群馬県

平成9年度〜平成12年度
拠点機関
群馬産業技術センター〔旧群馬県工業試験場〕

科学技術コーディネータ 
青木 三策 
活動方針 産学官共同の研究開発により基盤加工技術の高度化を図り、群馬県の主力産業である「モノづくり」分野を世界のマザーファクトリーとなるよう活性化すると共に、エネルギー・環境・化学・地場産業関連の技術開発も併せて行いました。
可能性試験の成果

薄板のインクリメンタル・微細成形加工装置
研究シーズ/ 早乙女 康典(群馬大学)
実施機関/ 群馬大学
マイクロマシン等における微小部品の多品種少量生産を目的として、逐次成形加工(インクリメンタル・フォーミング)法を板厚0.1mm以下の極薄板に適用しました。本装置は走査電子顕微鏡内で作動可能です。
有機物汚濁排水の高度処理装置
研究シーズ/ 尾崎 益雄(前橋工科大学)
実施機関/ 前橋市水質浄化センター
本装置は前橋市の水質浄化センターに設置されており、オキシデーションディッチ法により二次処理(一時処理は沈殿池)された処理水を原水とし、本装置で処理した水を最終沈殿池を通し、市の二次処理槽から放流しています。
超耐熱合金切削における工具異常診断技術
研究シーズ/ 久米原 宏之(群馬大学)
実施機関/ 群馬大学
協力機関/ 共和産業(株)
航空機部品用超耐熱合金を切削中の仕上げ面の凹凸状態の変化をFFT解析することにより、工具の摩耗や破損による切削状態の判定が可能であることが判明し、切削の異常診断技術として加工システム管理に適用できます。
難削材の切削加工における工具
セラミックス−金属接合用界面挿入材
研究シーズ/ 伊藤 勲(群馬大学)
実施機関/ 群馬大学
協力機関/ (株)大西ライト工業所
いかなるセラミックス−金属の組み合わせでも接合可能とする界面挿入材としてAl-0.5Sn合金を開発し、加熱・加工して拡散接合を行うことにより、大気中の処理が可能、異種金属同士の接合も可能、耐熱性の向上も有望で、その上経済的です。
C/Al-0.5Sn(873K-7.2ks-2MPa-9μm)真空中C側破断面
CAEによる冷間鍛造円筒部品の精度向上
研究シーズ/ コガックス(株)
実施機関/ コガックス(株)
協力機関/ 群馬大学
CAE(有限要素法)を利用し、冷間鍛造の加工中の金型の応力と変形を推定し、変形した状態で希望の形状になるように金型を設計・製作する技術を確立し、冷間鍛造円筒部品の寸法・形状精度向上策として実用中です。
冷間後方押し出し加工の応力分布解析例
省エネルギー建築に応用する熱交換器
研究シーズ/ 関口 正男(前橋工科大学)
実施機関/ 前橋工科大学
協力機関/ (有)糸仙、(株)加藤土建
深さ3mの地中に設置した熱交換器に外気を導入し、冬は暖房に、夏は冷房と除湿に利用する安価でクリーンな室内環境を実現する装置を開発し、実用化の実験中です。
熱交換器の給、排気温測定
表面修飾による防臭機能の高い木炭
研究シーズ/ 大谷 朝男(群馬大学)
実施機関/ 群馬大学
協力機関/ 南牧村森林組合
間伐材やおが屑から作った安価な粉体に化学物質を吸着させて消臭材とする技術を開発しました。使用後は肥料としても使うことができます。
試剤担持粉炭、粉炭入袋と、それを装填した試作消臭装置
ネットワーク構築
技術シーズデータベース

大学をはじめとする県内の公的研究機関の研究者に対して調査を実施し、技術シーズを作成しました。

 
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