研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
ものづくり
プロトタイプ
希土類を必要としない安価450MPa級マグネシウム合金棒の開発
キーワード :  DRF、マグネシウム合金、超高強度、450MPa、安価、丸棒
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)  シーズ育成タイプ
研究開発課題名 変形拘束下高負荷(DRF)による高強度マグネシウム合金棒の製造(開発期間:平成27年12月~平成31年3月)
プロジェクトリーダー所属機関 川本重工株式会社 研究者 三浦 博己(豊橋技術科学大学)

希土類無添加型の超高強度DRFマグネシウム合金丸棒(20mmΦと49mmΦ)を開発した。引張強度は450MPa、降伏強度は400MPa、塑性伸びは5%前後である。
希土類を含まない市販マグネシウム合金を出発材とするため非常に安価で、希土類添加型マグネシウム合金の1/5~1/3程度の予定である。曲げ加工、異形状材や平板への適用技術も同時に開発したことにより、様々な部材への適用と展開が可能である。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

極めて高価なためこれまで民生品として適用が難しかった希土類添加型高強度マグネシウム合金と同等以上の強度のマグネシウム合金が1/5~1/3の価格となる事で敷居が下がり、様々な分野での活用が期待される。同時に、新産業分野の開拓や発展にも寄与すると考えられる。今後年率6%の需要増が見込まれるアルミの置き換えとして需要開拓を行う。

開発者の声

安価・超高強度DRFマグネシウム合金の開発を目標にプロジェクトを行ったが、途中でより安価な高強度化プロセスを開発できた。
これにより、量産化によってさらなる低価格化も期待できる。安価・超高強度マグネシウムの市場への投入がより強いインパクトとなり、様々な分野での採用が可能となると強く考えている。なお、2022年からサンプル出荷を開始した。
この成果は、以下のメディアにて紹介されました。
●日本経済新聞:2016年5月23日 安価・高強度の合金~安価で高強度なマグネシウム合金の開発~
●日刊工業新聞:2018年12月18日 マグネシウム合金・純チタン材~来年めど量産体制(川本重工、横須賀に新工場)
他5件


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