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地域結集型共同研究事業

平成19年度事業終了地域事後評価報告書

平成20年5月
独立行政法人科学技術振興機構 産学連携事業本部 地域事業推進部


4. 地域別評価
4−2 三重県
研究開発の目標と達成状況
(終了報告書に基づく)
テーマ名 目標 達成状況
1.干潟・藻場の造成と高機能化 造成した干潟・浅場・藻場の現地実証試験と自然浄化能力の定量的評価を行う。 比較的貧栄養な干潟に浚渫土を添加することによって造成した干潟・浅場・藻場の事後調査を四半期ごと実施し、造成前と比較して底生生
物が個体数、種類ともに増加し、基礎生産速度まで増加することが確認できた。干潟が、海域の物質循環において、水中の有機態懸濁物の 分解無機化や好気的な分解や生物の取り込み、脱窒など様々な浄化作用に大きな役割を果たしていることが解明できた。
2.里海の物質循環 負荷量=浄化量の状態を実現するため、不明な負荷量や自然浄化能力・浄化量を明確にする。 英虞湾奥部の底質悪化の原因を究明する中で、英虞湾の炭素、窒素、リン、酸素の収支を求めて、英虞湾の特徴を明らかにすることができた。真珠養殖による負荷、陸域からの負荷、自然浄化能力・浄化量を明確にし、物質循環マップを作成した。
3.環境動態シミュレーションモデルと予測システムの開発 三次元流動モデルの開発では、開発したプログラムの精度を現場で検証し、問題点を抽出した上で、プログラムの改良を行う。 英虞湾の三次元流動モデルとして、英虞湾領域モデルと大領域モデルの2種類を開発した。環境動態予測システムへの適用作業と運用の中で、プログラムの改良を行った。
アコヤガイの成長を組み入れた一次生産を考慮した物質循環モデルを開発し、三次元流動モデルとの組み合わせにより、水質、プランクトン密度等を予測する。 アコヤガイの成長モデルを組み入れた一次生産を考慮した物質循環モデルを開発した。三次元流動モデルを組み込んで、水質、プランクトン密度等を予測する環境動態予測モデルを開発し、平成19年9 月にホームページにて公開し、試験運用を開始した。
開発した三次元流動モデル、水質生態系モデル、底質モデル、アコヤ貝の生態モデルの統合を図り、水質予測システムを作り上げる。 開発した三次元流動モデル、水質生態系モデル、底質モデル、アコヤ貝の生態モデルの統合を図り、水質予報のWebページを作成し、試験公開を行った。

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