研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
機能材料
プロトタイプ
核酸医薬の高効率製造を志向した触媒的亜リン酸エステル化反応の開発
キーワード :  核酸医薬、触媒、リン酸エステル
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 産学共同(育成型)
研究開発課題名 核酸医薬の環境調和型On-demand、On-site生産技術の開発(開発期間:令和4年10月~令和7年3月)
研究者 小林 修(東京大学)

本研究では、核酸医薬合成の鍵反応であるアルコールの亜リン酸化に着目し、亜鉛触媒を用いることで高効率な亜リン酸ジエステル合成の開発を行った。本反応は、亜リン酸化剤に対し触媒存在下、2種類のアルコールを逐次的に反応させることで選択的に非対称亜リン酸ジエステルの合成を可能とするものである。
一段階目の反応では、触媒と亜リン酸化剤の構造の検討により生成物がほぼ定量的に得られ、得られる化合物を単離することなく二段階目の反応に用いることが可能である。二段階目の反応においても亜鉛触媒が有効に機能し、目的の亜リン酸ジエステルを高収率・高選択的に得ることが可能である。ここで得られる亜リン酸ジエステルに対し、酸化反応を行うことで、種々のリン酸トリエステルの合成が可能となる。この一連の連続反応により、中間体の単離や精製を省略し、核酸医薬の最小構成単位であるオリゴヌクレオチドの触媒的合成を達成した。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

今後は、この新規合成手法をさらに深化させ、オリゴマー製造にも適用可能なプロセスとして確立することが重要である。さらなる触媒の改良により、効率的で持続可能な核酸医薬の製造を実現し、医薬品の開発に寄与していくことが期待される。

開発者の声

A-STEPでの継続した研究費の支援を通じて本研究成果が得られた。また、定期的なサイトビジットにより社会実装を意識した研究開発を行うことができた。現在、本事業で得られた研究成果を基に企業をパートナーとして、A-STEP(本格フェーズ)での研究開発が進行中である。
この成果は、東京大学からプレスリリースとして発表されています。
●画期的な技術で核酸医薬の高効率製造へ!――触媒的亜リン酸エステル化反応を開発――[2024年4月]


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