- 太陽光エネルギーを利用した二酸化炭素の利用・燃料化・資源化
大阪市立大学 人工光合成研究センター 所長 天尾豊
副所長 吉田朋子
シーズの概要
大阪市立大学人工光合成研究センターは、高濃度の二酸化炭素と水を原料とし、太陽光エネルギーを利用して水素エネルギー貯蔵分子であるギ酸および化学原料となる一酸化炭素を獲得する人工光合成技術に取り組んでおり、その主要技術として、「色素・生体触媒複合系による二酸化炭素・水を原料とした可視光駆動型ギ酸生成技術」、および、「金属微粒子担持型光触媒による二酸化炭素・水を原料とした一酸化炭素生成技術」を紹介する。
マッチングを想定する業界
二酸化炭素の排出に関与する自動車、製鉄、電力、ガス・エネルギー関連会社等。
用途利用分野
人工光合成を用いた燃料生成や二酸化炭素を原料とした化成品合成。
事業化および新規産業形成の可能性
一例として、製鉄所・石炭火力発電所から排出される高濃度二酸化炭素の地中貯留技術と併設した二酸化炭素利用技術として事業化展開。
従来技術に対する新規性・優位性
太陽光エネルギーを利用し二酸化炭素を特定の物質に変換するのではなく、必要に応じて燃料であるメタノールや多様な化学原料(一酸化炭素、ギ酸、ホルムアルデヒド等)製造も可能である。また出発原料も水のみならずバイオマス等の利用も可能である。