学 |
分部 博 |
金沢大学 |
当初計画より広範囲の形状への対応やソフトウエアの開発による実物映像のオーバレイ表示等の目標は達成されている。測定対象の大型化は成功していないが、金型等小型でも本発明を利用する価値は高い。企業化への継続した努力が期待される。 |
650 |
高感度人工感覚毛 |
北川 章夫 |
金沢大学 |
分部 博 |
金沢大学 |
試作チップの開発遅れのために、性能評価が未実施になっている。計画的な研究推進により継続的努力を期待したい。 |
651 |
π共役高分子のキラル会合体形成を利用した高感度キラリティーセンサーの開発 |
前田 勝浩 |
金沢大学 |
分部 博 |
金沢大学 |
キラリティー高分子センサーの設計・合成に成功している。感度を上げることで、実用化への取り組みを期待したい。 |
652 |
剛性可変の表面構造を持つロボットハンドの開発 |
渡辺 哲陽 |
金沢大学 |
分部 博 |
金沢大学 |
当初の目標は一応、達成出来ている。ただ、温度制御による剛性可変膜の発熱などの今後検討すべき課題も残されており、実用化に向けた更なる努力を期待する。 |
653 |
環境に優しい新規強誘電/圧電材料の開発と応用 |
川江 健 |
金沢大学 |
分部 博 |
金沢大学 |
当初の研究計画は着実に実施され、環境に優しい新規強誘電/圧電材料の当初開発目標値を達成している。今後、知的財産権の獲得と実用化への一層の努力を期待する。 |
654 |
ローラ式高性能バドミントンマシンの開発 |
酒井 忍 |
金沢大学 |
分部 博 |
金沢大学 |
当初目標の発射速度200km/hと破損しにくい発射装置の試作機を完成し、評価結果も良好でである。次のステージとして発射速度300km/hを目指す方策の目処がついており、研究の継続により実用化への道が開かれるものと期待される。 |
655 |
汎用レーザによる表面周期構造の創成と気体軸受への応用 |
古本 達明 |
金沢大学 |
奥野 信男 |
金沢大学 |
レンズアレイの製作をするために、表面に周期構造物を加工することに成功し、当初の目標を概ね達成している。さらに微細加工の目処も付いている。基礎実験の成果としては評価でき、更なる進展も期待できる。 |
656 |
高い安定性とエネルギー変換効率を有するフレキシブル有機薄膜太陽電池の開発 |
桑原 貴之 |
金沢大学 |
五十嵐 泰蔵 |
有限会社金沢大学ティ・エル・オー |
フレキシブル有機薄膜太陽電池の効率の改良(1.5倍程度)にはある程度成功しているが、目標値に達していない。実験誤差や再現性を明確にして、企業化に供するだけの数値データを得る努力が望まれる。 |
657 |
超音波刺激応答性ナノキャリアによるピンポイント抗がん剤投与システムの開発 |
清水 宣明 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
目標がほぼ達成されていて、研究成果は高く評価される。企業化に向けた展望、製品像などを明確にすることが望まれる。 |
658 |
低環境負荷ラジカル生成法による木質系バイオマスの糖化前処理 |
仁宮 一章 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
研究実施計画の一部を変更しているが、当初の目的を達成するためであり、問題はない。目標の糖化率を達成し、企業化に向けてのロードマップが出来ており、今後に期待できる。知的財産権につては本研究の成果を基にした特許出願が望まれる。 |
659 |
新規インドール化合物を用いた骨粗鬆症の治療薬の研究開発 |
鈴木 信雄 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
当初の目標に向けて、研究が計画通りに進行し、知的財産権の確保、及び企業化へのアクションが取られている。実用化への初期ステップを満たしている。今後の企業化に向けた活動が大いに期待される。 |
660 |
植物の高感度応答遺伝子を利用したカビ毒検出アッセイ系の開発 |
西内 巧 |
金沢大学 |
五十嵐 泰蔵 |
有限会社金沢大学ティ・エル・オー |
新規性の高いカビ毒アッセイ検出植物の作出に成功したことは高く評価される。事業化が期待されるが、そのためにも簡便性や汎用性の面での検討が望まれる。その際には、培養細胞を用いた検出系の構築を考慮すべきであろう。 |
661 |
防錆性能を有する有機-無機ハイブリッド膜の開発 |
嶋田 一裕 |
石川県工業試験場 |
沢野井 康成 |
(財)石川県産業創出支援機構 |
有機−無機ハイブリッドナノ粒子膜によって高い防錆性能を構築する目標は達成されている。実用化のための強度試験やコスト更に知的財産権についての検討が望まれる。 |
662 |
プリント基板ファインピッチ化に対応可能な銅マイグレーション防止技術の開発 |
筒口 善央 |
石川県工業試験場 |
奥野 孝 |
(財)石川県産業創出支援機構 |
当初の仮設「ボイドの数を減らせばマイグレーションを防止できる」は実証されていないが、一方で銅生成物が成長するメカニズムをある程度解明できたことは評価される。さらに詳細な銅マイグレーションに関する研究を進めて、実用化に結び付ける努力が望まれる。 |
663 |
タンパク質分解酵素「ネペンテシンT」の効率的生産法の開発 |
濱田 達朗 |
石川県立大学 |
辻 寛司 |
石川県立大学 |
タンパク質の生産において、2通りの方法を研究・評価した。ひとつは安定性が悪く産業的には不適だったが、もう一つは生産の可能性があることが確認された。基礎研究としてさらなる継続研究が期待される。 |
664 |
日常身体活動量の評価を目的としたe-テキスタイルウェアの開発 |
藤岡 潤 |
石川工業高等専門学校 |
割澤 泰 |
石川工業高等専門学校 |
感圧導電繊維に関する知的財産権は共同研究者から出願されているが、今後の実現性の高いシステム構築化においては、代表研究者を含めた共同出願の検討が望まれる。 |
665 |
位相差のある調和駆動発生可能なピエゾ素子レイアウト微小搬送機構の研究 |
記州 智美 |
石川工業高等専門学校 |
割澤 泰 |
石川工業高等専門学校 |
本研究の本質は、有限要素法による解析値と実験結果とが一致し、設計におけるシュミレーションの検証を行うことにある。今後シュミレーションの有効性を検証して、広い意味での企業化への道を探ることが望まれる。 |
666 |
空気中安定な有機トランジスタの開発 |
藤原 明比古 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
山本 外茂男 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
柔軟性・耐衝撃性に優れる有機トランジスタは動作不安定や低い移動度という弱点を併せ持つ。本研究はこの弱点を克服することが目標であったが、その問題点を解決するには長期的スパンの研究が必要なことが明らかになった。これは一つの成果であり、今後の継続研究に期待したい。 |
667 |
高効率高速スクリーニングを可能にするNMR部品の開発 |
大木 進野 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
山本 外茂男 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
当初の研究計画は充分実施され、既製品NMR装置に後付けする部品の開発を継続して実施している。一連の研究で得られた成果を公表され,、関連する企業との共同研究を積極的に推進されることを期待する |
668 |
数理モデルに基づく植物概日リズムの制御技術の開発と植物工場への応用 |
徳田 功 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
山本 外茂男 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
光サイクルの最適制御による植物工場の生産性の向上を図る計画であったが、数理モデルのパラメータ推定について検証不十分である。最適な光制御のための数理モデルの構築が可能であることは確認できたので、さらなる進展を望まれる。 |
669 |
マイクロ・ナノジェット式高度感性繊維のデザイン開発 |
永井 由佳里 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
山本 外茂男 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
小規模ながら当初の目標を達成している。ユニークな研究である。この研究の実用化のためには規模の拡大(試作サイズの拡大とデータベース)が必須であろう。将来の繊維製品の開発に対して寄与するものと期待される。 |
670 |
磁歪材料を用いたマイクロ球面モータの開発とその応用 |
上野敏幸 |
東京大学 |
分部 博 |
金沢大学 |
ほぼ計画は達成され、実用化に向けた課題も見えてきたと判断する。さらに高性能な磁歪材料の研究開発が必要であり、知的財産権も含め、総合的に推進することを期待する。 |
No. |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
671 |
組成分析と画像撮影機能を持つ可搬型蛍光X線分析装置の開発 |
安田 啓介 |
(財)若狭湾エネルギー研究センター |
祝 一裕 |
(財)若狭湾エネルギー研究センター |
可搬型コンパクトなX線分析装置の開発は魅力的テーマである。しかし当初計画の焦電形X線発生装置の利用が不可能であることが判明した。提案されている電池駆動のX線発生装置の原理、構造について再検討が必要と思われる。 |
672 |
イネ発芽時ストレス耐性を強化する非遺伝子組換え種子テクノロジーの開発 |
吉岡 俊人 |
福井県立大学 生物資源学部 |
奥野 信夫 |
福井大学 |
目的は適切であり、実験結果もほぼ満足できる段階である。今後は野菜種子についても検討してほしい。本技術が真に実用化されるためには、メカニズム解明よりむしろ最適な手法などを整理して積極的に企業化、知的財産権を目指すべきであろう。 |
673 |
カーボンナノチュ−ブを用いた脳波電極の開発 |
川本 昴 |
福井工業高等専門学校 電気電子工学科 |
吉田 徳寧 |
福井大学 |
面白い着眼点を持つ研究であるが、従来型電極に対する優位性が明確ではない。今後そのことに留意しながら研究を進めていただきたい。成果発表は国際誌へも積極的に展開するべきである。 |
674 |
有機色素クラスター形成による高効率金属検出−凝集技術の開発 |
松井 栄樹 |
福井工業高等専門学校 物質工学科 |
奥野 信夫 |
福井大学 |
福井県の繊維工場で必要とされる工場排水中のアンチモンの分析・除去は重要な課題であり、その候補となる3種の色素分子を合成し、凝集除去の可能性を得た。有機色素の重金属原子を取り込んだクラスターを形成することで重金属イオンの検出、除去を行う本手法は、その実用化が望まれる。しかし、その性能は現状では特許化・起業化にはほど遠いと思われるのでさらなる検討が望まれる。その他の重金属に対する処理法の開発も強く望まれる。 |
675 |
木質材料による住宅用可動式耐震壁の開発 |
川島 洋一 |
福井工業大学 工学部 |
佐々木 博 |
福井工業大学 |
住まい手の立場に立った開発姿勢は高く評価できる。しかし変形量など、具体的な数値が示されておらず、それに対する対応策についても触れられていない。可動式耐震壁と建物本体への組み込みに関して建築法規の面と構造の面から検討することが必要である。 |
676 |
ICP発光分光分析法の高感度化を目的としたシールドトーチの開発 |
田中 智一 |
福井工業大学 工学部 |
佐々木 博 |
福井工業大学 |
実験的には、高感度化には3mm中のスリットを利用すると良いことが分かったが、本来の目標である感度の向上についての知見が何ら得られていないが、これには基本的な物理バックグラウンドが必要であろう。スリット設定によるプラズマ内への不純物の供与にもなる可能性が気になる。特許出願の意思が認められないが今後検討していただきたい。 |
677 |
カニ殻に含まれるキチン、キトサンを分解する微生物農薬の開発 |
草桶 秀夫 |
福井工業大学 工学部 |
佐々木 博 |
福井工業大学 |
土壌改良剤または肥料としてカニ殻を漉きこんだ場合、本菌の散布による野菜類の成長効果が期待されるという実用化の道が示された。キチン分解菌は他にもあるが、この考え方は単純であり、現場に応用しやすいと思われる。計画していた土壌微生物との関係、また農薬としての可能性を示す実験を今後進めていかれることを望む。 |
678 |
狭心症治療薬の放射線防護剤への転用化へ向けた実証性検証 |
松本 英樹 |
福井大学 高エネルギー医学研究センター |
祝 一裕 |
(財)若狭湾エネルギー研究センター |
動物実験で有効性を確認し、特許申請を済まされたことは企業化へ大きく一歩進められたと評価できる。しかし、臨床試験の難しさから開発はそれほど容易ではない。早急に製薬企業の見解を聞かれることを勧める。 |
679 |
低温動作ソリッドステート酸素センサーの作製 |
高島 正之 |
福井大学 産学官連携本部 |
奥野 信夫 |
福井大学 |
当初の実験計画をすべて実施し、目標値が達成されており、その成果も学会発表の予定であることは評価に値する。まだ、検討すべき点は残されているが、実用化および特許化について前向きな姿勢が評価できる。 |
680 |
金属ポルフィリン固定繊維の調製と光照射下での水の還元による水素生産 |
堀 照夫 |
福井大学 工学研究科 |
奥野 信夫 |
福井大学 |
水の光分解による水素発生可能な色素を高分子化することにより、耐候性の高い水素発生系が実現された。更に、酸化チタンとの組みあわせにより、効率が3倍に増加するという新たな知見を得ており、実用化が期待される有望な技術の芽が育ったといえよう。今後耐久性の向上が課題となるが、ポルフィリンの固定化法を改善することで更なる発展が期待される。 |
681 |
非線形材料を用いた広帯域超短パルス全固体イッテルビウムレーザーの研究開発 |
川戸 栄 |
福井大学 工学研究科 |
奥野 信夫 |
福井大学 |
