JSTオープンイノベーションフェアWEST~関西発 大学技術シーズ見本市~

JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

地上と宇宙を融合した災害情報高度利用システムの開発

和歌山大学 システム工学部/災害科学教育研究センター 教授/副センター長 江種伸之

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シーズの概要

紀伊半島では、南海トラフ地震が今世紀前半に発生すると言われるほか、集中豪雨が近年多発しており、防災・減災に関するニーズが極めて高い。このような背景を踏まえ、和歌山大学では、システム工学部と災害科学教育研究センターを中心に、災害情報を集め・伝える技術の開発から利活用までを総合展開する研究プロジェクトを実施している。現在は、災害情報のフローを、①センシング技術(災害情報を取得するセンサ技術)、②情報通信技術(災害情報を伝達・管理するネットワーク技術)、③災害地理情報(災害情報を科学的に解釈し意味づけする手法)、④災害情報の利活用(科学的に意味づけられた災害情報を使った防災教育や避難訓練)の4つに分類し、地上ネットワークと衛星ネットワークを利用した災害情報高度利用システムの開発とその利活用方法についての研究を進めている。

マッチングを想定する業界

社会基盤整備や防災分野に関わる建設、機械、電気、情報分野。

用途利用分野

社会基盤整備や防災に関わる分野。

事業化および新規産業形成の可能性

現時点では、比較的取り組み易い各要素技術の実用化や事業化が中心になると考えている。各要素技術の実用化・事業化が進んだ段階で、災害情報高度利用システムへの統合を目指す予定である。

従来技術に対する新規性・優位性

災害情報のフロー(取得→伝達→解釈→利用)をベースに一つの利用システムとして総合的に開発を進めている点。

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