愛知県
平成11年度〜平成15年度
連携拠点機関
(財)科学技術交流財団

代表 小坂 岑雄

鈴木 勝也

瀬野 義隆

松吉 恭裕
活動方針 愛知県科学技術推進大綱において、「環境・福祉・医療」に関わる科学技術の戦略的推進が重点項目として掲げられています。この分野における独創的研究開発を企画・促進し、科学技術の振興と新産業の育成を図ります。
育成試験の成果

高剛性・高ダンピング化を目的とする新規セラミック複合材の開発
研究シーズ/ 太田 健一(京都工芸繊維大学)
実施機関/ (株)INAX
高剛性と高ダンピング性という、相反する特性を有する材料は音響・医療機器や高精度加工機械等の構成部材として今後重要と期待されています。本研究では、セラミックスと高分子の複合化による、簡便・低コストなプロセスでの新規材料開発を試み、基礎的な知見を見出しました。
ハイブリッド型人工網膜
研究シーズ/ 八木 透(元名古屋大学)
実施機関/ 名古屋大学
ハイブリッド型人工網膜とは、視覚系中枢神経を電気的に刺激して、失明者の視覚機能を回復させる人工眼のことです。そこで軸索伸長に関係する各種タンパク分子の濃度勾配を人工的に作り、半導体素子上に培養した神経細胞の軸索伸長を人工的に制御して神経回路を形成させる技術の開発を目指しています。平成13年度NEDO医療福祉機器技術研究開発事業に「人工視覚システムの研究開発」が採択されました。
有機EL用低コスト・低抵抗透明電極フィルムのガスバリア性向上に関する開発
研究シーズ/ 森 竜雄(名古屋大学)
実施機関/ 東海ゴム工業(株)
次世代ディスプレーや電子ペーパーとして、フレキシブルで大面積な有機ELの開発が活発に行われています。これに供する透明電極は低抵抗と高ガスバリア性が要求されており今回独自の低コスト低抵抗透明電極を用い、各種ガスバリア材を評価、改良の方向を見出しました。
加速度センサを用いた高齢者転倒モニターの開発
研究シーズ/ 田村 俊世(国立中部病院長寿医療研究センター)
実施機関/ 国立中部病院長寿医療研究センター
高齢者の転倒・転落は、骨折や寝たきりを招く原因となります。転倒予防の訓練や転倒の原因を調査することを目的に、転倒前後の3次元の加速度データと時刻を自動記録する歩数計サイズのモニタを開発しました。試作器を国際福祉機器展に出展し好評を得ました。
指紋認証アルゴリズムの半導体化
研究シーズ/梅崎 太造(中部大学)
実施機関/(株)ディー・ディー・エス
画像処理技術の指紋認証アルゴリズムヘの適用研究を基に、シミュレーションによるパラメータの最適化と、指紋の特徴量抽出機能、照合機能を半導体回路としての実装および評価を行い、超小型半導体指紋センサに適応するアルゴリズムの半導体化が可能になったことで商品化されました。
高齢者・障害者のための健康支援遊具の開発
研究シーズ/山本 光男(愛知県産業技術研究所)
実施機関/旭ゴム化工(株)
高齢者や障害者、療養中の方を対象に、楽しみながら指の運動ができる装置を開発しました。装置に内蔵された音楽を指の動きに連動させて演奏することができます。車椅子に乗った方、寝た状態の方でも手軽に利用することができるよう、軽量・コンパクトで手に簡単に装着できることを開発のポイントにしました。
「きら」粘土を利用した造粒物使用舗装工法及び透水性ブロックの開発
研究シーズ/大森 峰輝(豊田工業高等専門学校)、不二門 義仁(愛知県産業技術研究所瀬戸窯業技術センター)
実施機関/増岡窯業原料(株)
セメント等の硬化材と骨材その他を混合・造粒し、硬化前に道路などの表層部に敷き、押さえて固める舗装法と、未利用窯業原料キラを活用し、同様の造粒物を成型した舗装ブロックを開発しました。造粒物間・同内部に微細空隙を生成させ、従来技術にない透水性、保水性を同時に得ることができました。
対麻痺者の歩行再建システム
研究シーズ/才藤 栄一(藤田保健衛生大学)
実施機関/藤田保健衛生大学
対麻痺者の現実的歩行再建を成立させるため、新しい内側系ハイブリッドシステムの実用化を目指し、股関節,膝関節の可動性を持たせた装具の試作・評価しました。
 
地域の紹介へ戻る