当初目標を達成しており成果は実用化に結びつく。この技術の優位性と、その点を踏まえた企業化の見通しを明らかにしてほしい。レーザ加工の応用を考えるとCW成分が残る課題は早急に対策されるべきか、表面改質加工応用で問題が無いことの確認をされたい。 |
682 |
生体リズム障害を予防・緩和する超小型体内時計光受容センサーの開発 |
明石 行生 |
福井大学 工学研究科 |
奥野 信夫 |
福井大学 |
センサーを開発し、日常生活におけるにおけるデータを計測したことは評価できるが、生体リズム障害と結びつけるまでには至っていない。工学的アプローチだけでは不十分であり、臨床も含めた研究計画の見直しが必要である。知的財産権に関しても現時点で積極的ではない。しかしユニークな取り組みであり、今後の発展を期待したい。 |
683 |
判定基準国際規格化に向けた簡便で高精度な潤滑油用劣化診断装置の試作 |
本田 知己 |
福井大学 工学研究科 |
奥野 信夫 |
福井大学 |
この手法の特性が認証されるためには、捕捉された汚染物質の色情報による潤滑油の劣化状態の把握の限界を明確にすることが必要である。劣化度判定の閾値についても指針は出ていても、特定するには決め手に至らない。汚染物質の化学組成など潤滑油に直結した精度の高い情報の記述が少ない。国際的な規格化に期待が持てる。 |
684 |
建物熱負荷を削減する簡易ルーフポンドの最適設計法に関する研究 |
吉田 伸治 |
福井大学 工学研究科 |
吉田 芳元 |
福井大学 |
実施計画が具体的であり、目的達成度は高い。企業化に向けた開発研究が計画されている。今年度の研究成果は知的財産確保に関係するものではないが、長期的には期待できる。 |
685 |
温度により変色する感温性ナノ粒子の開発 |
前田 寧 |
福井大学 工学研究科 |
吉田 芳元 |
福井大学 |
本研究課題の原理について、今回実証できた点は評価できる。しかし、蛍光の変化の感度など基本的な特性評価と最適化については今後の課題である。特許取得・起業化には、実用可能な用途を選別し、より鮮やかな色相変化の期待できる微粒子の設計が重要であり、また具体的な製品像に合わせて、既存のものとの差別化が望まれる。研究の継続が期待される。 |
686 |
伸縮性電極層による高分子複合電極の創製と化学アクチュエータへの応用 |
庄司 英一 |
福井大学 工学研究科 |
吉田 芳元 |
福井大学 |
銅エクスパンドメタルを電極とするアクチュエータの可能性を示し、今後、温度、湿度面での制御の課題を抽出しており開発が順調に進展している。簡単な開発で可能性を示しているが、工業化を目指すためには知財を固めなければならない。メカニズム解明と保湿機構を開発することが強く望まれる。成果の論文等への発表が欲しい。 |
687 |
ポリマーアロイの絶対分子特性値を簡便に測定できるシステムの開発 |
瀬 和則 |
福井大学 工学研究科 |
吉田 芳元 |
福井大学 |
当初の研究計画はほぼ達成されているが、研究成果について具体的な(数値目標及び達成値)報告がなく、不明な点が多い。企業化は使用する試薬および装置の価格面から困難である。知的財産権については現時点で前向きに考慮していない点で問題がある。 |
688 |
微動の観測空間自己相関係数に基づく地下構造の直接探査法の開発と実用化 |
小嶋 啓介 |
福井大学 工学研究科 |
吉田 芳元 |
福井大学 |
従来の方法に比べて地下構造探査を簡便化させた点は成果といえるが、提出された資料からは当初の目的がどうなったか・この研究成果によって企業化に向けた展望が明らかになったのかどうか不明である。また知的財産権確保に関しては、検討されていないようである。
|
689 |
脆弱建物に取付け可能な簡易耐震補強制震壁パネルと接合部材の開発 |
小林 克巳 |
福井大学 工学研究科 |
吉田 芳元 |
福井大学 |
建築物の耐震対策として一定の成果が得られている。実用化に向けてはまだ課題があると思われるが、課題解決に努めていってほしい。知財化、成果発表にも十分配慮すべきと思う。 |
690 |
大地震を受ける在来軸組構法木造住宅の無損傷化を目指した応答制御システムの開発と実用的検証法の構築 |
石川 浩一郎 |
福井大学 工学研究科 |
吉田 芳元 |
福井大学 |
耐震向けの軸組工法のための基礎データを収集し、応答解析のシミュレーションをしているがその詳細な結果は不明である。知財化についても今後検討すべきである。 |
691 |
路線滑り摩擦係数予測手法の開発と精度検証 |
藤本 明宏 |
福井大学 産学官連携本部 |
吉田 芳元 |
福井大学 |
理論モデルの検証が終われば、ソフトウェア化する必要があるが、道路滑り摩擦の計算だけではパッケージにならない。道路管理システムの機能として組み込むか、関数ライブラリーとして実装されることになろう。ソフトウェア工学的観点からの取り組みも必要である。また、複雑な自然現象を精度よく予測するには、複雑なモデルを構築し、適用する物性値の精度を高めることが肝要でないか。 |
692 |
熱水ろ過フィルターに使用するナノ繊維マットの開発 |
小形 信男 |
福井大学 工学研究科 |
吉田 芳元 |
福井大学 |
当初目的とした平均繊維径800 nmが達成できていないため、その他すべての目標値も達成できない状況である。企業化および知的財産権については前向きな取組が行われているが、目標値が達成できなければ実現は困難である。興味深い研究であるので、早い時期での企業化を期待する。 |
693 |
光合成リズムに合わせた白色LEDによる間欠照明栽培法 |
岡井 善四郎 |
福井大学 工学部 |
吉田 芳元 |
福井大学 |
間欠LED照明により、ピーマンの栽培では、従来法を上回る結果を、ナスでは、実験期間が足りなかったが、色以外は従来法と遜色のない結果を得ている。また、電力削減でも当初目標を達成している。LED電力供給法についてはLEDパラレル結合と思われるためOFF時の電力損失が大きい。シリーズ結線にして電流を低減しロスを少なくするなどの対策を取られたい。今後の展開が楽しみな結果である。 |
694 |
シークレットキー生成に適した多レベル符号化法による暗号化変換機の開発 |
田邉 英彦 |
福井大学 工学研究科 |
巽 信夫 |
福井大学 |
理論研究(シミュレーションを含む)に終始しており、実装能力不足で目標を達成していない。 |
695 |
100kWパルス短ミリ波源の実証・開発 |
斉籐 輝雄 |
福井大学 遠赤外領域開発研究センター |
巽 信夫 |
福井大学 |
目標の一部は達成されているが、パルス幅や繰り返し周波数については研究成果の報告がなされていない。性能の向上も従来の結果からそれほど改善されているとは言えない。安全性の問題、シールドの問題も考えられ、企業化には相当の困難が予想される。 |
696 |
動的核偏極を用いた高感度核磁気共鳴技術の開発 |
藤井 裕 |
福井大学 遠赤外領域開発研究センター |
巽 信夫 |
福井大学 |
シーズとしてはよかろうと思うが、現時点では研究領域から逸脱していない(事業化を考えていない)のではないかと思われる。今後市販製品との性能の比較を明確にし差別化と事業化可能性の検討が必要である。 |
697 |
放射性薬剤64Cu-ATSMによる腫瘍内がん幹細胞局在領域診断法の確立 |
吉井 幸恵 |
福井大学 高エネルギー医学研究センター |
巽 信夫 |
福井大学 |
64Cu-ATSM の示す細胞集積機序に関する新しい知見を得ている。研究実施内容および成果、知的財産権の確保には特筆すべき結果が認められる。この時点から企業とアライアンスを組み、製品化に向けた共同研究が必要である。研究成果に引けを取らないコーディネーター活動が期待される。 |
698 |
SPHによる仮想環境用実時間流体シミュレータの構築と提供 |
川井 昌之 |
福井大学 産学官連携本部 |
坪内 彰 |
福井大学 |
プログラムライブラリーを開発するという当初目標は達成している。WEB上でのライブラリ提供を早期に完了させて成果をオープンにしつつ、ソースプログラムを非公開とし、将来の有料化の道を残して企業化への対応を考慮している点は評価できる。 |
699 |
熱滅菌型空気清浄化装置の除菌効率改善に向けた実証研究 |
岩崎 博道 |
福井大学 医学部 |
坪内 彰 |
福井大学 |
装置本体の殺菌性能を実証する必要がある。実用化のためには@病室内の細菌・真菌をどこまで低下させる必要があるのか。A空気清浄装置出口の空気中ではどのくらい清浄か。B室内空気の対流は空気清浄装置の流量、室内容積、対流パターンと流量などが影響する。これらを総合勘案して装置の容量と対流方法を決めるべきであろう。 |
700 |
放射線照射と生物化学的処理を組み合わせたエコフレンドリーな繊維加工技術 |
末 信一朗 |
福井大学 工学研究科生物応用化学専攻 |
蓑輪 泰造 |
福井大学 |
タイトルにあるような電子線照射効果は一応確認できているものの、実用化に向けた有効性は示されていない。今後の展開に向けて有効な具体案を提示してほしい。成果を学会発表している点は評価される。 |
701 |
アラミドロッドユニット筋を用いた高性能・高耐久住宅用布基礎の開発 |
磯 雅人 |
福井大学 工学研究科 |
蓑輪 泰造 |
福井大学 |
曲げ耐荷力特性の検討が残っているが、当初の計画は達成されている。企業化に向けた具体的な検討も行っている。軽量で現場組立てが容易という本法の特徴は、人手不足の建設工事にとっては将来性のある開発テーマで是非継続して欲しい。実用化の点で従来の鉄筋製と本アラミド製とのコスト・経済性の比較も検討課題に入れて欲しい。 |
702 |
高速1段階多電子移動有機分子を応用した色素増感太陽電池の効率化 |
西海 豊彦 |
福井大学 工学研究科 |
蓑輪 泰造 |
福井大学 |
現在の色素増感太陽電池におけるヨウ素反応へのメディエーター利用では、高効率化が困難であることを示したことは評価できる内容である。合成が得手であれば、ある程度の広範な材料での検討を示しつつ総括して頂く方が良かった。
|
703 |
植物由来色素を用いた皮膚疾患治療薬の開発 |
吉井 裕 |
福井大学 医学部 |
蓑輪 泰造 |
福井大学 |
カロテノイド類、特に、フコキサンチンとネオキサンチンが高い細胞障害作用を示すメカニズムを解析したのは評価できる。将来性を予感させる結果が得られている。 |
704 |
中学校高等学校物理授業のための微小ビーズ実験装置の開発 |
石井 恭子 |
福井大学 教育学研究科 |
坪内 彰 |
福井大学 |
力学現象を視覚的に捉えることができれば中学や高校での授業の改善に役立てることができる。ほぼ、計画通りの結果が得られているが、実用化のためには、装置のさらなる改良が必要である。 |
705 |
安全な情報の提供を可能にする認証付データ構造の開発 |
廣瀬 勝一 |
福井大学 工学研究科 |
坪内 彰 |
福井大学 |
情報化時代における社会的ニーズにマッチした重要な研究テーマであるが問題の難易度から壁があり、実用に耐えられるレベルの結果を得ることは困難であった。研究者も述べているが、外部の英知を集めるオープンな研究も必要と思われる。 |
706 |
全人工膝関節置換術のための圧力センサ内蔵インサートの開発 |
長宗 高樹 |
福井大学 工学研究科 |
坪内 彰 |
福井大学 |
従来から人工膝関節を装着する前に使用されるトライアルインサートに着目して、これにセンサーを内臓した着想が良い。センサーの構造、作り方が詳細、具体的で、他用途にも使える汎用性がある。最終目標は生体(人を対象)であるので、安全性の確保が重要であり、今後の試験継続にあたっては医療系のパートナーが必要である。 |
707 |
美術品を守る3次元小型軽量免震装置の実用化 |
新谷 真功 |
福井大学 工学研究科 |
坪内 彰 |
福井大学 |
当初の目標を完全に達成し、企業化に向けてさらなる改良やコスト面の検討を計画していること、また展示会にてPRをしている点は評価できる。しかし特許申請の検討が全くされていないのが残念である。報告書の図5,図8に実験で入力された値が示されていない。 |
708 |
キトサン系ナノファイバーを用いる床ずれ治癒用人工皮膚の開発 |
桜井 謙資 |
福井大学 工学研究科 |
坪内 彰 |
福井大学 |
キトサン、セリシンという特色ある天然原料を用いて有効な人工皮膚を開発している。電子線架橋による方法よりも、グルタルアルデヒドによるナノファイバーのゲル化は効果的手法であり、皮膚細胞培養の結果も合わせて、当初予定より研究が進んでいる。知的財産権確保の具体的な方法が記されていないことが残念である。 |
No. |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
749 |
木をテンプレートとした新規多孔体セラミックス複合材料の開発 |
安達信泰 |
名古屋工業大学 |
箕浦秀樹 |
(財)岐阜県研究開発財団 |
ユニークな研究課題であるが、当初目標の達成には至っておらず、実用化にも多くの課題が残されている。それらの問題解決への道筋を立て、今後の課題克服が望まれる。 |
750 |
高与圧かつ高可動性を有する宇宙服要素の開発と検証 |
田中邦彦 |
岐阜大学 |
丸井肇 |
岐阜大学 |
当初の研究計画どおり実施されているが、試験項目の結果についてより詳細な記載が望まれる。現時点では、知的財産権や企業化について具体的な戦略が示されていないが、伸縮性素材による全身の与圧服が作成可能であることが示されれば、特許や企業化に進展するものと思われる。 |
751 |
免疫アレルギー疾患治療を目指した可溶性ヒトインターロイキン受容体の大量生産法の構築 |
木村豪 |
岐阜大学 |
丸井肇 |
岐阜大学 |
当初予想していた結果が得られず、課題が多く残る結果となった。今後は残された課題の克服をすべく研究を継続するとともに、基礎研究テーマとして、他制度への応募が望まれる。 |
752 |
種特異的組換え抗原による旋毛虫感染の血清学的検査法の開発 |
長野功 |
岐阜大学 |
小田博久 |
岐阜大学 |
本研究の提案方法が検査法として確立されるには、まだ相当の予備実験が必要と思われるが、53kDa組み換え抗原による旋毛虫診断のためのELISAキットの有用性を示せた事は大きな成果といえる。今回得られた成果について、特許出願が検討されており、今後の更なる研究が期待される。 |
753 |
ハイスループットな絶対嫌気性微生物の分離培養技術の開発 |
中村浩平 |
岐阜大学 |
馬場大輔 |
岐阜大学 |
