JSTオープンイノベーションフェアWEST~関西発 大学技術シーズ見本市~

JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

安心感のある抱き締め型 移乗機器

富山大学 工学部 機械知能システム工学科 技術専門職員 木下功士

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シーズの概要

高齢者等の移動などの目的のため、日常的に行われるベッド―車椅子間の乗り移り作業(以下、移乗)を補助する器具です。床・天井走行リフトなどの「吊り具の装着等により使用に手間がかかる」「重量が大きいため容易に持ち運べない」などといった問題を解決するため、ワンタッチで簡単に脱着できる抱き締め型身体ホルダを備え、移動台車を廃したことによる大幅な軽減化により抜群の可搬性を持ちます。器具は要介護者の立ち座りの補助とベッド等から車椅子などへの方向転換機能を有し、人手により立ち上がり補助を行った場合に比べ大幅に肉体的な負担を減らすことを可能とします。

マッチングを想定する業界

福祉用具の開発・製作・販売を行う業界

用途利用分野

座位を取ることができ、介護者の補助により短時間であれば立位を保持できる程度の残存能力を持つ要介護者の移乗介助に用います。

事業化および新規産業形成の可能性

可搬性に優れ、移乗の際の肉体的な負担を大幅に軽減できます。

従来技術に対する新規性・優位性

抱き締め型身体ホルダにより要介護者の身体を抱き締めるように保持するので安心感があり、試作器具の総重量は3kg弱で抜群の可搬性を有し、さらに構造が単純で組み立ての手間も少ないことです。

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