青森県

平成10年度〜平成13年度
拠点機関
(財)21あおもり産業総合支援センター

科学技術コーディネータ 
鍋谷 祐夫 
活動方針 青森県産業科学技術振興指針で示された重点研究開発分野を中心に、新事業や新産業の創出を図るため、産学官のネットワークを形成し、企業に対し、共同研究を含めた研究開発から販路拡大まで総合的な支援を行う産業コーディネート機能の構築に取り組みました。
可能性試験の成果

ウッドセラミックスを応用した高周波電磁シールド建材
研究シーズ/ 岡部 敏弘(青森県工業試験場)
実施機関/ 三興電子工業(株)
有害電磁波に対する電磁波シールド材は各種開発、実用されていますが、エコマテリアルであるウッドセラミックスも現在までの各研究者の研究報告から電磁シールド材として有望であると報告されています。そこで形状的な応用範囲の広いウッドセラミックスの粉体を使用した電磁シールド材の開発研究を行いました。
コンデンサー用電極としてのウッドセラミックスの展開
研究シーズ/ 岡部 敏弘(青森県工業試験場)
実施機関/ (有)イー・エム・エム
ウッドセラミックス(素材:バンブー)を賦活処理することにより、コンデンサー用電極としての活用の可能性が高まりました。廃材を活用するウッドセラミックスの地場企業への貢献の一環ともなり、より安価な電極素材として展開中です。初期的なコンデンサー機能は生み出したが、天然素材を用いるため含有不純物が多く、これの低減化を図りさらなる機能向上と持続性を研究中です。
作物病害診断試薬
研究シーズ/ 青森県グリーンバイオセンター
実施機関/ 東北化学薬品(株)
作物病害の診断は、専門研究機関で行われ、判定まで数日間を要していました。農林水産省農業研究センターで開発(特許取得)された迅速免疫ろ紙検定法を基に、誰でも圃場で短時間に正確な診断ができるキットを作成し、商品化に向けた研究を進めています。
木質系クッション材料
研究シーズ/ 安田 守雄(青和機工)、青森県工業試験場青森木工分場
実施機関/ 下北ヒバ工芸企業組合
青森ヒバの端材からカール状の木毛を製造し、これを不織布で包み込むことでクッション効果や吸放湿性に優れ、ヒバの香り豊かな木質系のクッション材料を開発いたしました。介護現場での有効性や生活雑貨分野のエコ商品として現在研究中です。
ネットワーク構築
ウッドセラミックス・セパレータ電極固体高分子型燃料電池
研究シーズ/ 岡部 敏弘(青森県工業試験場)
実施機関/ (有)弘前機械開発
木質廃棄物利用超硬度多孔質炭素材の高電導複合材質リブ付セパレータ&電極を開発したが、その複雑な硬質金型切削は特に厳しいので、鋳造成型し賦活・触媒担持・焼成技術の開発によって物理的化学的に安定な個体高分子型燃料電池の極めて安価な製作に成功しました。
中小型風力発電システム
研究シーズ/ 力石 國男(弘前大学)
実施機関/ (株)西衡器製作所
風力発電システムを構成するにあたり、ダブルインバース方式によるブレードセット、ローター、トランスミッション、発電機の各部について独自性ある設計を行い、特に前後ロータリーセットによって最適風向に制御され、かつ倍速発電機駆動によって効率化が得られました。
青森県研究シーズデータベース(CD−ROM)の作成
可能性試験の実施テーマ、研究委託事業で採択された研究テーマ等の研究シーズをデータベース化し公開しています。
コーディネート研究会
新技術コーディネータに対し、コーディネート活動に必要な情報提供、助言を行っています。
 
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