研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
ものづくり・産業基盤
プロトタイプ
エレクトロスプレーによる繊維加工技術および生産装置の開発
キーワード :  エレクトロスプレー、静電噴霧、繊維加工、染色、先染め、抗菌、導電、糸、フィラメント、ウェアラブル
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)  ハイリスク挑戦タイプ
研究開発課題名 エレクトロスプレー繊維加工技術の開発(開発期間:平成26年12月〜平成29年3月)
プロジェクトリーダー所属機関 アピックヤマダ株式会社 研究者 脇坂 昭弘(産業技術総合研究所)

本研究では、エレクトロスプレー法により、加工薬液を微粒化・帯電させて、その加工薬液の液滴を静電気力により繊維への集束、定着させる技術の開発を行った。
この技術により加工液剤の廃液を極力無くすことで環境負荷の低減に繋がる。繊維への加工薬液の集束率を99.9%まで達成した。
また、複数の加工薬液を連続して成膜・乾燥できる装置を開発した。糸への染色、糊付け、抗菌等の複数の機能化を同時に付与する事が可能で、少量生産を視野に入れた加工速度100m/分(装置能力最大400m/分)まで達成した。
さらに加工薬液(染色)の吐出を自由に調整し、本技術独自のグラデーション加工をする事で高いデザイン性を有する糸を製作した。
この生地(糸)を高付加価値テキスタイル見本市であるミラノウニカに出展し、海外一流ブランドへサンプル生地を提出するまでに至った。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

■環境負荷低減と機能性付与
従来の染色法と比べ廃液をほとんど出さないため、様々な加工液を使用可能である。
■アパレル業界のプロセスの変革
クリーンかつ小型であり、オフィス等でも使用も可能で、従来、「生地選択」⇒「デザイン」としていたものを「デザイン」⇒「生地(糸)」とすることが可能である。
■多分野・工業製品への応用
繊維以外の線状(フィラメント、ワイヤー状)のものへの機能性を付与も可能であり、工業製品(繊維以外)への応用も多数ある。

開発者の声

本研究では、研究開発に留まらず、その先の製品製作まで進み、製品の出展まで至った事は、大きな成果である。
参加企業(アピックヤマダ、ヤマダ、齋栄織物)、参加研究機関(産業技術総合研究所、愛媛県繊維産業技術センター)が率先して役割を果たした結果が成果に繋がった。


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