JSTオープンイノベーションフェアWEST~関西発 大学技術シーズ見本市~

JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

SmartFinder: 大規模屋内施設におけるスマートデバイス位置追尾システム

関西大学 環境都市工学部 都市システム工学科 教授 滝沢泰久

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シーズの概要

大規模屋内施設での人の活動状況やモノの利用状況を把握するため、スマートフォンやBLEデバイスなどのスマートデバイスの位置取得システムが注目されている。しかし、既存システムは大規模施設において断続的に移動を繰り返すスマートデバイスの位置を推定するためには、膨大な定点設備を必要とし導入・維持コストが非常に高い。本システムはスマートデバイスの隣接ノード情報から仮想ネットワークを構築し、これに自己組織化マップを適用することによって、障害物を含む多様な環境においても、3定点のみで数百のスマートデバイスの位置を高精度に推定し、その移動位置を追尾する。

マッチングを想定する業界

本システムの応用システム開発先としてIT業および情報通信業、その応用システムの利用先として製造業をそれぞれ想定する。

用途利用分野

・大型商業施設、空港、駅などにおけるリアルタイムな顧客移動に基づく従業員・設備配置管理
・工場や建設現場における作業員と可搬設備(または建設建材)の位置管理による業務効率化

事業化および新規産業形成の可能性

本システムは、現在、JST START 技術シーズ選抜育成プロジェクト IoT分野に採択され、助成を受けてプロトタイプの開発を行っており、この開発プロトタイプをベースに早期に事業化を図ることを目指している。

従来技術に対する新規性・優位性

・3定点のみで数百のスマートデバイスの移動位置を追尾できる
・位置精度誤差は1メートル程度
・障害物などの影響による電波的な見通し外を含む環境でも精度は劣化しない

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