2)新技術・新産業の創出
本事業の共同研究体制は3サブテーマ、6研究グループから構成され、研究統括と6名の研究リーダーの指揮の下に研究開発が進められている。
サブテーマごとの研究開発テーマ及び概要は以下のとおりである。
サブテーマ1 「シーケンシャル・ユース・プロセス技術の開発」
産業から排出される廃棄物、廃熱、廃水等を組み合わせて価値ある物質を創生する新たな転換技術を開発する。たとえば、廃イオン交換樹脂、めっき廃液を利用して高活性触媒へ転換する技術、この触媒を利用して廃水から水素、メタンを取り出す水熱ガス化技術、超臨界流体を利用してエンプラ、フッ素樹脂、架橋ポリエチレン等を再生・再利用する技術を開発する。
サブテーマ2 「シーケンシャル・ユース化新材料の開発」
シーケンシャル・ユースが可能なように物性が制御された新しい材料を開発する。具体的には、工場廃水等に含まれる無機・有機の有害物質(有用物質)を捕捉・放出することができる新規ポリマーの開発とそれを利用した廃水浄化システムを開発する。
サブテーマ3 「シーケンシャル・ユース・システム構築法とプロセス評価手法の開発」
廃棄物や廃熱をシーケンシャル・ユースするための望ましいプロセス構成をシステマティックに提示する手法と、シーケンシャル・ユース技術の開発がマクロ的に見てどのように環境に影響するかを評価する手法を開発する。
|