- 高温での強度と硬さ特性に優れたNi基二重複相金属間化合物合金の特性と製造プロセス
大阪府立大学 工学研究科 マテリアル工学分野 教授 金野泰幸
シーズの概要
耐熱構造材料は、航空機・自動車・発電タービンなどの分野で使用され、耐熱性向上で軽量化による燃費向上に貢献している。我々は、さらなる耐熱性の向上を目指して、高温で安定な金属間化合物を進化させて、構造材料として必要な延性を有するNi基二重複相金属間化合物合金(Ni基超々合金)を開発し、現在、実用化に向けての開発を行っている。高温強度特性を活かした自動車・機械部品や熱間加工用工具・金型、耐摩耗部品などで企業との共同研究を実施している。また、本合金のロストワックス鋳造法、放電プラズマ焼結法、レーザーメタルデポジション法などによる製造プロセス開発を行い、実用化への展開を図っている。
マッチングを想定する業界
自動車、電機、機械、素材
用途利用分野
機械部品、金属製品、自動車部品、精密機器、医療機器
事業化および新規産業形成の可能性
国内外に37件の特許を取得しており、新材料の製造および加工による新製品でグローバルな事業展開を可能とする。
従来技術に対する新規性・優位性
高温での機械的強度、硬さ、耐摩耗性、耐酸化性以外に加工性として切削、放電加工性も現用材料と同等以上の特性を有している。