岐阜県

平成10年度〜平成13年度
拠点機関
(財)岐阜県研究開発財団

科学技術コーディネータ 
柴田 勝喜 
活動方針 岐阜県が標榜している「研究開発立県」を目指して、情報・加工・環境・福祉等の新産業分野における独創的研究開発を企画・促進するとともに、産学官連携をより強化し、「岐阜県科学技術基本戦略」に基づく「活力とゆとりある質の高い生活」の実現に向けて、科学技術の振興の一層の促進を図りました。
可能性試験の成果

バッチ式マイクロ波焼成炉
研究シーズ/ 佐藤 元泰(核融合科学研究所)、
岐阜県セラミックス技術研究所
2.45GHz帯のマイクロ波によるセラミックスの均一な焼成は難しいと考えられていましたが、今回、この定説を覆す研究が行われ、工業用として広く使用されている2.45GHz帯マイクロ波焼成の実用化の道が開けました。断熱法の改善が鍵であり、世界初のバッチ式マイクロ波焼成炉を完成、陶磁器の均質大量生産、電子部品等ファインセラミックスの短時間焼成に成功しました。窯業のエネルギー消費を数分の一に減らす可能性に道を開きました。
マイクロ波焼成炉 マイクロ波焼成炉で
焼いた製品
大型平面放電管作製装置
研究シーズ/ 河邊 隆也(筑波大学 助教授)
実施機関/ レシップ(株)
従来の平面放電管は扁平な構造で、内部ガス圧力が低いため大型化すると大気圧との差により破損し、大型表示器のバックライトには使用できませんでしたが、放電管内外の圧力差をなくしたことにより、十数インチ(A4サイズ相当)の平面放電管を作製することができます。
A4サイズの平面放電管の外観
リサイクル材を用いたポーラスコンクリート版
研究シーズ/ 六郷 恵哲(岐阜大学)
実施機関/ 昭和コンクリート工業(株)
再生骨材を用いたポーラスコンクリートを鉄筋コンクリート(RC)部材あるいはプレストレストコンクリート(PC)部材との合成構造とすることにより、環境負荷低減を実現させながら力学的な性能をも満足する部材を開発しました。
ポーラスコンクリート複合版断面
地震危険度・設計用地震動の高精度評価システム
研究シーズ/ 杉戸 真太(岐阜大学)
実施機関/ 岐阜大学 工学部
歴史上の記録に残されている被害地震データと活断層データを組み合わせた最新の地域地震危険度解析法を用い、中部地域全域において適用できるよう、データベース化し、任意地点での危険度評価と設計用地震動算定が簡便かつ的確に行えるシステムを開発しました。
震度分布推定結果〜東海地震〜
ネットワーク構築
岐阜大学との連携強化
岐阜県と岐阜大学は、産学官連携協力体制を強化するため、平成13年4月から平成16年3月まで(財)岐阜県研究開発財団職員を岐阜大学地域共同研究センター(現:産学官融合センター)内リエゾンオフィスに駐在させました。現在、財団職員は、コーディネータとして、企業ニーズと岐阜大学が有する研究シーズを発掘し、リエゾンオフィスを中心にコーディネート活動を積極的に実施し、これまで双方が独自に行っていた産学官連携事業を共働で積極的に展開しています。※「共働」とは、「共に働く」の造語。
プロジェクト創出研究会
大学等が保有する研究シーズを産学官による共同研究開発により、新技術、新商品、新事業につなげることを目的に、プロジェクト創出研究会−研究シーズ保有者を核とした、複数の岐阜県内の企業を含む産学官からなる研究会−の設立・育成・活動等に関するコーディネートを行うとともに、活動経費の一部を支援します。
 産学技術ゼミナール
大学等の講師による少人数の技術者・研究者出会いの機会、ベストパートナー確保のチャンス、技術の融合化、技術課題解決の手がかり作りとなる技術講演会です。
ラボ・ゼミナール 場所:岐阜大学
研究開発支援データベース(CD-ROM)の作成

財団主催の技術講演会の資料集を検索可能なデータベースとしてまとめ公開しています。

 
地域の紹介へ戻る