広島県

平成8年度〜平成10年度
拠点機関
(財)ひろしま産業振興機構〔旧(財)広島県産業技術振興機構〕

科学技術コーディネータ 
高崎 宗利 
活動方針 「広島県における科学技術振興の基本方向」に基づき、地域産業の創造的革新や、基礎的・先導的研究開発の推進等を行うために、地域研究開発のネットワーク化や地域シーズの発掘に努めました。
可能性試験の成果

高性能触媒の反応評価システム
研究シーズ/ 竹平 勝臣(広島大学)
実施機関/ 広島県産業科学技術研究所
「固相晶析法」と命名する新規な触媒調整法により開発する触媒の活性と耐コーキング性等触媒表面で生起する素反応を分光学的手法等で評価するシステムを試作しました。メタンや二酸化炭素を水素やメタノールに変換させる挙動把握が可能となり、触媒の評価が効率的に行えるようになりました。今後、触媒応用及び気相−液相反応に関する研究について、連携による共同研究の実施が可能です。
超音波波動を用いる駆動・搬送モータ
研究シーズ/ 中川 紀壽(広島大学)
実施機関/ 広島大学
高精度、高速応答性が要求されるシステム駆動用アクチュエータとして期待されている超音波モータの更なる高性能化、特に高出力化、軽量化に取り組み、大口径複合振動子型超音波モータを試作しました。現在、応用先を検討中です。
フライアッシュのゼオライト化
研究シーズ/ 吉田 英人(広島大学)
実施機関/ 広島大学
フライアッシュの有効活用として、フリップサイトのゼオライト化を行い、市販合成ゼオライトのアンモニウムイオン除去効率の約87%の試作品を得ました。安価であるため、海洋や湖沼、河川の浄化に有効であり、今後その実証実験を行います。
多成分系機能性微粒子材料
研究シーズ/ 奥山 喜久夫(広島大学)
実施機関/ 広島大学
低いエネルギーで長時間発光する蛍光体微粒子を開発するために、噴霧熱分解法の採用による製造の結果,従来の固相法の製造温度よりかなり低温での製造が可能となり、球形でサブミクロンの粒子が得られました。その実用化のため、科学技術振興事業団の独創的研究成果育成事業(平成11年)に採択されました。
 
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