
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
ものづくり
製品化/起業
キーワード :
バッテリーレス、無線、電流計則
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 機能検証フェーズ/トライアウトタイプ(標準)
研究開発課題名
無給電無線センサー群の実装による中小製造業の無人操業化/エナジーハーベスト無線力率センサによるスマートファクトリー化の加速(開発期間:平成30年9月~令和元年8月/令和3年5月~令和4年3月)
研究者 水戸 慎一郎(東京工業高等専門学校)
研究者 水戸 慎一郎(東京工業高等専門学校)
工場や工事現場、各種事業所などの交流電源を利用するあらゆる産業で利用できる、既存設備に工事無しで後付けでき、メンテナンスも不要な電流計を開発した。
カレントトランスにより非接触で電流測定を行うと同時に、無線送信回路の電源確保を行う。A-STEPの支援により、我々の先行研究と比較して10分の1の小電流(500mA)から、4倍の分解能(40mV/A)で計測できる回路を実現し、設備監視等に十分利用できる性能を得た。実用的な性能を得たことで多くの企業に利用されている。プロジェクト後の改良によって実用通信距離を約50mから約500mに向上させたことで、現在ではほぼ制限なしで幅広い規模の施設における電流計則・監視用途に利用できる。

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)
本製品は、工場や事業所における網羅的な稼働データ収集を簡便かつ低コストに実現する。これはIndustory4.0のコアコンセプトであるデータ収集と共有に資するものであり、様々な規模の産業に、3500億ドルと言われる市場への道を開くものと言える。開発者の声
本研究開発は挑戦的なものであり、最初期の開発品は実用に耐えるものでは無かった。しかし産業界の期待は大きく、何とか要求に答える製品を開発する過程でいくつもの壁を超えることができ、結果として実用性能を実現した。学だけではここまで突き詰めなかったと言え、産との連携の力強さを感じた。●無給電・無線電力センサーを用いた水中ポンプ監視システム「Newt(ニュート)」を開発 -IoTによる無人監視で休日のトンネル坑内水没事故を未然に防ぐ-[2020年8月]
この成果は、以下のメディアにて紹介されました。
●日刊工業新聞:2017年10月6日版、2018年4月26日版、 2019年4月16日版
●日経産業新聞:2018年6月18日版、2018年8月31日版
●日刊建設工業新聞:2020年8月7日版
●日刊工業新聞:2017年10月6日版、2018年4月26日版、 2019年4月16日版
●日経産業新聞:2018年6月18日版、2018年8月31日版
●日刊建設工業新聞:2020年8月7日版
この成果は、以下を受賞しています。
●第31回中小企業優秀新技術・新製品賞 奨励賞・産学官連携特別賞
●第45回発明大賞 考案功労賞
●2023 MODE Sensor Award MONOist賞
●第31回中小企業優秀新技術・新製品賞 奨励賞・産学官連携特別賞
●第45回発明大賞 考案功労賞
●2023 MODE Sensor Award MONOist賞
この成果は、MODEのWebサイトで活用事例として紹介されました。
●センサメーカーとして多くのクラウドを見てきたからこそわかるMODEのすごさ
●センサメーカーとして多くのクラウドを見てきたからこそわかるMODEのすごさ