採択課題
採択課題

○令和2年度 企業主体(返済型)

企業主体(返済型) 採択課題1件(2021年12月1日発表)

※A-STEP 企業主体評価委員会委員は、プレスリリース資料「別紙」をご覧ください。
※研究者の所属や企業名等はいずれも採択課題公表時のものです。
課題名 新技術の
代表研究者
開発実施企業 新技術の内容
軽量化構造物用セルロースナノクリスタル(CNC)強化プラスチックの製造及びその成形技術の開発 群馬大学
大学院理工学府
環境創生部門
教授
黒田 真一
東邦工業株式会社

自動車用材料の軽量化やリサイクル性向上には強化プラスチックが有効である。しかし、炭素繊維による強化プラスチックは軽くて強度が高い反面、炭素繊維が高価でリサイクルしにくいという問題があり、新素材が求められている。新たな強化材として、植物繊維から得られる幅3~100ナノメートルのセルロースナノファイバーがあり、そこから針状の結晶部を分離したものはセルロースナノクリスタル(CNC)と呼ばれている。CNCは高強度であるが、親水性で、疎水性のプラスチックには分散しにくいため、強化材として機能させるためには、表面を疎水化した上で箔状にすることが効果的である。
本開発では、まず無水マレイン酸変性ポリプロピレン(MAPP)をコア、CNCをシェルとするコア/シェル型の複合微粒子を合成する。次にこの複合微粒子を気流式粉砕機で破壊し、シェルをはく離することで、コアのMAPPにより表面が疎水化された薄い箔状のCNCナノフレークを生成する。これを強化材としてポリプロピレンに配合することで、高価なエンジニアリングプラスチックと同等の強度を持ち、軽量かつ低コストの強化プラスチックとして実用化し、次世代自動車用部品への採用を目指す。

企業主体(返済型) 採択課題1件 (2021年4月1日発表)

※NexTEP/A-STEP 企業主体評価委員会委員は、プレスリリース資料「参考2」をご覧ください。
※研究者の所属や企業名等はいずれも採択課題公表時のものです。
課題名 新技術の
代表研究者
開発実施企業 新技術の内容
女性のQOLを改善する機能性を有する食品 熊本大学
大学院生命科学研究部
臨床教授
本田 律生
ロート製薬株式会社

多くの女性が月経に伴うさまざまな症状に悩まされており、寝込んで学校や会社へ行けないなどの重い症状を持つ女性は、日本で数百万人を超えると推定されている。
その対処の方法として、症状を和らげるための薬剤の処方や各種民間療法などが行われているが、いずれも対症療法であるため根本的な解決には至っていない。
本開発では、代表研究者らにより明らかにされた月経時の不快な症状の発症メカニズムに着目し、この発症を抑制することで月経時の症状を軽減・改善し、QOLの向上を図る機能を持つ食品を実現する。 機能性が高く摂取しやすい食品の開発は、月経時の症状に悩む女性の健康増進や生活意欲の向上に大きく寄与することが期待される。

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