当初の研究目標に対して、達成度の低い結果となった。今後、企業や社会でのニーズ、企業レベルでの嫌気性菌研究に関する情報などを調査し、最新研究情報を基にして、プロバイオティクス関連企業との連携を積極的に進めることが求められる。嫌気性菌の研究は重要であり、是非、研究の継続を期待する。 |
754 |
単分散水中油滴型エマルションを用いた氷結晶成長の制御 |
岩本悟志 |
岐阜大学 |
安井秀夫 |
岐阜大学 |
申請時の試験研究計画をほぼ完遂して、限られた時間内での成果としては良好な結果が得られている。他制度への発展的展開等、今後の更なる研究継続が望まれる。 |
755 |
赤色発光ダイオード電球の電照菊栽培への適用技術開発 |
福井博一 |
岐阜大学 |
竹内正治 |
岐阜大学 |
当初の研究計画通りに実施され、花芽分化作用において特筆すべき成果も認められる。一方、各波長による効果の測定がされているが、光出力の大小でも大きく変化するので、そのデータも含めて検討する必要がある。知的財産権については、今後の研究継続の中で検討されることに期待する。 |
756 |
シアリダーゼ選択的阻害剤の開発と応用 |
石田秀治 |
岐阜大学 |
馬場大輔 |
岐阜大学 |
当初の研究計画の達成度は高く、特許出願に至る新たな化合物が見出され、特段の進捗、成果が得られている。特許出願を終え、企業化に向けての具体的な戦略が示されており、今後の展開が楽しみである。 |
757 |
絶滅危惧動物の保全活動を支える繁殖状態判定キットの開発 |
楠田哲士 |
岐阜大学 |
馬場大輔 |
岐阜大学 |
当初の実験計画に対して遅れが生じ、研究目標の達成には至らなかった。しかし、テーマは興味深く、他の競争資金へ応募する等、研究継続が望まれる。 |
758 |
硫酸化構造特異的グリコサミノグリカン糖鎖結合分子プローブの開発 |
矢部富雄 |
岐阜大学 |
小田博久 |
岐阜大学 |
知的財産権を確保し、一定の成果を得たことは評価できる。時間はかかると思われるが、産業化に繋げるために、今後も地道な努力が望まれる。 |
759 |
実用的な外出時の服装に関する生活気象情報提供システムの開発 |
石井仁 |
岐阜大学 |
馬場大輔 |
岐阜大学 |
当初の目標に対して、一部の項目に課題が残された。実用化に関しては、限定された条件下での情報提供はそれなりの意味を有すると考えられるが、実用的かつ汎用性のある情報提供のためには、更に詳細な調査分析が必要である。企業化への展望および知的財産権確保への期待度に関しては、今後の検討が望まれる。 |
760 |
プリオンタンパク質を標的とする抗アルツハイマー病薬の開発 |
桑田一夫 |
岐阜大学 |
安井秀夫 |
岐阜大学 |
当初の試験項目を予定通り終了し、有用性が見出された。今後の戦略次第では企業化へ繋がる可能性があり、企業等との共同研究や、さらなる研究開発の発展が期待される。 |
761 |
市町村レベルの詳細地震被害想定システムの開発 |
久世益充 |
岐阜大学 |
安井秀夫 |
岐阜大学 |
本研究は実現されれば有用性が高い。今回の研究目標はほぼ達成されているものの、行政が構築すべき住民サービスに関するシステムということもあり、企業化や知的財産権について検討されていない。しかしながら、技術的には知的財産権を確保できる水準にあると思われ、検討を求めたい。 |
762 |
デマンド応答型交通システム導入計画支援システムの開発 |
倉内文孝 |
岐阜大学 |
馬場大輔 |
岐阜大学 |
システムを構築するのみならず、実際の路線を使って必要なシミュレーションが詳細に実施されており、目標以上に達成されている。システムはもちろん、この実データに基づく結果に関しても利用価値があると考えられる。ユーザとなる交通機関の運用者などに提案し、改良を重ねることにより、企業化もしくは製品化できる可能性は高いと思われる。知財権確保に関してはソフトウェアとしての著作権やパッケージ化など、今後の検討が必要とされる。 |
763 |
効率的縮合反応による疎水化技術の開発 |
小村賢一 |
岐阜大学 |
丸井肇 |
岐阜大学 |
研究計画の変更があったものの、当初目標を達成し、着実に成果が出ている。企業との意見交換もあり、特許出願の準備も踏まえると研究継続により今後の展開に期待が持てる。 |
764 |
Zero Moment Pointフィードバックに基づく適応的坂道歩行の運動制御技術開発 |
伊藤聡 |
岐阜大学 |
竹内正治 |
岐阜大学 |
研究計画で重要となる歩行に関わる制御の検討が実施できず、目標の達成度は不十分である。しかし、見出した技術について、特許出願に意欲的に取り組まれているのは評価に値する。アイディアは良いので、研究の進め方の見直しを求める。今後の成果に期待したい。 |
765 |
新規な分離機構に基づく高機能イオンクロマトグラフ法の確立 |
竹内豊英 |
岐阜大学 |
荒賀年美 |
岐阜大学 |
基本的な原理確認はできていると思われるが、イオンクロマトグラフの新しい分離法の具体的説明がなく、新技術としての優位性や特徴が分かり難い。ただし、研究課題に意義は認められ、今後はより一層の研究に取り組まれることを期待する。なお、報告書としては、具体的に成果を示す実験データに基づき、成果をアピールすることが必要である。 |
766 |
土構造物(補強土)と杭基礎との新たなハイブリッド構造の開発と応用 |
原隆史 |
岐阜大学 |
荒賀年美 |
岐阜大学 |
全体として当初目標以上の特筆すべき成果が得られている。特許出願や企業化についても具体化されている。今後はコスト面での検討も必要と思われるが、今後の展開が大いに期待できる。 |
767 |
広色域で発光色を変えられる有機化合物の開発 |
坂尻浩一 |
岐阜大学 |
荒賀年美 |
岐阜大学 |
実現できた際のインパクトは大きいが、実用化までにはかなり段階が残っていると思われる。技術に長けた企業等と共同研究を積極的に進め、企業化に向けて集中的、効率的に検討されたい。特許出願も早急に実施することが望まれる。 |
768 |
環境モニタ用小型アイセーフレーザー・レーダーの開発 |
吉田弘樹 |
岐阜大学 |
竹内正治 |
岐阜大学 |
当初計画をほぼ達成している。環境ガスなどの検出機能は未達成であるが、今後の克服に期待したい。なお、知財関係での権利化については更なる検討が必要である。 |
769 |
ラジカル反応制御による無触媒亜酸化窒素分解装置の開発 |
神原信志 |
岐阜大学 |
安井秀夫 |
岐阜大学 |
当初の目標はほぼ達成され、有望な成果が得られた。実用化に向けたコスト評価には至っていないが、特許出願もされており、企業化への道筋も示されている。CO2など共存ガスの影響を検討する必要があるが、今後の展開が期待される。 |
770 |
地盤振動の検知による落石検知システムの開発 |
馬貴臣 |
岐阜大学 |
竹内正治 |
岐阜大学 |
当初目的をほぼ達成し、落石感知システムの開発に関して実用化の見通しを得ている。一方、今後の実証実験の積み重ねにより、検知システムの信頼性を十分に確保することが必要となる。 |
771 |
獣毛由来タンパク質解析による獣毛製品品質鑑定法の開発 |
大野敏 |
岐阜大学 |
丸井肇 |
岐阜大学 |
当初目標に対して、特段の進歩が認められ、大きな成果が得られている。研究の位置づけや手法、成果、今後の課題が具体的かつ明解に整理されており、研究への意欲が感じられる。特許出願も予定されおり、本研究により共同研究に繋がっていることから、今後の展開が期待される。 |
772 |
プロジェクタによる虚像ウィンドウ |
木島竜吾 |
岐阜大学 |
安井秀夫 |
岐阜大学 |
試作物を使って、画像表示における基本的な数値目標を達成することができた。しかし、企業化を検討するためには、実用に近い展示ができるシステムを作る必要があり、今後の研究継続が望まれる。また、知的財産権保護についても検討を求めたい。 |
773 |
耐酸性貴金属イオン捕捉剤の開発 |
村井利昭 |
岐阜大学 |
小田博久 |
岐阜大学 |
本研究は期待の大きいテーマであるが、当初期待した効果は得られなかった。一方で、本研究で合成した有機化合について、他分野での活用が見出されており、今後の進展に期待したい。 |
774 |
FSSW用渦溝ツールの実用化と高強度Mg-Feスポット重ね継手の開発 |
植松美彦 |
岐阜大学 |
安井秀夫 |
岐阜大学 |
当初の研究計画に従って、入念な研究が行われ、実用化の可能性が示された。ただ、実用化に向けた検討が不足しており、自動車、家電業界での重要な新規技術であるので、今後の検討が望まれる。 |
775 |
色素増感太陽電池用ピロメテン系近赤外増感色素の開発 |
窪田裕大 |
岐阜大学 |
荒賀年美 |
岐阜大学 |
開発した増感色素では期待した効果を得られず、当初目標とした試験項目の過半は実施できなかった。他機関での研究開発とも比較しつつ、今後の研究継続と課題の克服への健闘が望まれる。 |
776 |
インドリン色素の高度な配列制御による色素増感太陽電池の高性能化 |
松居正樹 |
岐阜大学 |
荒賀年美 |
岐阜大学 |
半導体基板上に色素が大過剰に吸着し、望んだ効果が得られなかった。基板の種類、方位によって異なると考えられるので、吸着の原理の解明が重要である。基盤の選定も含め、何をどのように攻めるか、今後の研究計画を検討し課題の克服が望まれる。 |
777 |
新規神経保護化合物フェニルチオシクロペンテノンの開発と応用 |
平田洋子 |
岐阜大学 |
丸井肇 |
岐阜大学 |
当初計画の試験項目を実施したが、期待した効果が得られなかった。その理由として十分な脳内濃度が得られないという推定がなされているが、血液脳関門の透過性についても検討する必要がある。コーディネータのフォローで企業との共同研究の話が進んでいるが、知財については検討されておらず、特許申請について考慮を要すると思われる。 |
778 |
ダイズイソフラボン分解菌のゲノム解析とO-DMA高生産株の開発 |
鈴木徹 |
岐阜大学 |
馬場大輔 |
岐阜大学 |
当初計画の一部は期間内に実施できなかったが、O-DMA生産菌の全ゲノム配列解析が完了できたことは高く評価できる。産業的応用を目指した戦略と目標を設定されることが望まれるが、技術移転も多いに期待でき、今後の展開が楽しみである。 |
779 |
メタノール排水に適用可能な新規メタン発酵処理法の開発 |
角野晴彦 |
岐阜工業高等専門学校 |
杉山正晴 |
岐阜工業高等専門学校 |
本課題で実施された試験により、開発されたろ床は、設定容積負荷を10kgCOD/m3/d にまで上昇しても90%以上のCOD除去率を達成した。また、汚泥保持に関しても単純運転で汚泥を増殖できることが示された。今後、企業化への前進として、実排水試験での実証が望まれる。 |
780 |
効率的H−D交換反応の開発と機能性重水素標識化合物の合成 |
佐治木 弘尚 |
岐阜薬科大学 |
大森茂嘉 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
研究目標の一部が未達成だが、極めて興味深い、特筆に価する成果が得られている。取得済みの特許を発展させる方向で、成果の応用及び企業化を念頭に置いて、研究が行われている。他制度への応募を含め、今後の展開が期待される。 |
781 |
固体を混合するだけで進行する無溶媒鈴木−宮浦反応 |
門口泰也 |
岐阜薬科大学 |
大森茂嘉 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
計画通りに研究が進行し、多くの研究成果が出たと認められる。企業化に向けた具体的な記述はないが、最適条件が見出せたことにより、興味を持つ企業が現れるものと思われる。企業化につながる可能性のある研究であり、知的財産の確保への留意が求められる。 |
782 |
膜流動性を保持したタンパク質固定化技術を用いた標的抗原検出技術の開発 |
近藤伸一 |
岐阜薬科大学 |
羽田野泰彦 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
本研究において、一定の進展があったことは評価できる。ただ、報告書としては、より具体的なデータの記載が必要である。企業化に向けた展望は、現時点では不明であるが、今後の検討が望まれる。 |
783 |
生体臓器移植における組織保存技術の開発 |
永井慎 |
岐阜医療科学大学 |
前田喜朗 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
アイデアは良いが、計画当初のデータが得られておらず、取得したデータでは実用化が不十分と思われる。今後の開発には、臓器保存に必要な条件決定が必要であり更なる研究を要するが、是非とも完成が期待される。 |
784 |
小型高性能モーター開発のための金属粉末マイクロ波磁気加熱の研究 |
田中基彦 |
中部大学
←核融合科学研究所
|
佐藤元泰 |
核融合科学研究所 |
本研究では、マイクロ波磁場による金属材料の加熱の詳細が明らかにされており、将来の機能性素材開発に役立つと思われる。本研究では知的財産権関係の新規権利化がないのは残念であるが、今後の進展に期待する。 |
785 |
炭酸ガス排出抑制を特徴とするマイクロ波溶鉱炉の開発 |
佐藤元泰 |
核融合科学研究所 |
大森茂嘉 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
学術的に大いに評価できる結果が得られ、知的財産権の確保も十分検討されている。しかし、膨大な電力を必要とする技術であり、その解決として、ソーラーや水力、超電導技術等との組み合わせが意図されているが、実現は容易ではないと思われる。本技術を鉄鋼業界へ普及するためには、更なる検討が必要である。 |
786 |
形状異方性粒子を用いた鋳込み成形における配向制御技術の開発 |
伊藤正剛 |
岐阜県セラミックス研究所 |
水野正敏 |
岐阜県セラミックス研究所 |
提案技術により当初期待した通りの焼成体の実現に成功し、成果を得ることができた。企業との共同研究や特許の出願も予定されており、今後の更なる展開に期待したい。 |
787 |
極低粗度銅箔を用いた高密着ポリイミド/銅界面の作製 |
浅倉秀一 |
岐阜県産業技術センター |
村田明宏
←梅村澄夫 |
岐阜県産業技術センター 総合支援・環境技術部
←岐阜県産業技術センター |
予定していたデータはほぼ取得でき、次のステップに進むための技術課題が明らかになったことは評価に値する。地域の産業界との連携による実用化への検討など、今後の進展に期待する。 |
