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大学発ベンチャー表彰2019 受賞者一覧

文部科学大臣賞

企業名
 株式会社テンクー
代表者氏名
西村 邦裕(代表取締役社長)
支援大学
東京大学 医学部附属病院 女性外科 准教授 織田 克利
事業内容
がんのゲノム医療のAIソリューション「Chrovis」(クロビス)の開発とサービス提供
会社概要
2011年創業の技術系ベンチャー企業。自然言語処理技術や人工知能技術を用いたゲノム医療向けソフトウェア製品Chrovis (クロビス) を開発、販売。ゲノム医療、プレシジョンメディシンの継続的な発展を目指し、日本の拠点病院、アジアをはじめとした海外の先端的な医療機関との連携を目指すとともに、幅広く製薬産業や健康医療産業の企業とも協力をし、この分野に役立つシステムの構築・展開を進めていきます。
大学による支援内容
東京大学助教であった西村邦裕らが中心となり創業。
東京大学医学部附属病院の実施するがんゲノム医療に向けたゲノム医療研究プロジェクトから医師主導治験などを含めて、臨床の現場での意見交換や臨床研究におけるデータ解析などを共同して行っている。
受賞理由
がんのゲノム医療のAI製品を実際の臨床現場にて展開し、がんゲノム医療の社会実装に貢献している点が高く評価された。ゲノム情報と文章概念をAIにより統合し、がん治療にこれまでに無いソリューションを提供する技術であり、今後大きく成長することが期待される。

経済産業大臣賞

企業名
 株式会社Kyulux
代表者氏名
安達 淳治(代表取締役社長)
支援大学
九州大学 最先端有機光エレクトロニクス研究センター センター長 安達 千波矢
支援企業
QBキャピタル合同会社 代表パートナー 坂本 剛
事業内容
次世代有機EL発光材料TADFの開発・製造・販売
会社概要
株式会社Kyuluxは、有機ELディスプレイや照明に用いる次世代有機EL発光材料の開発に取り組んでいます。九州大学およびハーバード大学からライセンスを得た技術を基に、Kyuluxでは“レアメタルに頼ることなく”低価格で長寿命かつ高純度の発色、更には高効率な発光全てを実現するHyperfluorescence™/TADF発光技術を開発しています。
大学による支援内容
九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)と共同研究契約を締結。安達千波矢センター長(教授)は共同創立者でもあり、技術アドバイザーとしてTADF材料の実用化を目指し、新規TADF材料開発を全面的にサポートしている。
企業による支援内容
QBキャピタルの1号案件としてKyuluxに対しシリーズA、Bで出資。
坂本剛代表パートナーは、社外取締役に就任し産学連携の知識を活用したアドバイスおよびハンズオン支援を行っている。
受賞理由
レアメタル不要の有機EL発光材料の事業化に向け国内外からの資金調達を進めるとともに、事業会社とのアライアンスを構築する等、外部機関との連携を活かして事業化を進めている点が高く評価された。低価格、省電力で有機ELディスプレイを高い色再現性で高精細化することのできる日本発の素材メーカーとして、大きく成長することが期待される。

科学技術振興機構理事長賞

企業名
 エディットフォース株式会社
代表者氏名
小野 高(代表取締役社長)
支援大学
九州大学 農学研究院 准教授 中村 崇裕
支援企業
KISCO株式会社 代表取締役社長 岸本 剛一
事業内容
創薬、種苗、化学等産業への応用を目的としたDNA及びRNA編集技術の共同研究開発とライセンシング事業
会社概要
九州大学の中村准教授が確立した独自のゲノム(DNA)編集、世界初のRNA編集の2つの基盤技術を基にした事業を展開し、世界のバイオ産業に貢献することを目的に2015年に設立。既存技術とは全く異なるアプローチにより、ゲノム(DNA)編集だけでなく、世界初の汎用的なRNA編集を可能にした。世界初のRNA編集技術を日本から発信し、ポスト・ゲノム編集の新しいマーケットを創るべく挑戦している。
大学による支援内容
九州大学保有の特許について独占的な実施権の許諾を認可頂いているほか、大学内に約300平方メートルのラボスペース及び事務スペースを貸与頂いている。また同学ベンチャー支援課より、ビジネスマッチング、各種イベント参加、人材紹介等、多岐にわたる支援を頂いている。
企業による支援内容
会社設立時より、設立に必要な登記・運転資金の出資、事業開発・管理部門等の出向人材の充当、KISCO営業所内のスペースの貸与等必要な体制を提供頂いている。事業推進においても提携候補先や出資会社とのネットワーク構築、事業の進め方を含む多岐にわたる支援を頂いている。
受賞理由
PPRたんぱく質工学を利用した新たなゲノム編集技術で、DNA編集だけでなくRNA編集を統合できる技術としての将来性が高く、日本発のゲノム編集技術の事業化を外部機関との連携を活かして着実に進めている点が高く評価された。創薬、農業、食品など応用範囲は広く、世界初のRNA編集技術の実用化により、今後大きく成長することが期待される。

