JSTオープンイノベーションフェアWEST~関西発 大学技術シーズ見本市~

JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

叫び声検出による音響防犯支援システム

立命館大学 情報理工学部 メディア情報学科 助教 福森隆寛

印刷する

シーズの概要

マイクロホンに入力された音声信号に含まれる危険度を計測する音響防犯システムを開発した。本システムにより、危険度が低い音声(通常音声や単なる大声など)と危険度が高い音声(叫び声や悲鳴など)を区別することが可能となった。人間は喉元にある声帯で発生させた音を口の中(声道)を通過させることで様々な言葉を発しており、我々はこの声道と声帯の構造を表現できる音声特徴量(メルケプストラムとRahmonic)を使って、通常音声、大声、叫び声を区別できることを発見した。本技術は、防犯カメラとの融合(例えば、死角の影響でカメラでは捉えられない危機的状況をマイクロホンを使って検知する)への応用が十分に期待できる。

マッチングを想定する業界

セキュリティサービス会社、警備サービス業など

用途利用分野

防犯対策技術に関わるもの全般(防犯カメラ、防犯用スマートホンアプリ、防犯ブザーなど)

事業化および新規産業形成の可能性

将来的に音声だけに留まらず危機的状況を示す音全て(爆発音、警報音、銃声、破壊音など)を自動検知できれば、音を活用した新たな防犯支援の事業化が期待できる。

従来技術に対する新規性・優位性

1. マイクロホンを用いることで、従来の防犯カメラでは捉えきれなかった死角での危機的状況を検知することが可能である。
2. 音声が入力されてから危険度を計測するまでの一連の流れをリアルタイムで実現できる。

Copyright(C) Japan Science and Technology Agency,Open Innovation Fair WEST. All Rights Reserved.
JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構