788 |
細孔径分布推測による紙の品質管理技術に関する研究 |
河瀬剛 |
岐阜県産業技術センター |
村田明宏
←梅村澄夫 |
岐阜県産業技術センター 総合支援・環境技術部
←岐阜県産業技術センター |
予定していた項目はほぼ達成された。当該技術を応用できるニーズははっきりしており、今後の研究の進捗により、企業化の可能性も高まってくると考えられる。一方、知的財産権確保へのアプローチが殆どなされていないことは残念であり、基本原理に関し知的財産権の確保を実施する必要がある。 |
789 |
ポリマーブレンドによる染色可能な改質ポリプロピレン繊維の開発 |
林浩司 |
岐阜県産業技術センター |
村田明宏
←梅村澄夫 |
岐阜県産業技術センター 総合支援・環境技術部
←岐阜県産業技術センター |
着実に課題を克服して研究が進められており、当初目標の達成も近いと思われる。企業の協力を得て、商品化への取り組みも予定されており、実現には時間を要すると思われるが、今後も地道な努力に期待したい。 |
790 |
牛肉の脂質評価法の開発と応用 |
田中等幸 |
岐阜県情報技術研究所 |
稲葉昭夫 |
岐阜県情報技術研究所 |
計画通りの実験が行われ、少額の試験研究費から予想以上の成果が得られている。有用性は確認されており、企業化に向けた展望も期待できる。総じて良い研究であったと評価できる。今後は、知的財産権確保の取組に期待したい。 |
791 |
キノコ菌床栽培におけるオガコの判別システムの開発 |
上辻久敏 |
岐阜県森林研究所 |
前田喜朗 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の研究目標に対し課題が残る結果となった。生育阻害物質にもう少し焦点をあて、その含有量を簡易に測定できるような研究も必要と思われる。今後の更なる研究が求められる。 |
792 |
クリ殻を利用したキノコ栽培技術の開発 |
久田善純 |
岐阜県森林研究所 |
前田喜朗 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初計画に対して充分な研究が実施された。しかし、実用化に向けては、費用に見合った増収効果のある利用技術の確立など、今後検討すべき点が多々あると思われ、さらなる研究が望まれる。 |
793 |
花粉の少ないヒノキ品種(岐阜県産精英樹)培養苗の開発 |
茂木靖和 |
岐阜県森林研究所 |
前田喜朗 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
発根率の当初目標を達成した点は評価に値する。本研究の最終目標は花粉量の少ないヒノキを大量に増殖することにあるが、花粉生産量が多いか少ないかを判定できるまでには数年の年月が必要であり、その結果が待たれる。 |
794 |
座り心地予測に特化した人体モデルの開発と応用 |
藤巻吾朗 |
岐阜県生活技術研究所 |
前田喜朗 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の研究計画に従って系統的に研究が進められており、各データは詳細に検討、考察されており、目標の達成に向けた努力が認められる。しかし、座り心地良さの追求は、非常に複雑で難しいテーマであり、今後の更なる検討も必要と思われる。 |
795 |
効率的突然変異育種による優良変異系統の作出 |
小枝剛 |
岐阜県農業技術センター←(H22.4月より)
岐阜県生物工学研究所 |
前田喜朗 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
当初の予定通り研究計画を実施された。しかし、種子繁殖する植物では次世代又は3世代まで観察し、遺伝的変異の固定を確認する必要があると思われ、継続して研究することが望まれる。 |
796 |
抗原リポソームを生産するカイコ形質転換細胞を利用した淡水魚ワクチンの開発 |
河村敏 |
岐阜県農業技術センター←(H22.4月より)
岐阜県生物工学研究所 |
前田喜朗 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
一部データは取得できたが、本質的データは取得できておらず、当初目標の達成には至らなかった。しかし、本課題はユニークで画期的な技術開発を目指しており、今後の研究継続に期待する。 |
797 |
イチゴ萎黄病を抑制する新規微生物資材の開発 |
堀之内勇人 |
岐阜県農業技術センター |
前田喜朗 |
独立行政法人科学技術振興機構 |
定着性に影響する要因解析は残るものの、微生物資材の防除効果が認められたことは評価に値する。知的財産の確保については触れられていないが、特許出願などの対応が必要と思われる。 |
No. |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
819 |
ニワトリ由来抗体による薬剤耐性病原菌の簡易検出試薬の開発 |
山田景子 |
名古屋大学 |
羽田野泰彦 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
当初の目標はほぼ達成されているが、検出感度については今後の検討課題である。実用化の可能性について企業との話し合いが持たれおり、今後、企業化に向けての展望がより明確になることが期待される。 |
820 |
新規磁性ナノ粒子による肝移植イメージング:三次元培養による磁性粒子の安全評価系の確立 |
宮本義孝 |
名古屋大学 |
武野彰 |
名古屋大学 |
当初計画に沿って実施されているが、具体的数字による実験結果の記載がなく、もう少し詳細な報告が求められる。また毒性については、長期試験を実施し、今後の検討が必要とされる。 |
821 |
分子状水素の抗酸化作用分子機構の解明と新規生理活性分子の同定による神経変性疾患発症予防法の開発 |
大野欽司 |
名古屋大学 |
武野彰 |
名古屋大学 |
当初の試験項目において、一部データを取得できなかったが、水素反応分子が同定できたことは大きな成果である。企業化や他制度への展開には時間を要すると思われるが、継続して試験を続けることが期待される。 |
822 |
感覚センサーと脳をつなぐインターフェースの開発 |
平田仁 |
名古屋大学 |
上井大輔 |
名古屋大学 |
当初の予定に反して、企業化までには時間を要するものと思われる。新規性が非常に高い領域であり、残された課題克服に向けて、研究手法の再考など今後の検討が必要である。 |
823 |
人工心肺を用いない大動脈弁狭窄症手術法の開発 |
碓氷章彦 |
名古屋大学 |
石山慎一 |
名古屋大学 |
当初の試験については概ね達成された。今後、人への適用における問題点とその問題克服への言及が望まれる。臨床実験には種々のハードルを超える必要があるが、実用化が期待できると思われる。新規術式の開発であり、その成果が待たれる。 |
824 |
Hsp90阻害剤によるポリグルタミン病の治療法の開発 |
足立弘明 |
名古屋大学 |
石山慎一 |
名古屋大学 |
培養細胞モデル実験に着手し、ある程度の成果が得られた。しかし、マウスモデルについては開始したばかりで結果が出ていないため、今後の継続研究に期待したい。 |
825 |
腹腔鏡下手術用トロッカー挿入・バーチャルリアリティ・シミュレータの開発 |
藤原 道隆 |
名古屋大学 |
石山慎一 |
名古屋大学 |
当初の研究項目の一部は実施されてないが、概ね予定どおりのデータの取得がなされ、プロトタイプの装置が完成している。今後、実用化に向けて企業と連携し、実用化が期待できる。 |
826 |
超撥水性膜を用いた細胞培養法による四肢再生技術の開発 |
建部将広 |
名古屋大学 |
上井大輔 |
名古屋大学 |
当初の試験項目で問題が発生したことにより、方針を変更した為、十分なデータが取得できなかった。企業化までには克服しなければならない課題は大きく、他の技術とあわせて、今後の検討が必要である。 |
827 |
近赤外線を用いた周囲組織を透視可能な内視鏡技術の開発 |
山本美知郎 |
名古屋大学 |
上井大輔 |
名古屋大学 |
ある程度の成果が得られているが、既存技術との比較などが今後必要と思われる。知的財産については出願の意向があるので、実用化には時間がかかると思われるが、今後の健闘が期待される。 |
828 |
快適睡眠を得るための環境設定技術の開発 |
野田明子 |
中部大学
←名古屋大学 |
石山慎一 |
名古屋大学 |
実施内容の具体的なデータが示されておらず、また、過去の研究との違いや新たに得られた知見が不明であり、より詳細な報告が求められる。また、今後の見通しや他制度への展開なども明確ではない。ただし、研究課題に意義は認められ、今後はより一層の研究に取り組まれるとともに分かりやすく具体的なデータを記載した報告が望まれる。 |
829 |
木造住宅のリアルタイム応急危険度判定システムの開発 |
古川忠稔 |
名古屋大学 |
野崎彰子 |
名古屋大学 |
当初予定していた試作ができず、当初目的には到達していない。現段階は基礎的段階であり、今後の更なる研究が求められる。また、企業との接触、知的財産の検討を行っていく必要がある。 |
830 |
大面積居室における個別分散型空調システムの統合制御の開発 |
齋藤輝幸 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
本研究は学術的意義が高いものであるが、当初目標の達成には至らなかった。目標の達成には、更なるデータや導出モデルが必要であり、時間を要すると思われるが、今後の研究継続に期待する。 |
831 |
脳標的化薬物送達を目的とするシャトル-ステーション型ステントの開発 |
鈴木弘美 |
名古屋大学 |
吉田勝 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
当初の計画と異なった動物モデルに変更になったが、報告書からはその理由が不明である。新規性に優れた内容であり、企業化には時間を要するが、技術課題が明確になった。課題克服に向けた更なる研究が望まれる。 |
832 |
降温圧縮ねじり加工による高強度・高加工性マグネシウム合金の開発 |
久米裕二 |
名古屋大学 |
押谷克己 |
名古屋大学 |
当初の研究計画に対してある程度の成果が得られた。しかし、その成果に対して、知的財産の権利化の検討がなされておらず、今後、早めの検討が必要と思われる。 |
833 |
有機化学物質汚染土壌地下水の生物修復速度の予測法の開発と応用 |
片山新太 |
名古屋大学 |
押谷克己 |
名古屋大学 |
当初予定していた目標は達成できており、さらに知的財産権の出願予定であることを考えると、今後の進展に期待できる。また、重要な研究であると考えられ、基礎研究としても研究が継続できるよう、他制度への応募が望まれる。 |
834 |
無機−有機ハイブリッド型結晶性固体リチウムイオン伝導体の開発 |
守谷誠 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
伝導度のデータを除いて、当初の研究計画の目標値がほぼ達成されている。残された課題の克服に向けて、今後の更なる研究が望まれる。 |
835 |
アルミニウム表面への高摺動性皮膜の開発と応用 |
市野良一 |
名古屋大学 |
野崎彰子 |
名古屋大学 |
目的とする皮膜が得られておらず、当初目標の達成には至っていない。また、企業化に向けた展望や、知的財産への検討がなされていない。目標達成に向けて、今後の更なる研究が必要である。 |
836 |
超音波キャビテーションを利用した殺菌システムの開発 |
香田忍 |
名古屋大学 |
押谷克己 |
名古屋大学 |
試験項目のうち、当初予定した大腸菌での殺菌能力実験が実施できなかったのは残念である。今後の研究進捗に期待したい。なお、報告書の記載については、より詳細な説明を求めたい。 |
837 |
元素置換材料を用いた超伝導体/誘電体複合型新規検出器の開発 |
井上真澄 |
名古屋大学 |
押谷克己 |
名古屋大学 |
目的達成のための見通しが得られた点は評価できる。ただし、課題抽出が終わった段階であり必要特性値は達成されていない。課題克服に向けて、目標値を明確に設定し、今後の更なる研究が必要とされる。 |
838 |
柔 軟 構 造 物 搬 送 用 パ ワ ー ア シ ス ト シ ス テ ム の 開 発 |
原進 |
名古屋大学 |
押谷克己 |
名古屋大学 |
当初目標に対して未達成の項目があるが、今後の発展に結びつく基本的な成果は得られた。本課題のテーマは生産現場におけるニーズが高く、今後の進展によっては実用化の可能性は十分に期待できる。 |
839 |
マイクロマシン技術を用いた極低温検出器用立体型超伝導磁気センサの開発 |
赤池宏之 |
名古屋大学 |
押谷克己 |
名古屋大学 |
当初の予定に反して、課題に対しての解決方法が難しいと分かり、目的の一部は達成できなかった。目標に対しての達成度は低いが、解決方法の工夫が見られる。今後、課題克服に向けて研究を継続されることが望まれる。 |
840 |
レーザ計測を用いた燃焼場の可視化と乱流燃焼モデルの実証 |
林直樹 |
名古屋大学 |
押谷克己 |
名古屋大学 |
発熱量の定量化について一定の目途をつけることができた。この成果を展開すれば、燃焼機器メーカや関連製造業に役立てることが可能である。ただし、数値シミュレーションのデータは不足であり、今後この点を検討すれば、企業化への期待と知的財産権への確保が期待できる。 |
841 |
緑および赤色発光を同時に示す希土類添加酸化物による白色LED用蛍光体の開発 |
吉野正人 |
名古屋大学 |
押谷克己 |
名古屋大学 |
課題設定は正しく認識されており、ステップも妥当である。しかし、研究項目のいくつかで問題が発生し、新たに課題がいくつか見出された。予定通りの時間軸で計画が進むには相当な努力が必要と感じるが、適切な識者/機関の進捗レビューがなされれば、事業化判断の段階へ進めると思われる。 |
842 |
溶媒抽出を用いた新規な廃油再生処理法 |
義家亮 |
名古屋大学 |
押谷克己 |
名古屋大学 |
当初の研究計画に対して、一部達成されなかった項目がある。しかし、残るデータも十分取得可能と思われ、今後の研究継続により、残された課題の克服が望まれる。 |
843 |
血液の凝固付着を抑制する複合材電気メスチップの開発 |
梅原徳次 |
名古屋大学 |
