JSTオープンイノベーションフェアWEST~関西発 大学技術シーズ見本市~

JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

天然ハーブ由来新規薬効成分と高尿酸血症/メタボリック症候群の予防効果

摂南大学 薬学部 臨床分析化学研究室 助教 田中龍一郎

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シーズの概要

天然資源由来の薬理活性物質の探索をテーマに研究を行っている。今回天然ハーブ類に含まれる活性成分を網羅的に解析したところ、高尿酸血症モデルに対して血中の尿酸値レベルを現行の標準治療薬と同等若しくはこれを凌駕するところまで低下させる薬効を見出した。これらの活性成分の効果は、高尿酸血症の病態モデルである蚕を利用することで簡単に評価することが可能となった。高尿酸血症は痛風以外に様々なメタボリック症候群の発症とも密接に結びついており、健康増進ブームの流れに乗り、今回見出した天然ハーブ由来の成分をサプリメントあるいはハーブティーなどの用途に展開を期待する。

マッチングを想定する業界

医薬品メーカー。健康食品メーカー。飲料メーカー。化学メーカー。

用途利用分野

健康食品。サプリメント。健康茶。ハーブティー。

事業化および新規産業形成の可能性

新たに見出した活性成分は新規物質であるが、その類似構造物質は安全性および有効性が確立された化合物である。食品添加物等で安全性試験による確認と効能についての臨床評価を進めることで健康産業分野において市場性を有すると期待する。

従来技術に対する新規性・優位性

様々な効能を謳った機能性食品やサプリメントが市場に氾濫しているなかで、高尿酸血症に対する薬効を示すものは存在しない。高尿酸血症は痛風以外に様々なメタボリック症候群と密接に関係しており、その予防対策は喫緊の重要課題である。

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