研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
ICT・電子デバイス
製品化/起業
ノイマン型コンピュータの弱点を克服するメモリ型プロセッサ
キーワード :  ノイマン型コンピュータ、バスボトルネック、CPU、GPU、メモリ、機能メモリ、アレープロセッサ
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)  探索タイプ
研究開発課題名 脳型情報認識デバイス「SLID」のASIC化によるハードウェア実装に関する研究(開発期間:平成24年11月〜平成25年10月)
製品化企業名 日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社 研究者 範 公可(電気通信大学)

算術演算の機械化を実現するために誕生した現在のコンピュータ(ノイマン型)は、逐次処理型の情報処理であるので汎用性が高くあらゆる分野の情報処理に利用されている。
しかしながらデータ(メモリ)と演算部(CPU)が分離されているのでバスボトルネックが発生し苦手な処理も少なくない、メモリに記憶されたデータの検索、照合、認識、クラス分類など、CPUによる情報の検出を伴う処理は最も負担が大きく非効率な処理(苦手な処理)である。
メモリ型プロセッサはノイマン型コンピュータの弱点を克服する事を目的としたプロセッサである。
大量のデータ(メモリ)と大量の演算器(Gruop Array Processor)を1つの半導体チップに集積することでバスボトルネックを解消し情報の検出を高速化する、認識系処理を得意とするSOP、蓄積型データ処理を得意とするDBPの2種類が用意されている。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

従来のCPU、GPUにメモリ型プロセッサを組み合わせするだけで著しい効果が得られ、ビッグデータや人工知能社会の情報処理に最適であるので、将来CPUやGPUの生産額に匹敵するような半導体生産額を生み出すと共に新しい情報処理産業構造が期待できる。

開発者の声

メモリ型プロセッサの理論がFPGAにより現実のものとなった喜びは何物にも代えがたい。
この技術を大きく育てることが出来れば、新ITインフラ技術として世界中で利用されるようになるものと考えている。
日本コンピュータ・ダイナミクス(株)HP



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