野崎彰子 |
名古屋大学 |
計画した方法による開発に、今後検討すべき課題が残された。実用化にはまだ時間を要するが、課題解決に向けて、更なる研究が望まれる。 |
844 |
エネルギー移動を利用した遺伝子多型検出の高感度化 |
樫田啓 |
名古屋大学 |
近藤良治 |
名古屋大学 |
当初の研究計画はほぼ完全に遂行されているが、期待していた高感度化は達成できず、その原因の追求が望まれる。しかし、得られた成果はジャーナルに掲載され、基礎学術の発展に大きく寄与した。近い将来に企業化に向けた展望が大いに開かれると期待する。学術的な振興をさらに進めるとともに、知的財産確保への戦略を積極的に練ることが望まれる。 |
845 |
マイクロ・ナノ機能性表面の創成加工技術の開発 |
鈴木教和 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
普通スケールの技術をマイクロ・ナノスケールへ持ち込むための研究的な面白さがあり、成果も得られているが、この技術の特徴を生かす実用的なニーズが見出されていない。企業化について、民間企業との連携を積極的に進めることが必要である。 |
846 |
標準添加レーザー誘起蛍光法による燃焼ガス中一酸化窒素のその場濃度計測 |
吉川典彦 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
当初の研究計画が研究費に対して過大な設定であり、研究内容を大幅に変更せざるを得なくなった。しかし、代替として研究した新燃料用の計測に関しては、成果が得られている。なお、特許や企業化に向けては、具体的な記載がなく、今後の検討が望まれる。 |
847 |
亜鉛-グリニャール反応剤によるアルコール、アミンの工業的製造法の開発 |
波多野学 |
名古屋大学 |
大森茂嘉 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
研究計画に対して、数値目標を達していないものもあるが、成果は十分に得られている。一方、反応プロセス開発であるため企業化の際には、標的分子を設定し展開する必要があると思われる。 |
848 |
誘電体微細構造と表面極性の同時観察法の開発 |
佐々木勝寛 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
目標の性能としては不十分であるが、一定の研究進展があったものと判断される。企業との連携が進んでおり、知的財産権の確保についても検討されており、企業化の展望は期待できる。また、電子顕微鏡の信号解析ソフト面で発展性があるので、この面を伸ばすと良い。 |
849 |
凝固中無磁場通電による鋳造材料の新規微細化技術の開発 |
岩井一彦 |
名古屋大学 |
近藤良治 |
名古屋大学 |
この分野において注目されている有用な新規技術であり、企業との共同研究も予定され、実用化の可能性も十分期待できる。今後は、報告書に記載されなかった、結晶微細化メカニズムや組織制御最適条件の解明について、具体的な成果の展開を求めたい。 |
850 |
歪み超格子半導体スピン偏極電子源の効率向上による小型・高性能化 |
竹田美和 |
名古屋大学 |
野崎彰子 |
名古屋大学 |
当初予定の試験項目は達成されておらず、企業化への目標達成も遠い。しかし、過去の技術蓄積を踏まえ、的確な研究方針に基づき研究を推進されている点は、評価に値する。目標を達成されるよう、更なる研究が必要である。 |
851 |
自動車用部材としてのハイコストパフォーマンスシリカ/ポリカーボネート系ナノコンポジット材料の開発 |
棚橋満 |
名古屋大学 |
野崎彰子 |
名古屋大学 |
当初目標に対して、基本的な部分での研究成果は得られており、企業化への可能性がやや見出せたと言える。しかし、知的財産権の確保や企業化については検討されておらず、今後の積極的な取り組みが望まれる。 |
852 |
糖尿病合併症リスクモニタリング簡易システムの開発 |
大河内美奈 |
名古屋大学 |
近藤良治 |
名古屋大学 |
現時点での達成度としての評価は低いが、今後の検証と臨床的症状との相関性の結果次第で、新たな検査として有用性が期待できる。なお、報告書において、今回のシーズ発掘試験による成果を明確に記載することが望まれる。 |
853 |
ろ過性能を飛躍的に向上させる被処理液前処理技術の開発 |
森隆昌 |
名古屋大学 |
野崎彰子 |
名古屋大学 |
当初計画と比べ満足のいく結果を得られている部分もあるが、一部は未達成であり、更なる研究が望まれる。現段階では権利化に結びつく成果はなく、今後の研究継続に期待する。 |
854 |
低温燃焼用銀ナノクラスター触媒の開発と機構解明 |
清水研一 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
当初計画どおりに実施され、銀ナノクラスター触媒の他用途での有効性も見出された。一方、クラスター化がどのように触媒作用を発揮するかが解明されておらず、今後の研究によりその点が解明され、権利化されることが望まれる。 |
855 |
3次元細胞挙動評価モデルを用いた抗がん剤効果予測システムの開発 |
本多裕之 |
名古屋大学 |
近藤良治 |
名古屋大学 |
目標はほぼ達成されており、従来法と比べて優位性も確認できた。企業化へのアクションも取られており、実現に期待したい。特許は出願済みの技術であるが、今後の発展によっては、新たな知的財産権の確保も期待できる。 |
856 |
pH応答機能を有するハイブリッドマイクロカプセルの開発 |
片桐清文 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
マイクロカプセルの作製に成功し、新たな知見も得られており、当初目標はほぼ達成された。実用化については克服すべき点があるが、今後の更なる研究と知的財産権への取り組みが期待される。 |
857 |
治療用細胞のリスクゼロ評価システムの開発 |
加藤竜司 |
名古屋大学 |
近藤良治 |
名古屋大学 |
当初の予定どおり研究計画が実施された。一部の目標は達成されていないものの、ある程度の成果は得られたと判断される。企業との共同研究も開始されており、今後の展開に期待する。なお、報告書について、得られた成果等について、より分かりやすい具体的な記述が望まれる。 |
858 |
気相原料供給型溶液法によるSiCバルク結晶成長 |
宇治原徹 |
名古屋大学 |
野崎彰子 |
名古屋大学 |
当初目標の一部は未達成であるが、SiCバルク結晶成長の効率化に成功したことは評価できる。企業との共同研究もされており、今後の展開に期待したい。 |
859 |
創薬支援を可能にする新規蛋白質結晶評価器具 |
渡邉信久 |
名古屋大学 |
野崎彰子 |
名古屋大学 |
目標が極めて明確に設定されており、その通りに達成された。実用化には多くの検証が必要であり、少々時間がかかると思われるが実用化は期待できる。特許出願については、さらなる検討が望まれる。 |
860 |
触媒フリーのディーゼル微粒子処理技術の開発 |
山本和弘 |
名古屋大学 |
押谷克己 |
名古屋大学 |
企業と連携して他の制度への展開が予定されており、今後の進展が期待される。なお、報告書については、実施内容や解明された現象、得られた成果等について、より詳細に具体的な記述を求めたい。 |
861 |
遺伝子治療用プラスミドDNA精製装置の開発 |
片桐誠之 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
効率的に高純度のプラスミドDNAを製造できる装置の開発が目的であるが、研究期間が短いことを勘案しても達成度はやや低いと評価せざるを得ない。目標の達成に向けて、更なる研究が必要である。 |
862 |
非水溶媒中溶媒和電子を用いた新規金属ナノ微粒子創製プロセスの開発 |
寺門修 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
新規な方法で、成果は得られている。しかし、物質同定に関して完璧ではなく、確認が必要である。実際の用途を念頭に、今後の展開を検討・実施する必要がある。 |
863 |
植物病原菌由来の活性酸素生成エリシターによる植物免疫誘導剤の開発 |
川北一人 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
研究の重要構成要素である耐病性誘導効果の試験が実施されなかったのは非常に残念である。接種試験は実施すべきであり、他種の病原菌に対するマルチ耐性が観察されれば大変興味深い結果であり、今後の実施が期待される。 |
864 |
伝統的木造建築物の部材再使用における非破壊評価法の開発と応用 |
佐々木康寿 |
名古屋大学 |
吉田勝 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
研究計画実施の達成度は高く、予定通りの研究成果が得られている。今後は、企業との連携の見通しを得たうえで、研究成果を基にした企業化計画と更なる知的財産権確保の検討が求められる。 |
865 |
プロテインキナーゼ標的基質ハイスループット解析のプラットフォームの開発 |
兒島孝明 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
本研究において、重要な成果が得られているが、研究計画の遅延により一部の試験項目しか実施できなかった。原因は推定されており、継続して研究を実施することを期待する。 |
866 |
色素増感太陽電池用β-ジケトナートルテニウム錯体含有高分子色素の開発 |
松見紀佳 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
研究計画実施の達成度が高く、得られた成果も大いに評価できる。また、研究途中でインドの研究者と密接な連携の下、共同研究に発展でき、湿式太陽電池の特性評価が可能になったことは特筆に値する。一方、企業化や知的財産権の確保については、更なる検討を期待する。 |
867 |
酵母に見出した新規な寿命延長因子Ecl1ファミリーの解析と微生物産業への応用 |
饗場浩文 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
本研究により成果が得られ、産業上の応用展開の可能性を見出したことは評価される。今後の戦略次第では、企業化への可能性も期待できる。なお試験項目に一部未実施のものがあり、その点について報告書への記載が望まれる。 |
868 |
イネ科作物ソルガムにおける菌根誘導型養分トランスポーター遺伝子の同定と省エネルギー農業への応用展開 |
畑信吾 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
基礎生物学的性質の検討の段階であり、実用化にはもっと時間を要する。しかし、コンセプトは面白く、実用化を目指して長期的な研究の継続が望まれる。 |
869 |
改良型虫害抵抗性遺伝子の導入による耐虫性イネの創出 |
吉岡博文 |
名古屋大学 |
金子靖 |
名古屋大学 |
改良型虫害抵抗性遺伝子の効果が確認できず、当初の目標達成までには課題が多く残る結果となった。今後、課題設定や課題克服への検討を含め、更なる研究が求められる。 |
870 |
高卵黄輸送能を有するトリ化ヒト抗体の開発と抗体生産への応用 |
村井篤嗣 |
名古屋大学 |
森典華(玉谷典華) |
名古屋大学 |
当初の試験項目で問題が発生したことにより、一部データを取得できなかった。そのため、データが不十分で特許等の検討が遅れおり、企業化には時間を要する。しかし、原因が判明しているため、継続して試験を続けることが期待される。 |
871 |
ヒトにやさしい新世代スポーツ人工芝の開発 |
布目寛幸 |
名古屋大学 |
石山慎一 |
名古屋大学 |
当初の目標は達成し、ある程度の方向性が見出された。知的財産権確保に向けては具体的な検討がなされていないため、迅速な検討が必要と思われる。今後の進展次第で企業化の可能性にも期待が持てる。 |
872 |
組換え体MAPキナーゼ・キナーゼを用いた活性型MAPキナーゼの製造方法の開発 |
町田泰則 |
名古屋大学 |
井門孝治 |
名古屋大学 |
当初の目標はほぼ達成され、今後の商品化への道筋も示されており、特許出願も期待される。商品化も可能と思われるが、市場性と競合商品に対する優位性の検討が必要である。 |
873 |
葉緑体発光細胞を用いた環境調査キットの開発 |
松尾拓哉 |
名古屋大学 |
井門孝治 |
名古屋大学 |
本研究で葉緑体発光細胞を用いた環境調査という視点は貴重であり、有意義な研究であった。予定したデータや成果を得ており、早急に次のステップに進むべきである。今後は特許出願や企業との連携など、実用化に向けた検討が期待される。 |
874 |
病原性細菌の生育状態を安全にリアルタイム計測する装置 |
石浦正寛 |
名古屋大学 |
井門孝治 |
名古屋大学 |
本研究開発は実用価値が極めて高い。取得済みの特許等に基づいて試作機の作製に成功しており、企業への技術移転もなされた。素晴らしい成果である。早期の製品化を期待したい。 |
875 |
好熱性藍色細菌の複数遺伝子を効率的に操作する方法 |
小内清 |
名古屋大学 |
井門孝治 |
名古屋大学 |
一部未達成な試験項目もあるが、原因が明らかにされており、今後の目的達成に期待する。研究としては興味深いが、コスト面についても、他の方法と比較し検討することが、今後必要になると思われる。 |
876 |
高骨再生機能を付与した立体型不織布の開発 |
春日敏宏
←小幡亜希子 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
当初の試験項目を予定通りに終了している。また、特許出願に至っており、具体的な相手企業も定まるなど、今後の企業化への具体的な戦略が概ね示されている。今後は、報告書に記載しきれなかった、成功したとされる試料布の厚さデータや、写真等、具体的成果を基に更なる展開を期待したい。 |
877 |
安全な交差点車両走行を支援するカウントダウン情報システム開発 |
藤田素弘 |
名古屋工業大学 |
小澤理夫 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
