研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
ものづくり・産業基盤
製品化/起業
木造住宅の制振構造標準化を可能にした「減衰機能付加型筋かい制振金物」
キーワード :  巨大地震、木造住宅、筋かい、制振デバイス、制振構造標準化、ハイブリッド構造、フォールトトレラント機構
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)  シーズ育成タイプ
研究開発課題名 木造住宅制振構造標準化を目的とした減衰機能付加型筋かい制振金物の実用検証(開発期間:平成27年12月〜平成29年9月)
プロジェクトリーダー所属機関 ユニオンゴム工業株式会社 研究者 古田 智基(第一工業大学)(現 西日本工業大学)

現行の耐震基準による木造住宅は、震度6強以上の地震を経験すると剛性・耐力が低下し、大きな余震に耐えることができない。そこで、巨大地震を数回経験しても剛性・耐力を維持することができる制振構造が有効であり、今回、筋かい金物に制振ダンパーの機能を付加した「減衰機能付加型筋かい制振金物」を開発した。これは、木造住宅に標準装備されることを目指したもので、コストを抑え、施工性においても非常に優れている。既存の制振デバイスは各構面1箇所の設置を基本としているため建物全体としての制振効果が薄いが、本制振金物は建物全体に均等に設置されるため建物全体の制振効果が非常に高く、従来の工法で安価に制振構造標準化が可能となる。さらには、実際に住む側のユーザー目線で見て費用対効果が確認できる性能評価ツールを提供するため、「安全・安心」を住まい手が主体的に自ら手に入れることができ、住生活の質の向上につなげる。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

設計方法や効果・評価が非常に曖昧な既存制振デバイスの現状を克服し、難しい工法を必要とせず安価に制振構造が標準化できる。筋かい金物にダクティリティーと減衰性能を持たせる画期的なアイデアと単純機構で、高い量産性を有しているため安価に供給できる。市場規模としては、毎年新築される木造住宅約20万棟の内の2万棟を目標としており、20億円の市場を見込んでいる。

開発者の声

制振構造標準化は、現状の耐震性能の底上げにつながる。すなわち、巨大地震に対する人命・財産確保に真に貢献するものである。A-STEP事業により本技術が製品化されたことの社会的意義は非常に高く、今後の普及に期待している。かつてはオプション扱いだったエアバッグやABSの標準化が自動車の安全性に寄与したように、木造住宅への標準化により減災につなげて欲しい。
【製品情報】
BXカネシン(株)ホームページ(株)DITホームページ
※この成果は、下記のメディアに掲載されました。
●日本住宅新聞:2017年10月15日 ●月間住宅ジャーナル:2017年11月
●住宅産業新聞:2017年9月28日、11月16日 ●日刊木材新聞:2017年10月19日、11月10日
※この成果は、下記を受賞しました。
●日経アーキテクチュア/日経ホームビルダー主催「建材設備大賞2018 特別賞」2018年4月
優れた建材・設備を表彰「建材設備大賞2018」発表(日経BPプレスリリース)
●モノづくり日本会議/日刊工業新聞社主催「“超”モノづくり部品大賞 生活関連部品賞」2018年10月
2018年受賞部品 > 生活関連部品賞:DIT制震筋かい金物(“超”モノづくり部品大賞)


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