研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
ものづくり・産業基盤
製品化/起業
蛍光X線分析装置の小型・高感度化を実現する結晶レンズ製造法を確立
キーワード :  分光素子、多層膜、蛍光X線分析、結晶レンズ、高温加圧変形
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)  シーズ育成タイプ
研究開発課題名 X線結晶レンズを用いた高分解能・高速蛍光X線分析モジュールの開発(開発期間:平成23年11月〜平成25年12月)
プロジェクトリーダー所属機関 株式会社 リガク 研究者 中嶋 一雄 (京都大学)(現 東北大学)

蛍光X線分析は非破壊で試料分析できることから、原材料の確認、精製品の品質、製品の成分検査からリサイクルに当たっての元素特定まで広範な領域で使用されている。更に、研究室だけでなく、製品製造現場、リサイクル工場、鉱山現場等、多くの分野で使用される機会が益々増えてきている。
本研究開発チームは蛍光X線分析装置に必要な結晶分光素子及び多層膜による分光素子の基板の製造方法として、高温加圧変形法による結晶レンズ製造法を確立した。本開発成果により、分光素子のX線反射強度が向上するだけでなく、分解能の向上、さらには分光器を含むX線光学ユニットの小型化が可能となり、コストも低減することが可能となった。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

本プロジェクトで開発した結晶レンズを蛍光X線分析装置に搭載することにより、性能面の向上のみならず、装置の低価格化にも繋げることができる。これは材料製造工場において品質向上に寄与できるとともに、低価格装置への要求の高い中国、東南アジアを含めた新興国での市場拡大にも貢献するものと考えている。

開発者の声

開発した結晶レンズは、京都大学で培った基礎技術をもとに産学共同開発により蛍光X線分析装置への適用の実用化に成功したものである。一企業では京都大学で培われた基礎技術の独自開発は困難であり、A-STEPの意義は大きい。本技術は今回開発した分光素子以外にも適用可能であり、継続して応用範囲の拡大を行う予定である。
※この成果は、日経産業新聞(2016年9月13日付14面)、日刊産業新聞 Japan MetalBulletin(2016年9月20日付3面)に掲載されています。


このページの先頭へ
独立行政法人 科学技術振興機構