愛知県

平成8年度〜平成10年度
拠点機関
(財)科学技術交流財団

科学技術コーディネータ 
小坂 岑雄 
活動方針 「愛知県科学技術推進大綱」「あいち新産業創造プラン」等に基づき、中核分野(環境・健康医療・福祉・新産業技術・情報通信)を中心に独自技術の研究情報交流とともに、創造的中堅中小企業の活性化を図りました。
可能性試験の成果

集合住宅用室内環境改善内装システム
研究シーズ/宮野 秋彦(名古屋工業大学)
実施機関/(株)INAXエンジニアリング
シックハウス症候群対策のため、集合住宅の内面に吸放湿性の高い材料を試作・施行しました。(株)INAXはこれを板材として製品化、平成10年10月に発売しました。
光触媒(酸化チタン)のコーティング
研究シーズ/垰田 博史(国立名古屋工業技術研究所)
実施機関/(株)加藤機械製作所
TiO2(二酸化チタン)系光触媒の低温コーティング法を試験しました。超臨界CO2により、溶解・スプレーする装置の開発とともに製品性能を評価しました。本技術を元に光触媒部門を別会社として独立させました。
廃棄物利用健康食品素材
研究シーズ/南波 毅(愛知県食品工業技術センター)
実施機関/(株)オリザ油化
米ぬか油採取後の残渣(従来は廃棄)を酵素処理し、γ-アミノ酪酸を主成分とする有効成分を抽出しました。その製品は直接飲用の他、加工食品へ添加による販路拡大が図られています。本技術をもとにした研究開発は、農林水産省の事業や、科学技術振興事業団の「独創的研究成果育成事業」に採択され、進展をみせています。
蓄光機能樹脂
研究シーズ/林 盛彦(名古屋市工業研究所)
実施機関/(株)光洋
希土系蓄光材料と高分子材料との最適組み合わせと調合技術に挑戦しました。試験を行った(株)光洋は、この技術を自社製品に応用するとともに蓄光材メーカーとの間にOME契約を締結するなど、多数の商品を開発し、販売中です。
高齢者生活福祉用具
研究シーズ/丹羽 滋郎(愛知医科大学)
実施機関/(株)友愛メディカルサービス
移動・移乗のための福祉用具の開発を図るため、高齢者の運動学的データの収集、データ化を行いました。その研究データが当財団の「福祉用具用途研究会」の活動に活用され、研究参加企業がNEDOの委託事業を受託(4件)しています。
高齢者運動データの収集
コンピュータ化眼底検査
研究シーズ/梅埼 太造(中部大学)
実施機関/(株)ニデック
これまで目視判定に頼ってきた眼底検査のコンピュータ化に挑戦し、眼底写真を立体映像化・計算・表示装置のソフト開発に成功しました。試作機は眼科医(複数)において試用・評価中です。また本技術は米国で認可されましたが、国内の公式審査はこれからです。
高齢者介護用機器
研究シーズ/野村 忠生(愛知県工業技術センター)
実施機関/(株)アイタック
在宅入浴サービス用の携帯式ボイラー及び自動車の乗降用補助器具の試作及び評価試験を行い、それぞれ製品化へ期待できる試験結果ができました。また携帯式ボイラーについては、関連企業が平成10年度に愛知県創造技術研究開発費補助の採択を受け、現在商品化に向け開発中です。
ネットワーク構築
愛知県研究情報バンク
県内にある理工系大学試験研究機関の研究者・研究テーマ等の情報をインターネットで公開しています。
●URL http://www.astf.or.jp
 
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