現段階では基礎的な検討が中心であるものの、その達成度に関しては一定のレベルにあると判断できる。しかしながら、新たなシステムの提案にまで至っていない。企業化に向けた展望および知的財産権確保の期待度に関しては、今後の検討結果を待たざるを得ないと判断される。 |
878 |
準剛体回転流による高精密微粉分級における高処理量化法の開発 |
土田陽一 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
新規性のある技術を工業化へ向けて着々と発展させ、豊富なデータに基づき成果が得られた。研究中に新たなる問題を見出しており、今後の更なる研究に期待する。なお、特許については、学会発表前に出願し確保する等の配慮を求めたい。 |
879 |
商用電源駆動される高効率一定速モータ制御措置の開発 |
竹下隆晴 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
研究計画実施の達成度が高く、開発した制御法を実験とシミュレーション双方から確認できたことは大いに評価できる。課題申請時には想定していなかった高トルク起動に関する見通しがつくことで、企業化と特許権利化への可能性につながる。更なる予算措置のため、大学の産学連携部門との協力体制が望まれる。 |
880 |
金属触媒を含まないナノカーボン材料の合成と応用 |
曽我哲夫 |
名古屋工業大学 |
堀伸一 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
当初予定していた太陽電池の試作には至らなかったが、本研究で確立された技術は評価に値する。また、成果の一部は既に特許出願がされているが、引き続き申請の検討がされており、今後の進展に期待する。 |
881 |
チタン/生体高分子系新規傾斜機能材料の開発と生体材料への応用 |
渡辺義見 |
名古屋工業大学 |
小澤理夫 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
含浸率の高い材料の作製に成功しているが、完成品の強度試験などの材料評価にまでは至っていない。しかし、本材料が利用できる用途など、企業化の可能性は見いだせている。また、この製造手法についての特許も出願されており知的財産確保について十分配慮されている。 |
882 |
歯科用う蝕防止シーリングガラスの開発 |
春日敏宏 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
当初の試験についてはおおむね達成されている。人への臨床実験には種々のハードルを越えなくてはならず、少々時間がかかると思われる。シーリング材の歯質との接着という点についても、今後検討が望まれる。実用化には時間がかかるが、将来有望な研究である。 |
883 |
LED 信号機の可視光通信機能を活用した弱視者横断支援システムの開発 |
鈴木弘司 |
名古屋工業大学 |
小澤理夫 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
当初の予定よりも検証に時間を要したため、十分な成果が得られなかった。現時点では知的財産権に繋がる成果は得られていないが、今後の検討次第では知的財産権確保につながる可能性を有しているため、今後の研究に期待したい。なお、今後の研究においては研究開発の初期段階から、利用対象者の参画が望まれる。 |
884 |
無損傷構造を実現する機能性金属材料の複合による自己復元ダンパーの開発 |
後藤芳顯 |
名古屋工業大学 |
小澤理夫 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
当初目的を高く設定しすぎた嫌いがあり、予定していた試作までは至らなかったが、機能材料の試験は実施された。国際特許出願をしていて、具体的な戦略が示されおり、今後の展開が楽しみである。国際標準化技術となるよう、学会や国の機関への働きかけが望まれる。 |
885 |
近赤外線を利用した微生物検出システムの開発 |
吉野明広 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
研究計画が着実に実施され、目標数値以上の成果が得られている。また、実際の食品を使って本システムの有効性を確認できており、今後の進展が期待される。知的財産確保については、今後の新装置の開発に期待したい。 |
886 |
SH型SAW薄膜デバイスの開発と生体計測への応用 |
柳谷隆彦 |
名古屋工業大学 |
堀伸一 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
開発目標は達成されており、企業と連携して、市場調査を実施し、企業化の展望も評価できる。現状での市場規模は不十分としても、今後の発展は期待できる。知的財産権の確保の意識も高く、期待度が高く評価される。 |
887 |
Bi2Te3系を代替するホイスラー合金系ペルチェ素子材料の開発 |
西野洋一 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
当初目標に対して、一部、未達成な項目があり、今後の更なる研究が必要である。しかし、実用化を目指した技術課題が明らかにされ、企業との共同研究に結びついた点は評価できる。 |
888 |
ラセミ化しない安全なサリドマイドの開発 |
柴田哲男 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
当初目標を達成したと高く評価できる。得られた成果の特許出願も実施されており、実用化に向けた今後の展開に大いに期待が持てる。今後の研究により、催奇性の無いことが確認されれば、サリドマイドを使用するガン患者にとって福音となり、また、大変大きな市場が見込まれる。 |
889 |
体性感覚回復トレーニング装置の開発 |
森田良文 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
特許出願においては技術的新規性の不足が指摘されており、この点を抜本的に解消するための画期的な装置開発が必要と思われる。しかし、今回得られた結果をもとに、今後の計画が具体的に示されており、今後の研究継続に期待する。 |
890 |
関係型データマイニングに基づく統合的データ分析システムの開発 |
犬塚信博 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
当初目標に対して、ある程度の成果が得られており、今後に期待できる研究である。商用パッケージでは、操作性など周辺機能の充実が不可欠であるが、そのためには企業と連携する必要がある。既存の商用パッケージとの連携も含め、企業化の展望が明確となるよう、更なる検討が望まれる。 |
891 |
化学修飾カーボンナノチューブを正極とする新規色素増感太陽電池 |
川崎晋司 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
研究計画実施の達成度が高く、特筆すべき成果が得られている。今後は、大学の産学連携部門を中心に、企業化に向けた探索が必要と思われる。また、特性が優れたものについて、特許の検討を更に進めることが期待される。 |
892 |
切土および掘削地盤の合理的な健全性診断と対策工決定法の開発 |
中井照夫 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
当初の研究目標はほぼ達成されている。 企業化に向けては、他の事例への適用性の検討が待たれるが、企業との連携もされており、実用化に向けた期待ができる。 |
893 |
音声情報案内端末の公共空間における試験運用 |
徳田恵一 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
長期に亘る運用を通して、実用化のための知見が大いに蓄積されており、研究実施計画に対して特筆すべき成果が得られている。ただし、フリーソフトの提供による技術の普及に主眼を置いており、企業化及び知的財産の確保については検討が不十分である。コンテンツや運用の方法に関する周辺特許の取得については、その可能性の可否を検討することが望まれる。 |
894 |
ナノ構造・酸化物半導体を用いた高感度フォース・センサーの開発 |
市川洋 |
名古屋工業大学 |
小澤理夫 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
課題認識が正確であり、計画も妥当である。今後、実験による検証が必要な項目が多々あるが、必要な資源がタイムリーに注入されれば成功する可能性は大きいと思われる。 |
895 |
ホウ素錯体を組み込んだn型半導体の製造方法 |
小野克彦 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
基本的な化合物の合成、研究室レベルでのトランジスタ特性の評価は達成されている。共同研究中止のため、先の見通しが切断されてしまったことは残念であるが、今後の研究継続が期待される。 |
896 |
複数送受信アンテナを用いた超高信頼無線データ伝送方式の開発 |
岩波保則 |
名古屋工業大学 |
山田義憲 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
計画遂行に関して計算機シミュレーションによる方式設計で研究計画を上回る成果を挙げ、特許出願に関して申請段階で2件、本研究遂行時に2件の出願をしており特筆に値する。企業化に関しては、企業と共同研究をしており、今後の展開に期待する。 |
897 |
トップダウンプロセスの微細化に資するナノパターニングシステムの開発 |
田中正剛 |
名古屋工業大学 |
堀伸一 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
当初目標に対して、基本的な成果は得られている。実用化にはパターン形成面積の増大や均質化が必要であることを認識されているので、結果の再現性への継続研究と共に、知財財産の確保に向けて一層の努力が期待される。 |
898 |
大気圧プラズマを用いた低温高速加工処理システムの開発 |
木村高志 |
名古屋工業大学 |
堀伸一 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
当初の目標を達成し、実用化の可能性が見出され、企業との共同研究を検討するレベルに達している。今後、実用化の研究を進める中でプロセス特許や数値特許について、出願を期待したい。 |
899 |
新規希土類量子材料の低温熱光変換能の探索 |
田中清明 |
名古屋工業大学 |
山本豊 |
名古屋工業大学 |
本研究で最も肝心な発光実験が未達成であるが、目標はほぼ達成したと認められる。特許については出願中であり、企業との共同研究に関しても、積極的に展開されている。 |
900 |
オンラインショッピングにおいて商品を「手」で確認するシステム |
舟橋健司 |
名古屋工業大学 |
山田義憲 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
当初の試験項目が予定通り実施されたが、成果報告について、より詳細な記述が必要と思われる。関節の動きのセンサ検出に課題が残っており、解決に向けた今後の研究継続が望まれる。 |
901 |
次世代移動体通信の高精度等化手法の実現に関する研究 |
岡本英二 |
名古屋工業大学 |
山田義憲 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
理論やシュミレーションでは有用性が示され、特許出願もされている。しかし、実験による実証ができておらず、今後の研究により実証されるよう期待する。次世代モバイル通信であるので、特許は国際的に出すことが望まれる。 |
902 |
携帯ゲーム機版「ポリシーエクササイズ:数字あて」の開発 |
越島一郎 |
名古屋工業大学 |
山田義憲 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
当初の計画通り実施され、目標は達成されている。企業化については、体制について検討されているものの、今のところ見通しは立っていない。今後、共同研究企業の発掘も含め実用化への問題解決がされるよう、更なる検討に期待したい。 |
903 |
学習・記憶障害治療候補薬U-50,488類縁化合物の効率的新規合成法の開発 |
中村修一 |
名古屋工業大学 |
岩間紀男 |
名古屋工業大学 |
当初の試験項目を概ね達成できた。特許取得に向けて、具体的な戦略が示されている。当初の試験内容の一部が遅延しているが、今後、継続して試験を続ける状況にある。今後の戦略計画がうまく実現されれば、企業化も期待できる。 |
904 |
セレン原子を有する人工糖鎖の合成と酵素耐性のの評価 |
安藤弘宗 |
岐阜大学 |
杉本勝之 |
特定非営利活動法人バイオものづくり中部 |
当初の目的を達成するとともに、応用の道も開いた。特許出願を進めており、医薬品としての活用の可能性なども高いので、今後の産業化の推進に大いに期待したい。 |
905 |
室内環境において微生物(菌、細菌類)を簡単・高速・高精度に計測できる装置の開発 |
安田八郎 |
豊橋技術科学大学 |
野中尋史 |
豊橋技術科学大学 |
システムの統合化は未完成であるが、個々の目標に対する達成は認められる。空気清浄機の室内環境のモニタリング機能など商品の差別化の為のニーズは大きいと思われる。知的財産権の確保に向けた検討は進んでいるようであるが、企業化への展望はまだ十分とはいえず、今後の更なる検討が望まれる。 |
906 |
蛍光性有機色素を利用した油中水分分析システムの構築 |
加藤亮 |
豊橋技術科学大学 |
濱口康典 |
株式会社豊橋キャンパスイノベーション |
研究計画を予定通り実施され、興味深い結果も得ているが、目標達成には至らなかった。残された課題を克服し、目的を達成されるよう今後の研究継続に期待する。 |
907 |
高速・高精度注湯を実現する状態適応型自動注湯ロボットの開発 |
野田善之 |
豊橋技術科学大学 |
永森茂 |
豊橋技術科学大学 |
研究課題の目標が明確であり、シーズ技術に基づいた特徴のある課題である。社会的にも重要なテーマに対し、着実な研究成果が積み上がっており、実用化の可能性がさらに高まったと評価される。 |
908 |
医農薬品開発へ向けた有機分子へのフッ素導入法の開発 |
柴富一孝 |
