JSTオープンイノベーションフェアWEST~関西発 大学技術シーズ見本市~

JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

新規アレルギー治療薬の開発

奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 応用免疫学 教授 新藏礼子
                                博士前期課程2年 山本晃大

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シーズの概要

花粉症、喘息などのアレルギー疾患は、先進国において多くの人を悩ましています。刺激を受けた際に粘膜でIgE抗体が産生されアレルギー反応の原因となっています。アレルギー治療の多くはIgE応答阻害をターゲットとしています。しかし、アレルギー疾患に対する根本的な治療法はいまだ確立されておらず、現在の薬物療法は抗ヒスタミン剤やステロイドなどすべて対症療法です。
IgE産生を阻害する他の方法としてB細胞をIgEではなくIgAにクラススイッチをする化合物を探索しました。その結果、マウスB細胞でIgA産生を誘導し、IgG1産生、IgE産生を誘導しない化合物を得ました。
これまでと異なるメカニズムでのアレルギー治療への応用が期待されます

マッチングを想定する業界

製薬企業

用途利用分野

アレルギー治療薬

事業化および新規産業形成の可能性

これまでのアレルギーの薬物療法(対症療法)と異なる新しい治療薬となる可能性がある
特許出願済み(特願2016-160573、2016年8月18日)

従来技術に対する新規性・優位性

従来の治療薬はIgE応答阻害をターゲットとしてきた。
本技術は、アレルギー反応の原因となるIgEを産生させずに、アレルギー反応を抑制するという、異なる視点に基づく技術であり、従来技術に対し新規性、優位性がある。

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