研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
ものづくり
製品化/起業
精密切削のアルミ製デザイン家具「ソリッドハニカムテーブル」
キーワード :  アルミ総削り、精密切削、アルマイト仕上げ、ハニカム構造、機能美、デザイン、京都の伝統色、ものづくり
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) マッチングプランナープログラム
研究開発課題名 ソリッド材からのハニカム構造パネルの製造と利用技術の開発(開発期間:平成28年6月~平成29年3月)
製品化企業名 コアマシナリー株式会社 研究者 鈴木 敏彦(工学院大学)

世界最薄レベルのラウンドテーブルをアルミの精密切削によって製作した。天板の中央の厚さは12mm、先端はわずか2mmである。直径600mmテーブル天板の裏面を立体マシニングセンターでハニカム状に精密に削り出し、超軽量、高剛性の機能美を実現した。高さ700mmの脚となる直径25mmの丸棒の両端にはねじ切り加工を施した。天板とベースにパイプをねじ込み、誰でも簡単に組み立てられる。テーブルの裏に隠れた亀甲模様が粋な文化を伝える。重量は4.6kgと軽く、持ち運びが容易だ。日本の伝統文化には、普段は見えない羽織の裏地の模様を楽しむ美学があった。また亀甲模様は西洋でも日本でも縁起の良い柄とされている。テーブルの裏に隠れた技術が文化の粋を伝える。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

2020年6月にWemakeの「アルミニウムを活用した新商品アイデア」で最優秀賞を受賞し、2020年11月に「ソリッドハニカムラウンドテーブル」が京都デザイン賞2020京都府知事賞を受賞した。超軽量、高剛性、機能美を融合したソリッドハニカムテーブルの精緻な完成度は審査員の高い評価を得て、今後のシリーズ展開が期待された。

開発者の声

アルミ合金という素材のあるべき形と、製作工場の技術を鑑み、アルミの塊を精密に切削して製作するプロダクト展開をはかった。丸型のテーブルに加え、三角と四角を開発した。また、スツールとテープカッターと各パッケージを製作し一連のプロダクトが完成した。将来的にはアルミ切り屑の100%リサイクルを目指す。

ソリッドハニカムプロダクツウェブサイト

この成果は、工学院大学およびコアマシナリー株式会社からプレスリリースとして発表されています。
●工学院大学、世界最薄レベルのアルミ製テーブルで最優秀賞 受賞  ~天板薄く、先端は2mm。国の助成受け、新製法を開発~[2020年8月]
●コアマシナリー株式会社、世界最薄レベルのアルミ製テーブルを商品化へ ~天板厚さは先端で2mm、製品開発プロジェクトでアイデアを発掘~[2020年9月]
この成果は、以下を受賞しています。
●Wemake「アルミニウムを活用した新商品アイデア」最優秀賞[2020年6月]
●京都デザイン賞2020にて「京都府知事賞」[2020年10月]
ソリッドハニカムテープカッターが京都デザイン賞2021入選[2021年12月]


このページの先頭へ