豊橋技術科学大学 |
河合健 |
豊橋技術科学大学 |
当初の試験項目が予定通りに遂行され、学術上、産業上においても有益なフッ素導入法の確立は高く評価できる。基礎反応が確立できたことで、多くの有用物質、特に医薬品へ適用が考えられ、企業化に向けた具体的な取り組みと、今後の展開に期待したい。 |
909 |
酸化チタン殺菌皮膜の大気中高速成膜技術の開発 |
山田基宏 |
豊橋技術科学大学 |
濱口康典 |
株式会社豊橋キャンパスイノベーション |
本課題において、最も重要な成膜の目標値が達成できず、そのため殺菌作用の検討もできなかった。問題を克服するべく、今後のより一層の研究が望まれる。 |
910 |
テキストマイニングを用いた知財訴訟トレンド分析・判決予測システムの開発 |
増山繁 |
豊橋技術科学大学 |
白川正知 |
豊橋技術科学大学 |
計画通りの実験が行われ、予想以上の成果は得られている。知的財産権確保にも着手されており、今後の特許取得も期待できる。今後は、企業化に向けた展望を明確にされることを期待する。 |
911 |
磁気シールドが不要な超高感度SQUID磁気センサの開発 |
廿日出好 |
豊橋技術科学大学 |
冨田充 |
豊橋技術科学大学 |
報告書からは残念ながら初期的実験レベルに留まっていると判断せざるを得ず、当初の構想に対して十分な成果が得られなかった。ただ、特許の出願もされており、今後注目されるデバイス技術と思われるので、今後の研究成果に期待する。 |
912 |
ダイレクトインプリントリソグラフィによる高密度配線パターン形成技術の開発 |
柴田隆行 |
豊橋技術科学大学 |
冨田充 |
豊橋技術科学大学 |
提案技術により目標とする配線パターンが実現でき、企業との共同研究も実施されており、実用化への可能性が大いに期待できる。また、本研究途中で開発されたスタンプは重要な研究成果であり、知的財産権の確保が望まれる。 |
913 |
強い鏡面反射を有する金属表面の欠陥検査システムの開発 |
章忠 |
豊橋技術科学大学 |
永森茂 |
豊橋技術科学大学 |
当初研究目標は達成されたが課題も残った。自動車や家電など、工業製品における表面欠陥の自動検査への要望は大きい。使用現場の環境には多くの課題があるが、一つ一つ解決して実用化されるよう、今後の進展が期待される。 |
914 |
高機能性有機分子自動合成用高分子不斉触媒の開発 |
伊津野真一 |
豊橋技術科学大学 |
村田勝英 |
豊橋技術科学大学 |
当初の研究計画について、一部未達成の項目もあるが、本研究の成果は高く評価できる。企業からも注目されており、企業化の可能性が高いと考えられ、今後の研究継続による進展に期待する。 |
915 |
三次元物体の高精度な類似検索エンジンのの開発と応用 |
青野雅樹 |
豊橋技術科学大学 |
野中尋史 |
豊橋技術科学大学 |
研究計画が着実に実施され、期待された成果が得られた。今後の展開に大いに期待が持てる。企業化に向けた展望も明確であり、知的財産権確保も既に行われている。企業からのフィードバックを着実に得ながら研究が進展している点も評価に値する。 |
916 |
実用的な高速音声検索エンジンの開発 |
桂田浩一 |
豊橋技術科学大学 |
野中尋史 |
豊橋技術科学大学 |
計画された実験が行われ、良好な成果が得られている。ただし、企業化に向けた展望や知的財産権確保は未だ具体的ではなく、今後の課題として検討が必要である。今後の展開が期待される研究である。 |
917 |
企業業績分析のためのテキストマイニング技術の開発 |
酒井浩之 |
豊橋技術科学大学 |
野中尋史 |
豊橋技術科学大学 |
当初の目的をほぼ達成し、テキストマイニング技術について、意義のある成果が得られている。実用性までの見通しは示されていないが、今後、知的財産の取得や企業化への活動が必要とされる。 |
918 |
ボルト締結体の緩み評価診断を目的としたスマートワッシャーの開発 |
奥川雅之 |
愛知工業大学 |
杉山正晴 |
岐阜工業高等専門学校 |
当初の目標を達成し、特筆すべき成果があったと判断する。詳細な研究成果が示されているとともに、ビジネスフェアへの出展など、企業化を意識した研究が遂行された。解決すべき項目も多く残されているが、企業と連携した更なる研究により解決が期待される。また、既に関連特許を有しているが、それを超える特許の出願が期待される。 |
919 |
複数の磁極部を有する高推力な電磁比例バルブアクチュエータの試作研究 |
近藤尚生 |
豊田工業高等専門学校 |
橋本正俊 |
豊田工業高等専門学校 |
本研究は、研究計画に沿って着実に進められ、企業化に向けて次のステップに進む足がかりができた。しかし、知的財産権については検討されておらず、確保への取り組みが必要である。また、報告書の成果の記述について、より具体的なデータを示すことが望ましい。 |
920 |
新摩擦制御法を用いたサブナノメートル位置決め精度を有する装置開発 |
田中淑晴 |
豊田工業高等専門学校 |
橋本正俊 |
豊田工業高等専門学校 |
実験環境の不備により、目標とする成果には至らなかったのは残念である。除振台等により振動の影響を可能な限り除去することは、研究開始前に検討されるべきであった。しかし、興味ある成果も出ており、今後の実験環境の整備と研究継続が望まれる。 |
921 |
材料強度試験に基づいた土壁耐力推定技術の開発 |
山田耕司 |
豊田工業高等専門学校 |
橋本正俊 |
豊田工業高等専門学校 |
試験の過程において想定外の問題が生じ、追加実験が必要となった。そのため継続して検討を行う必要があり、当初目標の達成には至らなかった。今後の研究継続に期待する。なお、研究報告書については、より詳細な記述を求めたい。 |
922 |
携帯電話を利用した聴覚障がい者向け情報保障システムの構築 |
木村勉 |
豊田工業高等専門学校 |
橋本正俊 |
豊田工業高等専門学校 |
当初計画はほぼ達成できている。社会的に必要な研究課題ではあるが、研究開発内容はコンテンツの作成と評価実験であり、知的財産権の確保は難しいと思われる。したがって、今後の企業化に向けてどのような戦略でいくのか、十分な検討を求めたい。 |
923 |
アルミナナノファイバーにより安定化された高温耐熱性白金触媒の開発 |
尾崎利彦 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
渡村信治 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
予定していたデータが取得でき、次のステップに進む足がかりができた。本研究の成果により実用化が期待できるが、「触媒担持」と「触媒寿命」など課題もいくつかあると思われる。今後の研究継続と進展に期待する。 |
924 |
フッ素ゴムの気体透過低減コーティングの研究開発 |
池山雅美 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
渡村信治 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
試験項目を予定通り終了したが、当初の目標を達成することはできなかった。残された課題の克服に向けて、より一層研究されることが望まれる。 |
925 |
液滴の滑落性を向上させたガラスのはっ水/はつ油処理 |
穂積篤 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
渡村信治 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
目的とする表面を再現良く作成できたことは評価に値する。今後の研究において、耐久性の評価が実施され、また、実用化に向けて、大面積でも再現性よく目的の表面が得られることを期待する。 |
926 |
高耐食性・導電性ダイヤモンド状炭素膜の低温成膜と応用 |
中尾節男 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
山東睦夫 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
成膜の厚さや抵抗率の目標値は達成されているが、作製時表面温度の低温化と成長初期の微細構造制御が今後の課題となった。これらの課題克服に向けて、今後の更なる研究が必要である。 |
927 |
ナノポーラス材料を酵素固定化担体として利用する新規バイオリアクターの開発 |
加藤且也 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
渡村信治 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
本研究により得られた成果をもとに、企業や大学との共同研究に繋がっている点で評価に値する。なお、報告書については、当初の数値目標に対する結果や考察が、より詳細に記載されることが望まれる。 |
928 |
美味しく食べて健康維持ー酵素パワーを利用した画期的な健康維持法の普及をめざしてー |
佐々木誠人 |
愛知医科大学 |
杉本勝之 |
特定非営利活動法人バイオものづくり中部 |
一部実施されなかった試験項目はあるが、酵素の精製方法を確立できたことや、シュミレーションを駆使した方法は評価できる。一方、消化器系酵素への耐性など実用化に向けたターゲットをもう少し明確にされることが望まれる。 |
929 |
運転者の心拍・呼吸を用いた自動車運転時覚醒度維持・向上システムの開発 |
横山清子 |
名古屋市立大学 |
片山恵美子 |
名古屋市立大学 |
精度や個人差の課題が残されており、現段階では実用化に向けての課題は多く、今後一層の検討が必要である。しかし、本研究を基に企業との共同研究に繋がっており、実用化に向けた展開が期待できる。また、特許出願への積極的な検討も評価に値する。 |
930 |
高度光制御NOドナーを基にした生細胞用試薬キットの開発 |
中川秀彦 |
名古屋市立大学 |
片山恵美子 |
名古屋市立大学 |
所期の目標どおりの成果を得られ、今後の開発について企業との協議が進行していることは評価に値する。論文発表のために物質特許化ができなかったことは残念であるが、今後の技術移転に繋がることを期待したい。 |
931 |
強力な酸化反応性を有する強靱なRuポルフィリン担持高分子触媒の開発 |
樋口恒彦 |
名古屋市立大学 |
片山恵美子 |
名古屋市立大学 |
当初目指した高分子触媒に関する結果が得られ、試薬として特筆すべき成果が得らている。本研究の成果が、外国企業を始め多数の企業から関心を持たれていることも評価できる。知的財産権確立に関しては、企業との更なる共同研究により達成されることを期待する。 |
932 |
発蛍光型ヒスタグ標識試薬の開発と応用 |
梅澤直樹 |
名古屋市立大学 |
片山恵美子 |
名古屋市立大学 |
当初の試験項目はほぼ達成しているものの、目標に対して期待した通りの結果とはならなかった。しかし、研究過程で得られたポジティブな側面を、今後の研究に活かすことが望まれる。企業化に向けては、やや問題が生じているが、その解決法を検討すれば企業化への可能性も期待できる。 |
933 |
イオン性不純物への耐性を有するロバストな荷電コロイド結晶系の構築 |
豊玉彰子 |
名古屋市立大学 |
片山恵美子 |
名古屋市立大学 |
当初目標が達成され、また、新たな結晶化挙動も発見しており、実用化への応用が期待できる。得られた結果について投稿論文としては検討されているが、実用化及び知的財産についても今後の検討が望まれる。 |
934 |
耐塩性ラン藻のNa+/H+アンチポーター遺伝子を用いたストレス耐性エネルギー植物の開発 |
高倍昭洋 |
名城大学 |
松吉恭裕 |
名城大学 |
研究計画の項目は実施されたが、遺伝子導入された植物の収穫量、耐性については、時間を要するものであり、今後の研究継続により確認されることが望まれる。また、遺伝子導入植物については環境への負荷や影響などを閉鎖系環境下で確認し、慎重に評価されることが求められる。事業化を目指した共同研究も始まる予定で、今後の展開が期待される。 |
935 |
汚染土壌洗浄剤のテーラーメード水処理システムの構築に関する研究 |
田村廣人 |
名城大学 |
松吉恭裕 |
名城大学 |
研究計画実施の達成度が高く、当初目標に対し、特段の進捗、成果が得られた。知的財産権の出願もされ、企業化についても可能性が見出せた点は評価される。今後の展開に期待したい。 |
936 |
ヒトの免疫細胞グルカン受容体を用いた免疫賦活食品の探索と評価系の開発 |
氏田稔 |
名城大学 |
西村亮 |
名城大学 |
当初の研究計画に対して、未完成に終わっている項目もあるが、成功の見通しが十分にあり、今後、企業化、知的財産権確保の期待ができる。ヒト免疫細胞由来グルカン受容体を用いた評価方法は健康管理が求められる21世紀の社会では開発が望まれる研究になると思われる。 |
937 |
海鳥を用いた海洋環境の変動をモニタリングする手法の開発 |
新妻靖章 |
名城大学 |
西村亮 |
名城大学 |
蕪島での調査は満足のいくものであったが、今後、他海域との比較研究をする必要があろう。また、海洋環境変動は様々な側面を持っていると思われ、どの部分をモニターするかで、どれだけカバーできるかを明確にし、今後の技術展開につながるよう更なる研究が求められる。 |
938 |
イネに菌核病を引き起こすRhizoctonia属菌の菌種内多様性 |
稲垣公治 |
名城大学 |
西村亮 |
名城大学 |
本研究は菌核病菌の採取、解析であるが、計画に対して遅れが生じた。イネ菌核病菌の分類は大変な労力を必要とするが重要な研究であり、耐性育種や薬剤開発に重要な情報となるので、今後の更なる研究が望まれる。 |
939 |
製剤の肺内分布を考慮したsiRNA微粒子吸入剤開発 |
岡本浩一 |
名城大学 |
松吉恭裕 |
名城大学 |
当初掲げた研究目標を達成し、極めて有用性の高い方法であることを示せた点は高く評価される。本研究は世界的に先駆的な内容と考えられるが、今後、知的財産権の確保や企業化への取り組みが期待される。 |
940 |
吸入製剤のin vivo肺内送達度モニターシステムの構築 |
奥田知将 |
名城大学 |
西村亮 |
名城大学 |
当初の試験項目で、一部のデータを取得することができなかった。しかし、研究内容は臨床応用に近く、その成果は近未来に応用できると考えられる。今後、残された課題も少なくないが、更なる研究が望まれる。 |
