つなぐしくみ申請 H19年12月 |
本技術は社会の安全・安心のために鉄製凶器のみを選択的に検出できる防犯ゲートシステムである。核となる技術は、アモルファス合金などの細長い磁性体に高周波電流を通電させ表皮効果を発生させることにより、外部印加磁界によって磁性体両端間のインピーダンスが敏感に変化する磁界センサ素子である。これにより、従来不可能であった2mm以下の微小寸法のヘッドをもつ高感度マイクロ磁気センサが実現できる。本センサをアレイ構成にすることで、ゲート通過者の保持品の磁場変動のみを選択的に検出し、鉄製凶器の所持が検知可能となる。
研究グループが発明した超高感度マイクロ磁気センサは、既にその基本性能が得られており、一部実用にも供されている。しかし、申請時点では、本センサによって鉄製凶器と携帯電話内部の微小磁石を識別する技術は得られていなかった。実用化のためにはゲートに設置したコイルによる交流磁界の磁束変化を利用した識別法の開発と、その有効性、信頼性を確認する必要があった。そのため、想定市場の調査、ライセンス先企業の探索、関連特許調査、及び開発支援を希望していた。
(作成日:平成22年3月31日)