研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
ものづくり・産業基盤
製品化/起業
3次元指向性ボアホールレーダシステム(ReflexTracker®)
キーワード : 
電磁波、指向性アンテナ、3次元位置推定、高精度、大探査距離、小孔径、ステップ周波数方式、坑内姿勢計測
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)  実用化挑戦タイプ(中小・ベンチャー開発)
研究開発課題名 3次元指向性ボアホールレーダシステム(平成24年10月〜平成28年3月)
プロジェクトリーダー所属機関 松永ジオサーベイ株式会社 研究者 海老原 聡(大阪電気通信大学)

レーダ波を用いて、掘削孔周辺の基礎杭等の埋設物、空洞、岩盤中の断層、亀裂等を把握する手法であり、1本の掘削孔で対象物の3次元位置推定が可能な3次元指向性ボアホールレーダシステムである。
地表からでは検知する事が困難な孔井周辺の基礎構造物等の埋設物の形状や空洞の分布、断層等の空間的分布(走向、傾斜角)を把握することが可能で、1)都市圏でのビル建物の建替え工事・対策の迅速化を推進、2)トンネル工事の切羽において先進掘削ボーリングと併用することで、岩盤崩落などの危険性予知や岩盤強度の把握等に寄与することが可能、3)地下空間利用の際の最適箇所選定に有用な情報を安価に提供可能、等の効果が期待される。さらに、従来ボアホールレーダの専門家が従事することの多かった計測を、より一般の技術者が操作することが可能になり、利用促進が図られると考える。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

従来技術である無指向性ボアホールレーダや磁気検層は、探査距離が0.5m程度以内でしか対象物の位置特定ができなかったが、本システムでは、探査距離が2 〜3m程度で、対象物の位置特定を水平方向へ2 〜 9度程度の誤差で推定可能である。
小口径(57o)のゾンデからなるため、建設・土木で標準的に利用されている掘削孔に適用でき、経済的である。
基礎杭、地中埋設物、空洞、岩盤亀裂などの探査や、社会インフラ維持・管理、トンネル切羽前方探査、資源探査分野などへの適用が期待され、2020年度には、売上総額100百万円を見込んでいる。

開発者の声

現時点では、松永ジオサーベイ(株)での現場測定・解析を承っており、機器の販売は予定していない。
毎年、既存杭の杭長調査や地中埋設物などの現場作業を承っており、作業エリアは日本全国である。今後は、これまで実績のある既存杭や地中埋設物調査に加えて、地盤改良体の出来形調査や空洞調査、岩盤サイトにおける亀裂・破砕帯調査等への応用が見込まれている。

松永ジオサーベイ(株)ホームページ : 調査技術 > ボアホールレーダ探査
http://www.m-gs.co.jp/technology/technology8.html

※本成果は、日本の新技術・新工法(11/17発行)にNETIS登録技術として掲載されています。
 ●NETIS新技術提供システム「3次元指向性ボアホールレーダシステム」

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