広島県
平成11年度〜平成15年度
連携拠点機関
(財)ひろしま産業振興機構

代表 秋山 巖

森下 強

島筒 博章
活動方針 「材料」「通信・情報」「バイオ・健康・ライフ」「環境・エネルギー」「生産技術」の5つの重点領域について、大学等の研究成果を掘り起こして育成し、実用化につなげていく活動を行いました。 また、特許出願相談等を通じて大学研究者の特許化意識の向上を図るなど、大学等の研究成果の特許化について積極的な支援を行いました。
育成試験の成果
骨・軟骨組織の再生療法
研究シーズ/加藤 幸夫(広島大学)
実施機関/広島大学
骨・軟骨組織の再生を必要とする関節症等の自家移植治療法確立のため研究を行い、軟骨誘導遺伝子が軟骨分化に関与することが判明しました。平成12年度の新規事業志向型研究開発成果展開事業に採択され、平成15年4月にベンチャー企業「(株)ツーセル」が設立されました。
チップ固定化DNAの特異的蛍光色素ラベリング法
研究シーズ/高橋 浩二郎(広島国際大学)
実施機関/広島国際大学
DNA塩基配列を自動的に解析できる新規装置の開発を目的として、マザーチップから解析型DNAチップを作成し、同チップ上DNA断片の非固定末端側塩基中の水酸基に蛍光色素をラベリングする技術を確立しました。研究成果活用プラザ広島の、事業化のための育成研究課題に採択されました。
研究成果活用プラザ広島研究室
研究成果活用プラザ広島研究室
ナノ構造化グラファイトの高機能化
研究シーズ/藤井 博信(広島大学)
実施機関/広島大学
水素を多量に吸蔵する材料の開発を目指したところ、水素中でグラファイトをナノ構造化することで、従来の水素吸蔵合金の3倍以上に相当する7.4mass%の水素を吸蔵することを発見しました。国内外の自動車メーカー等から関心が寄せられています。
ミリング容器への黒鉛充填作業
ミリング容器への黒鉛充填作業
圧電材料を用いた亀裂診断装置
研究シーズ/藤本 由紀夫(広島大学)
実施機関/広島大学
実構造物に亀裂が発見された場合の亀裂の強度評価方法として、圧電材料をセンサーとして用いて応力拡大係数を現場測定する方法を開発しました。この方法は、大型の装置を必要としない、危険度を予知する診断技術として有用です。
圧電材料を用いた亀裂診断装置
圧電材料を用いた亀裂診断装置
太陽電池式LED発光型道路標識用集積回路
研究シーズ/田中 武(広島工業大学)
実施機関/広島工業大学
消費電力を大幅に低減できる、太陽電池式白色LED発光型道路標識用のLED点灯制御回路を開発し、太陽電池による完全自立型の内照型道路標識を実現しました。この技術を用いた道路標識は、実用化に向け、省エネ効果を高速道路等で実地検証しているところです。
次世代LSI技術対応好環境性無電解銅メッキ技術
研究シーズ/新宮原 正三(広島大学)
実施機関/広島大学
広く電子部品の実装配線に利用され、今後のULSI微細配線形成等にも実用化が期待される無電解銅メッキ技術において、発癌性を有する等の問題があるホルムアルデヒトを還元剤として用いない方法で、ULSIの高品質な微細銅配線を形成する技術を確立しました。
無電解ボトムアップ銅メッキによる100nmホールの埋め込み堆積
無電解ボトムアップ銅メッキによる100nmホールの埋め込み堆積
抗体遺伝子を導入した形質転換体植物
研究シーズ/新美 善行(広島県立大学)
実施機関/広島県立大学
抗体遺伝子(エイズウィルス蛋白質を破壊する遺伝子)を植物に導入・生産させて新規植物を作出しました。これを食することにより、エイズや胃潰瘍の予防、治療への応用、併せて長期栽培、鑑賞が可能な展開のはかれるベクターを見出しました。
高齢者の健康管理と安全生活支援システム
研究シーズ/ 米澤 良治(広島工業大学)
実施機関/ 広島工業大学
高齢者に肉体的、精神的負担をかけず健康管理と安全生活を支援する小型携帯システムを開発しました。本システムは衣服上から呼吸、姿勢、行動等の長時間身体活動の記録を行うと同時に、身体異常を検出した場合に緊急通報を行います。
 
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