研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
ものづくり・産業基盤
要素技術構築
大気圧プラズマとガス吸着接合を用いた多層積層遮熱フィルムの製造技術開発
キーワード :  プラズマ、ガス吸着、遮熱、積層
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)  シーズ育成タイプ
研究開発課題名 ガス吸着接合法による高性能多層膜遮熱フィルム製品化のための工程確立と生産技術開発(開発期間:平成26年12月〜平成29年11月)
プロジェクトリーダー所属機関 日本化薬株式会社 研究者 多賀 康訓(中部大学)

遮熱フィルムは自動車や建物のガラス部分に使用することで、太陽からの熱線をカットし、内部の温度上昇を低減することができる。日本化薬の開発中の遮熱フィルムは複数の遮熱層の積層体であるが、貼り合せに用いる接着剤の影響により光学的な歪みが発生してしまう。そこで、接着剤を用いない、ガス吸着接合技術の導入によって課題を解決する研究を行った。検討の結果、最適な加工条件の選定により、各遮熱層間は十分な強度で接着させることができた。また、得られた積層体は透過像の歪みが大幅に改善されており、課題の解決に成功した。また、中部大学との共同研究を通じて、接合のメカニズムについても多くの知見を得ることができた。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

本技術により得られる遮熱フィルムは高い視認性、遮熱性、電波透過性を有するため、自動車用のウィンドシールド用途に好適である。また、本研究で培った接着技術は有機系の接着剤を用いないために環境や人体に優しく、内装材や医療用途等様々な用途へ展開できる可能性がある。

開発者の声

中部大学・多賀教授からの適切なアドバイスにより最適な接合条件を早期に見出せたことが成功に繋がった。心から感謝申し上げたい。得られた積層遮熱フィルムの歪みが改善されたときは、狙い通りの結果となり大変嬉しく感じた。今後は、環境や人に優しい接着技術を使った製品開発を手掛けたいと考えている。


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