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理事長挨拶

 科学技術振興機構(JST)は、国の科学技術基本計画の推進において中核的な役割を担う国立研究開発法人として、戦略の立案、研究開発の推進をはじめ、科学技術イノベーションの推進に関わる幅広い事業を展開しています。

 不安定さを増す国際社会において、わが国が引き続き繁栄していくためには、イノベーションの創出を通じて経済競争力を強化することが必要不可欠です。一方、IoT(Internet of Things)に代表される第四次産業革命の急速な進展、イノベーション創出モデルの抜本的な変化など、近年の科学技術を巡る環境は根底から変容し、従来の方法論が通用しない時代となりつつあります。

 JSTは、この激変する時代の潮流や対処すべき社会的課題を的確に捉え、高度な戦略性に基づき世界トップレベルの研究開発を行うネットワーク型研究所として、未来共創イノベーションを力強く先導します。これにより国が掲げる目指す社会像「Society5.0」の実現に貢献してゆきます。

 そのためには、まずJSTが時代に即した進化を遂げる必要があることから、改革方針「M口プラン」を策定し、抜本的な構造改革を進めています。今年度は、この理念が反映された新たな中長期計画をスタートさせるとともに、ハイリスク・ハイインパクトな研究開発を果敢に推進するプログラム「未来社会創造事業」を創設しました。

 これらの改革に向けた一連の取り組みを通じ、国内外の産業界やアカデミア等のパートナーと連携を深めつつ、日本のイノベーション・エコシステムの構築と、傑出した研究開発成果の創出に貢献してまいります。

 世界に目を転じますと、2015年9月、国連において「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されました。SDGsに掲げられた目標には、貧困やジェンダー、エネルギー等、途上国のみならずわが国が抱えている社会的課題も数多く含まれています。その解決には、科学技術イノベーションが必要不可欠であることを踏まえ、JSTとしてもこれに積極的に取り組み、社会に役に立つ科学技術を推進してまいります。

平成29年8月
国立研究開発法人科学技術振興機構
理事長 濵口道成