
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
ICT・電子デバイス
プロトタイプ
キーワード :
高速撮影、視覚フィードバック、画像ボケ、露光制御、マシンビジョン
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)
シーズ育成タイプ
研究開発課題名
サブミリ秒視覚フィードバックに基づく高感度撮影機能を有する高速ビジョン(開発期間:平成26年12月~平成31年3月)
プロジェクトリーダー所属機関 株式会社フォトロン 研究者 石井 抱(広島大学)
プロジェクトリーダー所属機関 株式会社フォトロン 研究者 石井 抱(広島大学)
10,000FPS(Hz)の高速画像処理に基づきミラーを高速制御することで、高速シャッターや高輝度照明を使うことなく、高速移動する被写体を画像ボケなく高速撮影することができるシステムを開発した。
このシステムは、1024×1024画素を最大12,500FPSで撮影できるイメージセンサと、その画像データを最大20.1Gbpsで転送しハードウェア処理可能なFPGAブロックと、その画像処理結果に基づき入力画像の光学制御を行う光学制御ブロックで構成される。
また本提案に基づくアーキテクチャーを採用した高速CMOSイメージセンサのプロトタイプチップとそのプロトタイプカメラを開発した。
現在は、特性改善を目標としたイメージセンサデバイスの修正とその市場評価機の開発を継続するとともに、当該デバイスを応用した新たな高速ビジョン技術の実証実験を進めている。

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)
被写体の動きボケを1/100程度に抑えながら、撮影感度の維持(露光時間拡大)が可能になることで、高速度撮影における高輝度・高発熱照明にかかるコスト・エネルギーの削減につながる。市場としては、従来からの高速度カメラのアプリケーションにおける差別化に加え、例えば、高速シャッターカメラが導入されている検査システムに対して新たな付加価値の創造が期待される。