研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
ものづくり・産業基盤
要素技術構築
電着工具向け高性能ダイヤモンド砥粒の開発
キーワード :  ダイヤモンド、砥粒、電着工具、ニッケルめっき、導電性、太陽電池
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)  シーズ育成タイプ
研究開発課題名 電着ダイヤモンドワイヤ工具用高性能ダイヤモンド砥粒の開発(開発期間:平成27年12月〜平成30年3月)
プロジェクトリーダー所属機関 株式会社クリスタル光学 研究者 谷 泰弘(立命館大学)

太陽電池の製造に必要なダイヤモンドワイヤなど、電着工具の需要が近年拡大している。我々はこの原材料となるダイヤモンドに着目し、導電性の異なる二つの皮膜をもつ砥粒を開発した。電着工具は電気めっきで作られるが、高速製造を可能とするには、予め金属がコートされた砥粒が用いられる。一方、高導電性皮膜は砥粒の凝集を引き起こすデメリットもあるため、図1に示すように片側を高導電性、反対側を低導電性とすることでこの課題を克服することを試みた。図2は開発した砥粒のSEM観察・EDX分析結果であり、導電性の低いチタン皮膜の上に、導電性の高いTiCN皮膜がコートされている。この砥粒を用いて電着工具を製造したところ、高速製造と基材への高い付着力が確認され、同時に砥粒の凝集を抑制することができた。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

これまでの工具開発において原材料である砥粒に着目した研究事例は少なく、今回開発した特性の異なる皮膜を組み合わせる概念は導電性以外にも応用可能であり、今後の電着工具を飛躍的に高める可能性を秘めている。日本の“ものづくり”が得意とする川上に近い開発であり、与えるインパクトも大きい。

開発者の声

シーズを開発した立命館大学 谷研究室、および表面処理の専門家であるアイテック株式会社と共同で開発を行うことで、単独では不可能な内容とスピード感をもって研究を進められた。今後、この技術を日本の“ものづくり力”の底上げにつなげられるよう、開発を継続していく。



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