研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
ICT・電子デバイス
プロトタイプ
超高速光リンクのための超高速面発光レーザの開発
キーワード :  VCSEL、 面発光レーザ、 光通信、 横方向結合共振、変調特性、小信号特性、大信号特性
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)  シーズ育成タイプ
研究開発課題名 超高速光リンクのための超高速面発光レーザの開発(開発期間:平成27年12月~平成31年3月)
プロジェクトリーダー所属機関 富士ゼロックス株式会社(現 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社)
研究者 小山 二三夫(東京工業大学)

横方向結合共振器を集積した面発光レーザの高速化のための構造探索を行い、変調帯域>50GHzを可能にするデバイス構造を明らかにするとともに、実際に横方向結合共振器を集積した面発光レーザを試作し、小信号変調帯域を、現状(10GHz)比3倍以上の30GHz、大信号変調で48Gbpsの高速動作を実現する。 東京工業大学では、面発光レーザの高速化の限界に挑む先端研究を分担し、富士ゼロックス 株式会社では、当該デバイスの3インチウェハプロセスによる試作を行い、プロセス制御の最適化などにより、素子形状の均一性など、実用化への課題解決を分担していた。結果、80GHzを越える変調帯域実現可能性を明らかにしたとともに、温度範囲0-60℃において小信号特性>30GHz、大信号特性 48Gbps@25℃を達成した。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

横方向結合共振器を集積した面発光レーザを実現することで、従来の2倍以上の伝送が可能となり、データセンターでの情報処理能力向上や、超高精細画像情報をリアルタイムで表示できるようになる。市場規模はVCSELチップで数百億円である。

開発者の声

本研究開発にて、横方向結合共振導入により、変調速度48Gbpsを実現したことで、著名な国際会議から幾度も招待され、本技術の注目度の高さを伺えた。競合に先んじて変調速度50Gbpsを超えるVCSELを商品化し、業界をリーディングしていきたい。


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