研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
機能材料
製品化/起業
環境適合性メディシナルプラスチックの創発と実用化
キーワード :  抗菌・ウイルス不活化、共(生)分解、環境適合性、メディプラ、スタートアップ
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) トライアウトタイプ
研究開発課題名 抗菌・抗ウイルスと海洋生分解の両立を可能にする「メディシナルプラスチック部材」の創出(開発期間:令和3年5月~令和4年3月)
設立企業名 株式会社 PlastiFarm 研究者 芦内 誠(高知大学)

ポリγグルタミン酸イオンコンプレックス(PGAIC)を活用し、ポストコロナ社会に求められる社会基盤技術の創生を目指している。新型コロナウイルスを含む超広範抗菌スペクトルを示すメディシナルプラスチック(以後、メディプラ)にまで仕上げた成果の社会的インパクトは非常に大きく、公衆衛生の強化を潜在的(基盤的)ニーズとする多業種企業からの共同開発や研究連携の要請も急増した。また、仮に南海トラフ地震が発生した場合、緊急避難所等に住民が密集する状況が予測されるが、メディプラを最大限活用することが感染拡大抑止に繋がる。他方、ポストコロナ社会における環境問題の解決策も見えてきた。特に「難分解性プラスチックの海洋生分解加速現象」はあまりにも斬新な発見であった。メディプラの本格的な社会実装を見据え、多様な企業ニーズに応える形にまで洗練しつつ、産学間連携の強化を図ろうとしている。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

23年度初に大学発ベンチャー(株)PlastiFarmを創立した。PGAICの研究開発と製造販売のためのプラットホームとして期待される。実際、PGAの世界市場は1億$と小規模に留まるが、PGAICであれば「抗菌剤/プラスチック繊維/接着剤等を含めた巨大な周囲市場(~ 1兆$)」への参入をも見込める。

開発者の声

本件は「企業なし」の形でスタートしたが、今は複数の産学連携が企画できるまでに成長した。そればかりか、複数の新聞社・テレビ局からの取材や報道、地元新聞に至っては一面を飾る等、地方発トピックスとして最大級の注目を受けている。
この成果は、高知大学からプレスリリースとして発表されています。
●総合科学系生命環境医学部門の芦内誠教授らの研究成果を基に、新型コロナウイルスを不活化する「抗菌・抗ウイルスコーティングポリマー剤」を共同開発しました[2022年3月]
この成果に関連した事例(大学発ベンチャー等)が、毎日新聞/日経新聞/朝日新聞/高知新聞/京都新聞で紹介されました[2022年6月、2023年5月・7月・8月]
この成果に関連した事例(新技術紹介等)が、高知放送のテレビ番組にて報道されました[2023年9月]


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