- 災害知の社会実装に向けた コミュニティ防災システムの構築
大阪市立大学 都市防災教育研究センター 所長 森一彦
シーズの概要
近年多発している自然災害の教訓を活かして災害死ゼロを目指した「いのちを守る都市づくり」のために、災害リスクの異なる地区ごとにコミュニティ防災協議会を組織し、地域住民が自ら災害リスクを学習するためのツール開発、防災街歩きや災害対応訓練プログラムの開発と社会実験を行っている。
また災害対応として、防災技術の開発、地盤研究、災害時の医療、避難者の健康管理、体力増進プログラムの開発、避難シミュレーションの開発、見守りシステムの開発など多分野にわたる研究を行っている
上記研究の一部は、科学技術振興機構(JST)が実施している科学技術コミュニケーション推進事業「ネットワーク形成型:公立大学防災センター連携による地区防災教室ネットワークの構築」の一環として実施している
マッチングを想定する業界
安全安心でレジリエントなまちづくりに関連する業界、および全てのステークホールダーに関連する業界
用途利用分野
教育、ICT/IOT、建築、土木、都市計画、医療、看護、福祉、介護、食品、スポーツなど多分野での活用が可能
事業化および新規産業形成の可能性
災害対応の組み込みは、複数の分野にわたる対応が必要であるため、異分野連携によるイノベーションを創出し、新産業形成の可能性を秘めている
従来技術に対する新規性・優位性
・医学、自然科学、社会科学が一体となって分野の領域を超えた研究を行っている
・災害リスクの異なる地区ごとにコミュニティ防災協議会を組織し地域と共に推進している
・公立大学防災センターが連携した全国的な取り組みを目指している