941 |
高効率ポーラスSiC蛍光基板の開発 |
上山智 |
名城大学 |
松吉恭裕 |
名城大学 |
着眼点、研究計画が良く、課題の具体化が着実に行われており、独創性も高い。事業化へ進める可能性も高いと思われる。今後は、報告書に記載しきれなかった、作製条件の違いと蛍光特性の相関について、研究の更なる蓄積を図られることが望まれる。 |
942 |
少量多品種展開を可能とするビアプログラマブルデバイスの開発と実用化 |
吉川雅弥 |
名城大学 |
西村亮 |
名城大学 |
当初の研究計画において目標としていたGDS出力のインターフェース開発には至らなかったが、基本となる基礎研究についてはほぼ完了している。特許出願に期待できる高い成果を得ており、今後、実用化を目指し更なる研究に期待する。 |
943 |
高周波用マイクロ波誘電体材料とそのLTCCの開発 |
菅章紀 |
名城大学 |
松吉恭裕 |
名城大学 |
当初計画を部分的には実施できたものの、想定外の結果となり、実用化に適した解を見出したとは言い難い。しかし、進歩は認められる。知財化が可能な部分はあると思われるが、活用に繋がるかどうかは今後の展開次第である。今後に期待したい。 |
944 |
GSCIPによるリモート学内サービスの提供 |
渡邊晃 |
名城大学 |
松吉恭裕 |
名城大学 |
計画された実験などは実施されているが、実運用を行うことができなかったことで目的達成には至っていない。また、成果物の企業化に向けた展望や、知的財産権確保への取組がなされていない点も残念である。今後に期待される研究であり、更なる研究が望まれる。 |
945 |
温度差法を用いた持続的成長が可能な液相成長技術の開発 |
成塚重弥 |
名城大学 |
松吉恭裕 |
名城大学 |
基本的な試験データは取得でき、次のステップに進む段階に至っていると思われる。今後、実用化に向けては、小型装置での条件最適化ならびに素子試作、大型装置の試作、製品化、量産技術の開発へと展開されることが望まれる。 |
946 |
ニューロ・ダイナミックプログラミングによる最適保全システムの構築 |
大野勝久 |
愛知工業大学 |
山田義憲 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
現時点では当初計画のほぼ半ばであるが、今後のデータ次第では達成への期待が持てる。数理モデルを実際の生産工程に適用し保全最適化を図るには、現場技術者との長期に亘る共同研究が必要であり、現段階では、その出発点に立った段階に近い。今後に期待する。 |
947 |
溶解性アルミ含有物質を用いたアルカリ骨材反応の抑制方法の開発 |
岩月栄治 |
愛知工業大学 |
熊沢英博 |
愛知工業大学 |
研究計画は予定通り実施され、アルカリ骨材反応の抑制が確認された。しかし、その効果は無添加の場合と比較して差は小さく、また、溶解性アルミ含有物質の添加量、骨材の種類などによって変化するので、継続的実験・研究が必要である。企業と共同で特許出願を検討中であり、企業化、および知的財産権確保が期待できる。 |
948 |
色素結合法を用いる簡易尿タンパクセンシングシステムの開発 |
酒井忠雄 |
愛知工業大学 |
瀬野義隆 |
東海ものづくり創生協議会 |
概ね予定通り研究計画が実施され、目的の測定システムを構成したことは評価に値する。今後は、精度よく検出するために、測定条件などの検証や、測定限界を確認することによる本装置の優位性確認が必要となる。また、本研究の原理はすでに出願されているが、応用特許としての検討が期待される。 |
949 |
プロテインホスファターゼ2C活性化物質を用いた新規骨吸収抑制剤の開発 |
大西素子 |
中部大学 |
木本博 |
中部大学 |
当初の予想に反して、病態モデル動物で効果を示すことがでず、課題が残される結果となった。今後、基礎研究を支援する他制度などに応募しつつ、課題の克服に向けて研究を継続されることが望まれる。 |
950 |
遺伝子工学を用いたイタコン酸高生産糸状菌の開発 |
金政真 |
中部大学 |
山本良平
←古田昭男 |
中部大学 |
当初の計画の一部は期間内に実施できなかったが、難易性と不確定性の高い項目は達成されており評価に値する。なお、分子育種株の培養条件について、報告書に具体的な記載が望まれる。 |
951 |
線虫を用いた、有用タンパク質の新しい生産法の開発 |
三輪錠司 |
中部大学 |
牧野琢磨 |
中部大学 |
実施途中で企業からのコンタクトがあり、試験項目の重点を変更した。そのため一部実施に至らなかった試験項目があるが、商品化が期待できる。 |
952 |
木質・草本系バイオマス糖化の複合微生物系構築 |
倉根隆一郎 |
中部大学 |
岡島敏夫 |
中部大学 |
予定していたデータが取得でき、次のステップに進む足がかりができた。本研究の成果は木質系等バイオマスの資源化に大きな意義を持つ。知的財産権に関しては、基本特許のみならず周辺を含めた充分な措置が必要であろう。 |
953 |
人を感知するための小型レスキューロボット匂いセンサーシステムの開発 |
清水優 |
中京大学 |
鈴木勝也 |
中京大学 |
ほぼ計画通り研究が実施されたが、濃縮デバイスの小型・軽量化などの課題も残された。基礎的研究段階であり、現時点では企業化の可能性は低い。しかし、残された課題の克服が達成されれば、希望が持てる。今後に期待したい。 |
954 |
ヒトと類似した皮膚を持つモデル動物の樹立 |
飯田真智子 |
中部大学 |
山本良平
←古田昭男 |
中部大学 |
当初の試験項目について、ほぼ目標を達成している。モデルマウスがヒト皮膚モデルマウスとして使用できる根拠については、形態学的な試験にとどまっており、さらに生理学的、生化学的な評価が必要である。実用化に向けて、さらなる基礎データの集積と生理学的、生化学的な評価が求められる。 |
955 |
白髪モデル動物の開発;ヒトの白髪発症機構との類似性に迫る |
加藤昌志 |
中部大学 |
山本良平
←古田昭男 |
中部大学 |
当初計画した試験項目が予定通りに遂行され、次のステップに進む足がかりができている。特許出願も積極的であり、また、出願特許を基に、産学共同研究に発展していることは特筆するに値する。本研究で得られたモデルマウスは白髪予防、治療法の開発に利用できる可能性が大きく、発展性がある点で特に優れている。 |
956 |
窒化物半導体膜の高感度定量分析装置の開発 |
中野由崇 |
中部大学 |
岡島敏夫
←古田昭男 |
中部大学 |
目的とする装置を組み上げ、実際の半導体で実証できたことは、高く評価できる。今後の計画が極めて具体的に示され、実際にアクションもとられている。知的財産の確保を行い、具体的に企業化への可能性が見出されており、産業への応用等、今後の展開に期待したい。 |
957 |
任意の発熱分布を実現する面加熱デバイスの開発 |
平沢太郎 |
中部大学 |
牧野琢磨 |
中部大学 |
本研究成果により企業との共同研究、委託研究に繋がっており、企業化への大きな前進が期待できる。知的財産権に関しては、今回の実証及び評価に関連した出願は予定されていない。しかし、今後の研究の進展により、特許出願にも期待する。 |
958 |
リン酸塩ガラス系透明電気発熱体材料の開発 |
後藤英雄 |
中部大学 |
岡島敏夫
←小田中文雄 |
中部大学 |
申請時の目標を達成することはできず、新しいデータは得られていない。需要の大きさと差別性は理解できるが、技術難度が高く、今後も地道な研究を継続し、発見に繋がる基点を見出すことが望まれる。 |
959 |
超高純度GaAsエピタキシャル厚膜を用いた空間光変調器の開発 |
脇田紘一 |
中部大学 |
岡島敏夫 |
中部大学 |
部分的には良い成果が得られており、知的財産権については出願予定である。しかし、未着手な試験項目がいくつかあり、研究計画の達成度としては低い。残された課題が達成されるよう、研究継続が望まれる。 |
960 |
抗菌・超撥水性材料の開発と応用 |
山内五郎 |
大同大学 |
清水 孝純 |
大同工業大学 |
コスト、性能、耐久性の基準が不明であるが、実用化のためには、それらに関する検討が必要である。今後はそれらを検討しながら、研究を続けることが望まれる。 |
961 |
高感度ねじり振動型MEMS赤外線センサ |
佐々木実 |
豊田工業大学 |
後藤文夫 |
豊田工業大学 |
新しい構想のデバイスであり、今回は基礎的実験レベルからのスタートであったが、研究成果の展開、実用化を目指しており、大きな波及効果が期待できる。知的財産権の確保についても配慮されており、今後の展開が期待される。 |
962 |
高効率スローライト生成を利用した全光バッファメモリの開発 |
鈴木健伸 |
豊田工業大学 |
後藤文夫 |
豊田工業大学 |
基礎的な成果は十分に得られたと言えるが、最終目標の達成に至らなかったのは残念である。基本原理は達成されており、さらなる研究継続により、企業化の可能性が期待できる。また、出願には至っていないが、特許出願に値する技術成果は得られている。 |
963 |
有機薄膜太陽電池用新規高性能ドナー・アクセプター材料の開発研究 |
融 健 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
大森茂嘉 |
(財)名古屋産業科学研究所 |
当初期待した成果までは得られていないが、想定外のフッ素溶媒の効果確認など、新たな知財の可能性は期待できる。今後、残された課題の克服に向けて、更なる研究が望まれる。 |
964 |
快適空間創造用バイオフィルタの開発と応用 |
森川豊 |
愛知県産業技術研究所 |
齊藤秀夫 |
愛知県産業技術研究所 |
当初の計画をほぼ達成されているが、実際に利用できる場所を想定したフィルタの構築や、具体的な企業とのつながりまでは至っていない。特許取得の検討は不十分であり、今後の出願に向けた検討が期待される。 |
965 |
グレージングへの応用を目指した重合開始剤フリーの紫外線硬化型樹脂の開発 |
藤原梨斉 |
愛知県産業技術研究所 |
齊藤秀夫 |
愛知県産業技術研究所 |
研究計画の試験項目を予定通り終了し、目標をほぼ達成した。企業化および知的財産権確保の点では、可能性が見出された段階であり、今後、進展が望まれる。 |
966 |
無機・有機繊維複合化不織布の機能性発現に関する研究 |
山田卓司 |
愛知県産業技術研究所 |
齊藤秀夫 |
愛知県産業技術研究所 |
当初の試験項目を予定通り終了し、目標をほぼ達成した。しかし、企業化および知的財産権確保の点では、可能性を見出した段階に留まっており、今後の進展に期待する。 |
967 |
X線照射を利用した可逆性着色ガラスの開発 |
福原徹 |
愛知県産業技術研究所 |
菅沼 幹裕 |
愛知県産業技術研究所 |
提案課題の目標に対して成果は十分得られているが、具体的製品への応用に対する検討があれば、更に優れた成果となったと思われる。本研究は将来性に期待が持て、今後、研究継続による進展が望まれる。 |
968 |
麹菌を活用した生理活性タンパク質の効率的生産システムの構築 |
北本則行 |
愛知県産業技術研究所 |
菅沼 幹裕 |
愛知県産業技術研究所 |
本研究の戦略はユニークであり、当初の目標を達成し、次のステップに進む足掛かりが得られた。知的財産権の確保も十分に期待でき、今後の戦略次第で企業化への期待が持てる。 |
969 |
果汁飲料の低アレルゲン化 |
近藤徹弥 |
愛知県産業技術研究所 |
菅沼 幹裕 |
愛知県産業技術研究所 |
本研究は実用性が高く、シーズ発掘試験のモデルと言えよう。当初目標としていた研究成果が得られ、今後は実用化に向けた課題や目標をより明確にされることが望まれる。 |
970 |
低温焼成可能なステアタイト含有強化磁器の開発 |
林直宏 |
愛知県産業技術研究所 |
菅沼 幹裕 |
愛知県産業技術研究所 |
多くの実験データをもとに、強化磁器の開発に対して当初目標は十分に達成されている。陶磁器業界期待の新規技術といえ、地元企業と実用化試験の実施が予定されており、実用化への可能性にも期待が持てる。 |
971 |
ロボット用衣服の開発 |
堀場隆広 |
愛知県産業技術研究所 |
齊藤秀夫 |
愛知県産業技術研究所 |
短い研究期間の中で、布地の縫製から人検知の実験まで、ほぼ計画通り実施されたことは評価できる。今後は製作した布地と人検知能力との解析が必要と思われる。 |
972 |
絞り技法を応用した立体構造物の製造支援ソフトの開発 |
福田ゆか |
愛知県産業技術研究所 |
齊藤秀夫 |
愛知県産業技術研究所 |
目標に対しての成果が着実に達成されており、伝統工芸である絞り技術をIT化で広く利用できるようにしたことは素晴らしい。様々な面で利用価値が高いと思われ、また、地元企業と共同開発中であり、今後の展開に期待が持てる成果である。 |
973 |
機能素材組み込みのための立体空間を有するからみ織り技法の開発 |
大野博 |
愛知県産業技術研究所 |
齊藤秀夫 |
愛知県産業技術研究所 |
開発した「からみ織り技法」を用いて、安定した立体空間を実現させたことは大いに評価される。企業化には、実際に大量生産等の効率化面も考慮しなければならず、研究成果発表会、展示会、技術相談等を通じて、実用化が図られることが期待される。 |
974 |
イチゴ苗重要病害を1時間で診断できる技術の開発 |
黒柳悟 |
愛知県農業総合試験場 |
野口正樹 |
NPO法人東海地域生物系先端技術研究会 |
所期の目標通りの成果を得たと評価できる。しかし、感染苗から簡易にDNAを抽出する方法が検討されていない。現場で使える診断キットを構成するパーツであり、早急に検討し、診断キットの概略の構成を決めることや、この段階で特許の検討が必要と思われる。 |
975 |
トランスジェニック動物マーカーの開発と応用 |
木下 専 |
名古屋大学 |
武野彰 |
名古屋大学 |
当初の試験項目で問題が発生したが、解決策が見出されている。実施がやや困難な研究であるかと思うが、問題を克服するべく、継続して試験を実施することが期待される。 |
976 |
胚性幹細胞を用いた新規遺伝毒性スクリーニング系の開発 |
岡本 誉士典 |
名城大学 |
西村亮 |
名城大学 |
申請者の所属変更により、開発環境が大きく異なった点は配慮すべきではあるが、当初の試験項目の少なからぬ部分が実現されなかったのは残念である。今後、当初の試験項目や目標を達成すべく、更に研究されることが望まれる。 |