採択課題
採択課題

○2019年度【企業主導フェーズ】NexTEP-Aタイプ

NexTEP-Aタイプ 採択課題1件 (2021年1月4日発表)

※NexTEP評価委員会委員は、プレスリリース資料「参考2」をご覧ください。
※研究者の所属や企業名等はいずれも採択課題公表時のものです。
課題名 新技術の
代表研究者
開発実施企業 新技術の内容
マダコ完全養殖と高度食品加工技術 宮城大学
食産業学群 教授
西川 正純
株式会社ホットランド

本開発は、世界初のマダコ完全養殖の事業化を目的とする。 日本はタコの国内消費の6割を輸入で賄っているが、世界的な水産資源の減少と欧州、アジアでの需要拡大から、輸入量が減少している。持続的なマダコの資源確保のために、養殖技術の開発とその事業化が課題となっている。
開発実施企業と代表研究者らはこれまで、JST 復興促進プログラム(マッチング促進)やJST A-STEP ステージII(シーズ育成タイプ)の支援を受け、マダコ完全養殖に向け技術開発を進めてきた。稚ダコから成ダコまでを飼育するためのシェルターや人工飼料の開発など、効率の高い畜養生産技術を確立したほか、カニの一種であるガザミの幼生などを餌として、孵化したマダコ幼生を稚ダコまで成長させる種苗生産に成功している。
本開発では、さらに人工飼料を開発して種苗生産技術を確立するほか、養殖技術をスケールアップして商業規模で実証する。これらによりマダコの完全養殖が実現すれば、持続可能な水産資源を提供する技術としてSDGsへの貢献が期待される。
また、開発拠点を熊本県天草市と震災復興途上の宮城県南三陸町、石巻市、女川町に置き、事業化においては水産・食品加工による雇用促進、地域産業創生への貢献も目指す。

NexTEP-Aタイプ 採択課題1件 (2020年10月1日発表)

※NexTEP評価委員会委員は、プレスリリース資料「参考2」をご覧ください。
※研究者の所属や企業名等はいずれも採択課題公表時のものです。
課題名 新技術の
代表研究者
開発実施企業 新技術の内容
バイオマスガス化発電装置の実証 九州大学
先導物質化学研究所
教授
林 潤一郎
株式会社GPE

本開発技術は、タールトラブルがなく高効率なバイオマスガス化発電・熱利用を可能とする発電装置を提供するものである。
バイオマスガス化発電は、木質バイオマスを燃料とするカーボン・ニュートラルな発電システムとして期待されている。しかしながら従来技術では、熱分解の際に発生するタール成分によるパイプやエンジンバルブの閉塞トラブルへの対応やガス洗浄装置の導入・維持などの保全コストが課題となっていた。
本開発では、熱分解炉とガス化改質炉が直結する構造を採用することにより、途中経路でのトラブルがなく、外部への放熱による熱損失を最小化する。熱分解で発生するタール分はガス化改質炉内で捕集し、炭化物と同時に完全分解・ガス化するため、閉塞トラブルが発生せず、灰以外の排出物もない。また、発電には低エネルギーガス燃料に対応した、吸排気バルブがないロータリーエンジンを適用することにより、騒音・振動が極小、軽量、良好なメンテナンス性に加え、木質チップの適応範囲拡大や発電コスト低減を実現する。
今後需要増大が予想されるRE100注)電力の供給源として、また、木質災害ごみなどの処理を兼用できる電源として、SDGsへの貢献が期待される。

注)RE100
企業が自らの事業の使用電力を100パーセント再生可能エネルギーで賄うことを目指す国際的なイニシアチブ。
このページの先頭へ

このページの先頭へ