研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
ものづくり
製品化/起業
新技術「勾玉型ブレード」を採用しメンテナンスフリーを実現した発電用風車
キーワード : 
勾玉型風車ブレード、風車、発電用風車、垂直軸風車、風向依存性なし、小型風車、分散配置型発電システム
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)  探索タイプ
研究開発課題名 ハイブリッド垂直軸風車のブレード動作機構の研究(開発期間:平成27年1月~平成27年12月)
製品化企業名 株式会社ユニテックジャパン 研究者 吉岡 修哉(立命館大学)

垂直軸風車専用に特化して開発された「勾玉形風車ブレード」を採用した風車である。風向にかかわらず回転可能で、重量部分を地上配置できることが特徴の小型風車である。従来の風車と比較して安価でメンテナンスが容易な事が特徴である。発電能力は太陽電池パネルと同等で、10平方メートルの設置面積で出力3-5kWを実現している。太陽電池パネルと本技術の風車を組み合わせることで、日照や天候に対して安定した再生可能エネルギーの供給減となりうる。本製品は、技術的には垂直軸風車の一種で、従来から存在する抗力タイプと揚力タイプの双方の利点を兼ね備えたものである。一般的な風車と比較し、低い高度でゆっくり回転するので、近くを通行する人などの目に留まりやすい。回転するブレードの面積が大きいことから、広告スペースとしても活用できる。実用的な発電用風車としてだけでなく、再生可能エネルギー利用の象徴としても活用できる。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

太陽電池パネルと比較し面積当たりの発電量と価格がほぼ等しい。従って、家庭や小規模事業所にて太陽光パネル併用させる活用法が考えられる。現在の太陽光発電技術の需要は頭打ちになっていることから、一般向けの新しい再生可能エネルギー利用技術としてのニーズに答えることができる。小型のものであれば、電話ボックス程度のものに設置できるので、昼夜にわたり安定供給可能な独立電源としての新しい活用法も考えられる。

開発者の声

これまで、風車の羽根には飛行機の翼形がそのまま流用されていた。しかし、風車の羽根が飛行機の翼と同じでいいはずがない!風車には最適な羽根があるはず!とずっと思い続け、風洞実験やコンピューターシミュレーションを繰り返し、たどり着いたのが、本技術の勾玉形風車ブレードである。従来の風車と比較して、低風速で起動でき、回転を続けることができるため、日本の都市部の風況に最適である。ただし、発電所のような大規模な用途には向かない。



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