研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
機能材料
プロトタイプ
コスト競争力を有する高性能銀ナノ微粒子の工業的製造方法を確立
キーワード :  銀ナノ微粒子、スケールアップ、粒径制御、低コスト、連続合成
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)  ハイリスク挑戦タイプ
研究開発課題名 コスト競争力を有する高性能銀ナノ微粒子の工業的製造方法の確立(開発期間:平成25年12月〜平成28年3月)
プロジェクトリーダー所属機関 株式会社大阪ソーダ 研究者 栗原 正人(山形大学)

本件のシーズ技術である山形大学・栗原教授が開発した銀ナノ微粒子は、シュウ酸銀とアミンを原料に用いる簡便な合成方法により高収率で得られ、非常に優れた低温焼結性を示すため、種々の用途で実用化の検討が進められている。しかしながら、本合成法はシュウ酸イオンの熱分解による二酸化炭素ガスの急激な発生を伴うため、量産化技術の開発が必要であった。本件では、二酸化炭素ガスの発生量を制御し、速やかに反応槽外へと排気するために連続槽型反応装置の検討を実施し、課題を解決するに至った(図1)。
また、新たに当プロジェクト中に栗原教授が開発した銀ナノ粒子粒径制御技術を応用し、用途に応じた銀ナノ微粒子が作製でき、一例として導電性接着剤用途に適した銀ナノ微粒子を合成することが可能となった。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

低温焼結性に優れた高性能銀ナノ微粒子の高効率な製造法は、銀ナノ微粒子のコストダウン、および用途を拡大するものである。また、粒形制御技術により各用途に応じた粒子設計を可能にしたことにより、プリンテッドエレクトロニクス、ダイボンド分野での技術進化を加速させるものと期待している。

開発者の声

高性能銀ナノ微粒子の量産化法に目途を付けられたことは、今後の銀ナノ微粒子実用化に向けた大きな成果であると自負している。また、粒径制御技術を応用することでダイボンド用途で接合強度物性が大幅に向上しており、早い段階での実用化が期待できる。今後は、更なる用途展開に向けたプラント設備の導入へと進めたい。


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