静岡県

平成8年度〜平成11年度
拠点機関
(財)浜松地域テクノポリス推進機構

科学技術コーディネータ 
吉田 勝治 
活動方針 産学官連携の強化、大学の所有するシーズの活用により、中小・中堅企業の技術開発事業の展開を図る。TSS(テクニカルサポートシステム)の地域展開を図り、コーディネート機能の定着を目指しました。中小企業の技術開発リスクの軽減のため、国・県・事業団等の各種制度の活用・橋渡しを積極的に行いました。
可能性試験の成果

プラスチックナット送りねじ
研究シーズ/ 大塚 二郎(静岡理工科大学 教授)
実施機関/ 静岡理工科大学
協力機関/ ケーエスエス(株)、NTN精密樹脂(株) 他
1ナノメータの分解能と精度で高速位置決めを達成。その過程で安価で小振動プラスチックナット送りねじを開発しました。「微小変位特性測定装置及び微小変位特性測定方法」で特許を出願しました。
ロータリエンコーダの高精度校正システム
研究シーズ/ 益田 正(静岡理工科大学 教授)
実施機関/ 静岡理工科大学
協力機関/ 榎本工業(株)、東芝機械(株) 他
ロータリエンコーダを0.1秒の精度で校正できるシステムを開発しました。このシステムにより、高精度な基準を用いずに各種エンコーダの全目盛を高精度かつ全自動で校正できます。
シリコンウエハ用超精密横型鏡面研削盤
研究シーズ/ 大塚 二郎(静岡理工科大学 教授)
実施機関/ 先生精機(株)
小型で高剛性を目的とした横型構造の超精密鏡面研削盤を開発しました。1ナノメートル分解能での研削切り込み制御と高精度制圧空気スピンドル搭載により、シリコンウエハ(6インチ)表面を超精密研削することが可能となりました。平成11年度独創的研究成果育成事業において「ニュータイプの横型超精密平面研削盤モデルの試作」が採択となりました。
ワイヤレスシステム「PULSNET」
研究シーズ/ パルステック工業(株)
実施機関/ パルステック工業(株)
協力機関/ 浜松工業技術センター 他
電磁波やノイズが飛び交うオフィスや工場等の環境下で、デジタルデータを高品位、高セキュリティで伝送するSSワイヤレスシステムを開発。さらに、小型化、低価格化を実現させ「PULSNET」として商品化しました。
ネットワーク構築
生ゴミ分別リサイクル装置
研究シーズ/ 東洋クリーン化学(株)
実施機関/ 東洋クリーン化学(株)
協力機関/ 沼津工業技術センター
生ゴミを有機肥料の原料として有効利用するために、生ゴミ中の非発酵性夾雑物と発酵性の有機成分を自動分別し、好熱性微生物により、分別された有機成分を良質な液体肥料に交換します。平成12年度に特許を出願しました。平成12年度独創的研究成果育成事業において「生ごみ自動分別装置と液体肥料化」が採択となりました。
田子の浦の底泥・下水汚泥・PS灰の再生・再利用
研究シーズ/ 佐々木 雅美(東海大学 教授)
実施機関/ 東海大学 開発工学部
協力機関/ 高木産業(株)、馬淵建設(株) 他
田子の浦の底泥や下水汚泥、ペーパースラッジなどの廃棄物を再利用することを目的に、高温混合焼結処理を行い、建設資材や道路資材など強度を必要とするものや植栽用培地への再生が可能となりました。平成12年度に特許を出願しました。
地域研究者データベース
地域の理工系大学の研究者の情報を拠点機関(浜松地域テクノポリス推進機構)のホームページで公開し、産学官連携の推進に役立てています。
●URL http://www.hamatech.or.jp/db.html
先端精密技術研究会
地域における精密技術の必要性や技術情報の収集を求める企業の要望により、産学官の研究者が先進的な技術を共に学び、情報の交換を行う研究会を設立しました。現在法人会員75社、個人会員11名。
 
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