地域研究開発促進拠点支援（RSP）事業
（研究成果育成型）

平成１６年度終了地域事後評価報告書

平成１７年１０月 科学技術振興機構　地域振興事業評価委員会

５．

活動実績（各地域より提出された事業終了報告書をもとに事務局作成）

(２)地域ごとの活動実績 実用化・商品化・起業化された事例 静岡県 （１）実用化されたもの 技術的には商品化するまでに至っているが、販売等何らかの課題があるため、市販まで至っていないもの。 製品（技術）概要 ： ペーパースラッジを活用し、アルミ粉末、ガラス粉末を混合し高温で焼成して、多孔質・透水性の良い軽量建設骨材を作る。ペーパースラッジ対策も可能。 基になった研究シーズ ： 混合焼結法による透水性軽量建材の開発 研究者 ： 佐々木雅美（東海大学開発工学部・教授） 基になったＲＳＰ活動 ： 平成１２年度育成試験 企業 ： ＭｃＥＣ研究会；（株）シンコーフレックス、（株）三光、馬淵建設（株）、東海大学、（株）フジハタ、木村土木（株） 製品（技術）概要 ： キトサンを用いた新規材料の開発。キトサンの抗菌性、顔料、飾布への応用において、従来粉末でしか利用されていない分野に、新たな展開を可能にする。 基になった研究シーズ ： キトサンコーティング法による新規材料の開発 研究者 ： 吉岡寿（静岡県立大学環境化学研究所・教授） 基になったＲＳＰ活動 ： 平成１３年度育成試験 企業 ： 天然新素材材料科学研究所（株） （２）商品化されたもの 実際に市販まで至っているもの。 商品名 ： ＭＣｎｅｔ（Ｍｅｄｉｃａｌ　Ｃｏｌｌａｂｏｒａｔｉｏｎ　Ｎｅｔｗｏｒｋ　Ｓｙｓｔｅｍ） 地域医療連携システム 商品概要 ： 基幹病院とかかりつけ医の機能を区分し連携医療を進める為に、汎用のパソコンとインターネット回線を用いて低価格で使いやすい医用ネットワークを実現する。 患者の医療情報を汎用回線にのせるにあたってのセキュリティも確保する。 基になった研究シーズ ： セキュアな医用画像コラボレーションシステムの実用化研究 研究者 ： 水野忠則・西垣正勝（静岡大学情報学部・教授・講師） 基になったＲＳＰ活動 ： 平成１２年度育成試験課題、 中小企業総合事業団の課題対応新技術研究開発事業（平成１３年度）へ橋渡し、 ＩＰＡの中小企業ＩＴベンチャー支援事業（平成１５年度）へ橋渡し 企業 ： （株）アールテック 販売実績 ： １６百万円 商品名 ： 安価で使い易い人工呼吸器 商品概要 ： 大規模災害時に初動５分間の人工呼吸に使うもの 基になった研究シーズ ： 大規模災害対策用人工呼吸機器の開発 研究者 ： 金井直明（東海大学開発工学部・助教授） 基になったＲＳＰ活動 ： 平成１４年度育成試験課題、 （財）しずおか産業創造機構の中小企業研究開発事業（平成１６年度）へ橋渡し 企業 ： 横浜ゴム・スカイネット 販売実績 ： 　 商品名 ： 骨粗鬆症治療薬の開発に役立つラット 商品概要 ： 「レギュカルチン」蛋白の生体内における役割を探索する目的で「レギュカルチン」発現遺伝子を組み込んだ、骨粗鬆症治療薬の開発に役立つラット 基になった研究シーズ ： 特異機能性蛋白質レギュカルチントランスジェニックラットの病態モデル動物としての医薬品開発への応用 研究者 ： 山口正義（静岡県立大学生活健康科学研究科・教授） 基になったＲＳＰ活動 ： 平成１４年度育成試験課題、 （財）しずおか産業創造機構の中小企業研究開発事業（平成１６年度）へ橋渡し 企業 ： （株）日本ＳＬＣ 販売実績 ： 　 （３）起業化されたもの（ベンチャー企業等） 実際に会社設立まで至っているもの。 企業名 ： 天然新素材科学研究所（株） 企業概要 ： カニ殻からとれる天然の高分子であるキトサンを原料にして、生体に対して毒性を示さず、環境中で生分解される高分子界面活性剤を開発、顔料、飾布、抗菌性などの活用を求め、キトサンを従来粉末でしか活用が出来ない分野に、開発した水溶性キトサンを製造外注して、供給。 平成１６年３月天然新素材科学研究所（株）が設立され、平成１６年１０月１５日、同社へ静岡県立大学吉岡教授の経営参画がきまり、静岡県立大学発ベンチャー１号となる。 基になった研究シーズ ： キトサンコーティング法による新規材料の開発（Ｈ１３） 研究者 ： 吉岡寿（静岡県立大学環境科学研究所・教授） 基になったＲＳＰ活動 ： Ｈ１３育成試験課題、 （財）しずおか産業創造機構の中小企業研究開発事業（平成１７年）へ橋渡し 販売実績 ： 平成１７年６月に以下商品が発売された、 　エミーヌＣ 　・ヘアーコーティングミスト 　・ナチュラルソープ

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