研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
機能材料
製品化/起業
低温物流における安価で多機能な、天然由来の温度シール
キーワード :  温度監視、コールドチェーン、不可逆温度シール
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)  実用化挑戦タイプ(中小・ベンチャー開発)
研究開発課題名 流通温度管理認証用センサーシール(開発期間:平成23年11月〜平成26年10月)
プロジェクトリーダー所属機関 株式会社 堀内電機製作所 研究者 千葉 一裕(東京農工大学)
本課題で開発した温度センサーシールは、水と植物由来の油脂と界面活性剤を主原料とした温度感受性乳化液を内包したシンプルな形状であり、比較的安価な製造が可能で、かつ以下の機能と特徴を有している。
◆利便性
常温保存:使用前は15〜30℃で保存可能
自動スイッチ:冷却すると透明から不透明に変化し、自動的に温度監視を開始
◆明確さ
目視確認:温度上昇で閾値に近づくと透明度が上がり、さらに上限温度を超えると2色に変化し、温度異常をお知らせ
不可逆性:変色後に再冷却や内部の液を撹拌するなどの操作を行っても元に戻すことは不可能
◆安全性
主原料は植物由来で、口から体内に入っても安全
これらの特徴から図1のように食品や医薬品などの低温輸送に採用されている。
図2は冷蔵タイプの例で、0〜3℃で起動し(不透明化)、9〜11℃で透明化、11℃を超えると2色に変化する。
成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

安全、安価で高い信頼性を持ち、使用前の温度管理は不要でありながら、一定温度以下に冷却することにより自動的に監視状態に入ることができる。すなわちニーズにマッチした優れた方法であることが期待され、革新的温度履歴センサーシールとして、世界に先駆けて実用化、普及させることが可能と考えている。

開発者の声

A-STEPを終えて製品化に至った後、実際の使用者から様々な要望を受け、このたび新製品として図2の「スイッチが入る温度に達したこと」さらに「温度上昇による変色前の警告サイン」が分かる温度シールの販売を開始した。今後も顧客ニーズに応えられるよう製品開発を継続している。


このページの先頭へ
独立行政法人 科学技術振興機構