JSTオープンイノベーションフェアWEST~関西発 大学技術シーズ見本市~

JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

スペクトル特性を用いた小型軽量の紙幣真偽識別の開発とその応用

大阪工業大学 工学部 電子情報通信工学科 特任教授 大松繁

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シーズの概要

本技術では、スペクトルバンド画像の特徴量を新たな深層学習で抽出し、小型軽量で高精度な真偽識別器の開発をしています。まず、大型のスペクトルバンド画像撮像装置で計測された紙幣の真偽識別用スペクトル画像から、紙幣の材質、インクの組成、色相、彩度、印刷環境を表現する特徴量を深層学習で抽出します。その特徴量を競合型ニューラルネットワークに入力し、ベクトル量子化法で学習して紙幣の真偽識別の高精度化を図っています。さらに、特徴量に関連したスペクトルバンド画像を選択し、識別器の小型軽量化および高精度化を図ります。

マッチングを想定する業界

銀行や小売店

用途利用分野

多国籍の紙幣に対する真偽識別器
切手や有価証券などの重要書類の真偽識別

事業化および新規産業形成の可能性

まず紙幣の真偽識別を行う機器の開発に重点をおいていますが、重要書類の真偽識別器の開発へも発展可能です。

従来技術に対する新規性・優位性

紙幣真偽識別器は銀行で利用可能な大型機器であったが、本研究では小型軽量な識別器である点に優位性が有り、ソフトの入れ替えで世界中の紙幣識別に利用できる点に新規性が有ります。

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