研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
情報通信・デバイス
プロトタイプ
小型船舶の海難事故低減を目的とする波浪予測・警報機能付小型船舶用レーダ
キーワード :  小型船舶、漁船、海難事故、転覆、三角波、レーダ、危険判定、警報、波浪、予測、解析、波向、周期、波高
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)  シーズ育成タイプ
研究開発課題名 波浪予測警報機能付小型船舶用レーダ技術の開発(開発期間:平成25年12月〜平成29年3月)
プロジェクトリーダー所属機関 古野電気株式会社 研究者 平川 嘉昭(横浜国立大学)

横浜国立大学の大型実験水槽を用いた水槽実験技術、実海域での波浪観測技術と古野電気のレーダを含む航海用電子機器開発技術、また双方が持つ実海域実験実績を活かし、連携しながら研究開発を進めた。小型漁船に搭載可能なリアルタイム波浪解析・予測システムを開発し、本レーダ技術が小型漁船に適用可能か海上実験によって検証を進めた。海上実験は漁業調査船を用いた実験と、小型漁船並みにレーダ・アンテナを低く設置した大型船を用いた荒天海象実験を行い、横浜国立大学が開発したブイによる波浪計測と、古野電気のリアルタイム波浪解析・予測システムの比較・検証を進め、リアルタイム評価版を完成した。この評価版を練習船と巻き網漁船に設置し、ユーザ評価を実施した。練習船では学生目視訓練、夜航海時の海象把握に、巻き網漁船では網船や運搬船の配置決定等に活用され、高い評価を得た。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

航行用レーダの役割を果たしながら、短時間後に遭遇する危険波浪に対して警報を出すことで、小型船舶の安全・安心を提供できる。本装置によって海難事故が低減すれば、遭難者救助に伴う二次災害の危険と多大な経済的損失を未然に防止でき、経済効果は大きい。
夜間の目視による周囲の状況把握・危険判定ができない状況下で、本装置は特に有効である。普及が進めば海のITS機能の実現に寄与し、詳細な波浪情報を持つウェザールーティングシステムが構築される。また、VDR(航海記録装置)への組込みにより大型船向け需要も期待できる。

開発者の声

小型漁船の海難事故防止に警報装置の重要性は理解されているが、コスト障壁が高い。最初に、既存のレーダ・オプションとしてPCベースでの波浪計測・予測及び警報機能パッケージを商品化し、市場開拓の予定である。



このページの先頭へ
独立行政法人 科学技術振興機構