新エネルギー・産業技術総合開発機構理事長賞

企業名
 Icaria株式会社
代表者氏名
小野瀨 隆一(代表取締役CEO)
支援大学
名古屋大学 大学院工学研究科 生命分子工学専攻 准教授 安井 隆雄
支援企業
ANRI パートナー 鮫島 昌弘
事業内容
尿中miRNA をバイオマーカーとしたがん10種の早期診断
会社概要
Icariaはエクソソーム・miRNAを体液から高効率に捕捉する独自デバイスを擁しており、これら生体分子を機械学習で網羅的に解析することで高精度がん診断アルゴリズムを生成することに成功している。現在肺がん・脳腫瘍を早期ステージ含めて98%の精度で検出しており、2020年には尿検査によるがん10種診断サービスを日米でロンチ予定。その後は、最適な治療を選んだり、新しい治療法の開発にも貢献していきたい。
大学による支援内容
弊社のコアテクノロジーはmiRNAを高効率で抽出できる酸化亜鉛ナノワイヤデバイスにあるが、このデバイスは共同創業者である安井准教授の研究をベースにしたものである。デバイス領域以外でも、弊社技術顧問として日常的に幅広く支援を頂いている。
企業による支援内容
医療領域のアーリーステージへの投資としてチャレンジをしてくれた。経営方針等については弊社の裁量にまかせて頂きながら、オフィスシェア・パートナー紹介・その他様々なシーンでのアドバイスを頂戴するなど継続的に多大な支援を頂いている。
受賞理由
非侵襲で簡単に採取できる尿から高効率でエクソソームを捕捉しmiRNAを抽出、網羅的に解析する技術により生体情報を把握できることから将来性が高く、外部機関と連携しながら着実に実用化にむけて進めている点が高く評価された。尿中miRNAの網羅的な解析による診断から新しい治療法の開発まで幅広く本技術が活用できることから、大きく成長することが期待される。

日本ベンチャー学会会長賞

企業名
 株式会社KORTUC
代表者氏名
松田 和之(代表取締役)
支援大学
高知大学 名誉教授 小川 恭弘
支援企業
The Royal Marsden Hospital Professor John Yarnold
事業内容
放射線によるがん治療の効果を安全に高める増感剤(KORTUC)の臨床開発および製品開発を行う。
会社概要
高知大学名誉教授小川恭弘博士が発明した放射線増感剤KORTUCの実用化を目指す。KORTUCは世界のがん患者の6割が受ける放射線治療が抱える基本問題を初めて解決しうる、安全で有効で低コストの増感剤である。実用化すれば、低所得諸国を含む世界にとって福音となる。現在、局所進行乳がんを対象とした臨床試験が英国で順調に進行、安全性と効果は確認済み。今年開始される第Ⅱ相試験を経て欧州で承認申請に進む予定。
大学による支援内容
小川恭弘博士が高知大学在籍中に放射線増感剤KORTUCを発明され、その後臨床研究を積み上げ論文発表を続けてこられた。さらに他大学等での臨床研究の広がりも支援されてきた。そして、当社はその成果である特許の独占ライセンス権等を受けている。
企業による支援内容
欧州随一のがん研究機関としてKORTUCの医薬品承認を目指した臨床試験を実施頂いている。さらに、米国やアジアでの臨床開発に関して、パートナーとなる大学病院等を紹介頂き、世界がん撲滅というミッションの元で本試験に取り組んで頂いている。
受賞理由
すでに国内複数の施設で多数の治療効果をあげるとともに、英国のがん研究機関との連携により臨床試験を進め、日本発のがん治療法の世界への展開にむけ着実に進展している点が高く評価された。がんに対する放射線治療の効果を安全かつ低コストで高める技術であり、対象市場が大きく、乳がんのみならず、様々ながん種に展開する可能性があることから、今後大きく成長することが期待される。

アーリーエッジ賞

企業名
 ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
代表者氏名
落合 陽一(代表取締役CEO)
支援大学
筑波大学 国際産学連携本部 本部審議役 内田 史彦
事業内容
大学から生み出される研究を社会に存在する課題の解決のために連続的に社会実装する仕組みを構築する。
会社概要
当社は、当社独自の「HAGEN 波源」(波動制御技術)から生じる要素技術や応用技術を適用することによって、生活に溶け込むコンピュータ技術の開発を目指し、一方ではアカデミアとの連携を広げながら、他方では「現場」で生じる問題に耳を傾け、アカデミアで産まれた知を社会実装―リアルな課題をコンピュータテクノロジーで解決―していく好循環を体現する。
大学による支援内容
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社が目指す大学発の技術の連続的な社会実装を支援するため、同社と特別共同研究事業を実施した。また、そこで生み出された知的財産を新株予約権を梃子に同社に予約承継させ、契約交渉のコストを抑えるスキームを構築した。
受賞理由
波動制御技術をコア技術に社会課題をコンピュータテクノロジーで解決していく技術者集団として、聴覚、視覚、触覚の領域で顧客の課題解決から実装まで実施する点がユニークである。IoT時代における大学研究成果を社会実装する新たなモデルとして注目され、実用化による大きな社会的インパクトの創出を期待したい。
2018年度受賞者一覧は こちら

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