- 関西発IoTを支えるナノテクノロジー
大阪大学 産業科学研究所 産業科学ナノテクノロジーセンター 教授 吉田陽一
シーズの概要
IoTの実現のためには、まず検知した多くの情報を、効率よく収集し・伝達し、最終的に判断を行うシステムを構築することが重要です。そこで、関西ナノテクネットが有する、Siベースファブリケーション、新ナノデバイス(スピンエレクトロニクス)、省エネ・創エネネットワーク、ナノセンサー、ナノアクチェータ、省エネ・創エネナノデバイス等の高性能・高信頼性ナノテク基盤技術を組み合わせ、活用することにより、IOTシステムに供する最先端機能複合材料・デバイスを開発し、超スマート社会の実現を目指します。
マッチングを想定する業界
環境、生体、インフラ等のIoT化を次世代の省エネ技術で実現することを計画するエレクトロニクス・デバイス、機器、システム製造業界
用途利用分野
環境のセキュリティ確保に向けたセンシング分野、ホームヘルスケアを実現するセンシング分野、インフラの劣化予防のセンシング分野など。
事業化および新規産業形成の可能性
ナノテクノロジーを駆使したセンサー技術の一部は、既に試作段階にあるものもあり、通信技術、ネットワーク化によるデータの蓄積、活用までを含むIoT化によって新産業として立ち上がることが期待されています。
従来技術に対する新規性・優位性
例えば、環境セキュリティ対策の微小物体計測では、ナノポア技術という新規の方式を採用し、機器サイズ、計測時間、消費電力において、従来技術の十分の一以下を実現します。